3198_SFPダイニングIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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SFPダイニング(3198 東証二部)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:小売業

現時点で想定公募価格以上には評価しにくい
 飲食小売業を展開しているため、店舗数の拡大に伴って足元では事業が急拡大している。15.9期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約31倍となる。

 飲食系の事業形態の場合、店舗拡大が収まってからの成長性が課題になるが、SFPダイニングの場合、方向性が見えにくい点、親会社がやはり飲食ビジネス系であり親子上場の意義が見えにくい点の2点が課題としてあげられる。

 想定されている公募価格以上に評価することは難しいと思われる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 13/9 14/6 14/9 15/9予
売上高(百万円)
15,442

14,457
30.1%
20,097
42.5%
28,630
営業利益(百万円)
1,488

1,425
33.0%
1,979
44.5%
2,860
経常利益(百万円)
1,359

1,431
45.8%
1,982
58.9%
3,150
当期利益(百万円)
605

832
94.7%
1,178
66.4%
1,960
総資産(百万円)
純資産(百万円)
10,148
1,902
11,980
2,735
12,400
3,081
--
--
株主資本比率(%) 18.7% 22.8% 24.8% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
13.4%
31.8%
11.9%
30.4%
16.0%
38.2%
--
--
発行済株式数 29,803 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
20.3
64
27.9
92
39.5
103
65.8
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
飲食店(「鳥良」、「磯丸水産」等)の経営
 SFPダイニングは、居酒屋を中心とした飲食事業を主な事業としており、手羽先唐揚げ専門店の「鳥良」と、海鮮系食材を主体にした「磯丸水産」を主力業態として、首都圏を中心に直営方式でチェーン展開している。

 14年9月末時点の合計店舗数は113店舗で、主な業態ごとの店舗数は以下の通り。
鳥良 33店舗
磯丸水産 68店舗
鳥良商店 3店舗

情報開示の状況
開示なし
 SFPダイニングのウエブサイトには、11月19日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。
収支の状況
店舗拡大により、継続的に増収増益を維持
■13.9期実績
 鳥良事業部門では、2店舗出店・2店舗閉鎖し、売上高は対前期比マイナス4.1%の減収となった。磯丸水産事業部門では、新規に10店舗出店し、売上高は対前期比+32.3%の増収となった。

 以上の結果、全体の売上高は対前期比+12.1%の増収、営業利益では同+17.3%の増益となった。

■15.9期業績予想
 既存店売上高は対前期比+96.9%を見込み、新規出店は磯丸水産40店舗、その他業態1店舗を計画、全体の売上高では対前期比+42.5%の増収を見込んでいる。

 営業費用では、新規出店に伴う人件費の増加等を見込むものの、営業利益で対前期比+44.5%、経常利益で同+58.9%の増益の見通し。

株式の状況
VC保有なく、ストックオプションも少量、株式の大半は親会社が継続保有
 ベンチャーキャピタルからの出資はなく、ストックオプションの未行使残高があるものの、ボリュームは大きいものではない。

 上場に伴う増資が完了した後の親会社のシェアは69%の予定となっている。親会社はロックアップ対象となっているが、そもそも親会社による確実な支配を維持するために2/3を維持すると想定されるため、69%からのシェアダウンを伴う持株の売却は考えにくい。

A. 発行済み株式数 21,000千株(単元100株)
B. 公募 7,100千株、増資によるオーバーアロットメント 355千株
C. 売出し 0株、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 1,703千株
 E. うち潜在株式に算入する数 1,703千株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 29,803千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:親会社に対して180日間。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
12年8月 1,703,000株 335円 14年8月〜22年8月

 目論見書でのSFPダイニングの想定発行価格は2,040円で、この価格に基づく公募によるSFPダイニングの手取り概算額は約13,412百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取り概算額673百万円と合わせた資金使途は、新規出店予定店舗の設備投資資金に8,552百万円、金融機関からの借入金の返済に4,800百万円、残額は新規出店に伴う開業費用に充当する予定。


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