3196ホットランドIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ホットランド(3196 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:小売業

想定されている公募価格は妥当な水準とみられる
 足元の業績は伸びているが、基本的には新規に出店を継続的に行い、店舗数を拡大しない限り将来的な成長は望みにくい業態である。原料であるたこの価格高騰リスクもコスト圧迫要因として存在する。

 14.12期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約22倍となる。現時点では、想定されている公募価格以上に評価すべき要因は見当たらないとみる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 12/12 13/12 14/6 14/12予
売上高(百万円)
20,506
0.4%
20,588

13,247
31.6%
27,091
営業利益(百万円)
388
59.8%
620

858
195.6%
1,833
経常利益(百万円)
583
77.4%
1,035

763
69.2%
1,750
当期利益(百万円)
-419

135

394
576.6%
910
総資産(百万円)
純資産(百万円)
10,641
1,004
12,273
1,147
13,896
1,765
--
--
株主資本比率(%) 9.4% 9.3% 12.7% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
5.5%
--
8.4%
11.7%
5.5%
22.3%
--
--
発行済株式数 9,348 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
107
14
123
42
189
97
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
たこ焼「築地銀だこ」、たい焼「銀のあん」、アイスクリーム「COLD STONE CREAMERY」等のブランドの、直営、業務委託及びフランチャイズ形式による、国内及び海外におけるチェーン展開
 ホットランドグループは、当社ホットランドと関係会社9社から構成され、主として、たこ焼「築地銀だこ」、たい焼「銀のあん」、アイスクリーム「COLD STONE CREAMERY」等のブランドを、直営、業務委託及びフランチャイズ形式で、国内及び海外にチェーン展開している。

 ホットランドグループでは、たこ焼き単品に絞り込むことで厨房を縮小でき、小スペース・低コストで様々なロケーションでの出店が可能となっている。小規模店舗ほ多数出店することで、築地銀だこブランドの認知を推進するとともに、事業拡大に向けて専用機械の自社化や、原料の調達・加工・物流までの一貫したマーチャンダイジングを構築し、更に、銀だこブランドの市販品の製造販売を行っている。

 国内でのブランド別店舗数は以下の通り。(14.7末)
合計 / うち直営 / PC / FC
築地銀だこ 405 / 124 / 155 / 126
銀のあん 39 /1 /29 /9
COLD STONE 31 / 29 / 0 / 2
大釜屋 21 / 12 / 0 / 9
やきとりのほっと屋 7 / 4 / 3 / 0
日本橋からり 17 / 11 / 6 / 0
その他 14/ 9 / 4 / 1
合計 534 / 190 / 197 /147

情報開示の状況
開示なし
 ホットランドのウエブサイトには、8月31日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。
収支の状況
13.12期は微増収だが増益、14.12期予想も増収増益
■13.12期実績
 主力業態である築地銀だこは、主原料であるたこが不漁・円安の影響を受けて価格が高止まりの傾向にある中、たこの加工工程の見直しや新規調達ルートの開拓によって仕入れ原価の低減を図った。また、たこの陸上養殖に向けて、石巻水産研究所を中心とした研究開発を開始すると同時に、上天草市と真たこ養殖の産業化を目的とした包括提携協定を締結した。

 出店面では、これまで出店数が少なく、ブランドが浸透しきれていなかった関西エリアで、甲子園球場に出店することで認知の拡大を図るとともに、店舗数を増やした。関東エリアでは、東京駅、池袋駅、五反田駅など主要駅への出店によって、ブランドの更なる強化・深耕をはたした。また、宅配銀だこを開発し、出店することで、新たな需要を開拓した。

 銀のあんでは、新商品「クロワッサンのたい焼」のヒットに伴い、既存店の売上が増加するとともに、「クロワッサンたい焼」専門店を、新宿・吉祥寺に出店した。

 一方、収益性の低い店舗については、積極的にブランド転換や閉鎖・減損処理を行い、更に、たこの加工工程の見直しによる国内4工場の減損処理を行った。

 以上の結果、売上高は対前期比+0.4%の増収、営業利益・経常利益では同+60-70%の増益となった。

株式の状況
VC出資とストックオプションがあるものの、影響は限定的と想定
 ベンチャーキャピタルからの出資があるものの、元々のボリュームがそれほど大きくない上、売出の対象になるかロックアップの対象になるかになっており、当面の株式需給に影響を与えない状況にある。ストックオプションの未行使残高も存在するが、こちらもボリュームが大きくなく、影響は限定的とみられる。

A. 発行済み株式数 8,165,500株(単元100株、14.8に1:700株式分割後)
B. 公募 816,500株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 942,200株(売出し元はベンチャーキャピタル513,100株、残は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント 263,800株
D. ストックオプション等の残高総数 366,100株
 E. うち潜在株式に算入する数 366,100株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 9,348,100株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 1,764千株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者14名、ベンチャーキャピタル4組合、その他法人等17社に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での売却は可能。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
11年12月366,100株 500円 14年12月〜22年12月

 目論見書でのホットランドの想定発行価格は2,110円で、この価格に基づく公募によるホットランドの手取り概算額は約1,708百万円とされている。

 資金使途は、子会社への投融資資金に700百万円、ホットランドの新規出店のための設備投資資金に残額を充当し、子会社ではホットランドからの投融資資金を新規出店のための設備投資資金に充当する予定。



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