7167足利ホールディングスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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足利ホールディングス(7167 東証)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:銀行業

無難な再上場を果たせそうな印象
 破綻・再生後の再上場となる。14.3期業績予想でのEPSに、本来適用される法人税率を考慮すると50円程度となり、想定されている公募価格のPERは約8倍となる。

 過去の経緯はあるものの、業績面では問題ないと考えられ、もう少し高い評価も可能ではないかとみる。なお、ロックアップ期間満了後には、破綻後の出資受け皿となったベンチャーキャピタルからの売却が想定される。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 12/3 13/3 13/9 14/4予
売上高(百万円)
101,268
-2.8%
98,389

56,517
3.7%
102,000
経常利益(百万円)
17,201
8.7%
18,697

16,243
28.4%
24,000
当期利益(百万円)
17,170
-10.3%
15,405

18,564
29.8%
20,000
総資産(億円)
純資産(億円)
53,537
2,567
54,341
2,793
54,947
2,650
--
--
株主資本比率(%) 4.8% 5.1% 4.8% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
0.3%
6.7%
0.3%
5.5%
0.3%
7.0%
--
--
発行済株式数 333,250 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
51.5
771
46.2
838
55.7
795
80.0
--
配当(円/株) -- -- -- 4

事業概要
銀行業
 足利ホールディングスグループは、当社足利ホールディングスと連結子会社4社で構成され、銀行業務を中心にクレジットカード業務などの金融サービスを提供している。

 銀行業務では、株式会社足利銀行の本店ほか支店においては、預金業務、貸出業務、商品有価証券売買業務、内国為替業務、外国為替業務、信託業務、証券投資信託・保険商品の窓口販売業務等を行ない、足利ホールディングスグループの中核業務となっている。

 営業店舗は、栃木県を中心に群馬県、茨城県、埼玉県、福島県、東京都に展開しており、特に栃木県を主要な営業基盤としている。また、群馬県、茨城県、埼玉県については、栃木県に準じる重点地域としている。

 また、足利信用保証株式会社が株式会社足利銀行の取扱う住宅ローン等に対する信用保証業務を行っている。

 その他業務では、株式会社あしぎん総合研究所が調査・コンサルティング・ソフトウェア開発業務を、株式会社あしぎんカードがクレジットカード業務を展開している。

情報開示の状況
開示あり
 過去に上場していた経緯もあり、投資家向け開示情報は既に充実したものになっている。
収支の状況
13.3期減収となる等、12.3期から14.3期にかけて、業績は全般に横ばい
■13.3期実績
 貸出金は、個人向け貸出金が前期末比717億円、公金向け貸出が前期末比560億円それぞれ増加したことなどにより、当期末の総貸出金残高は、前期末比1,342億円増加し、3兆7,752億円となった。

 預金等は、個人預金が前期末比730億円、法人預金が前期末比214億円それぞれ増加したことに加えて、譲渡性預金についても前期末比110億円増加したことなどから、当事業年度末の預金等(預金+譲渡性預金)残高は、前期末比1,069億円増加し、4兆9,630億円となった。

 また、顧客の多様化する資金運用ニーズに応えるため、投資信託、保険、債券など商品の提供に努めた結果、預金と譲渡性預金に預かり資産を加えた金融資産残高合計は、前期比1,704億円増加し、5兆7,166億円となった。
 
 有価証券は、債券の満期償還や金利動向を踏まえた売却等により、前期末比156億円減少し、1兆2,158億円となった。

株式の状況
ベンチャーキャピタル保有株式の大半はロックアップ対象
 破綻後の出資元となったベンチャーキャピタルが多数の株式を保有しているが、大半はロックアップの対象となっている。ストックオプションの未行使残高があるが、ボリュームは多くない。また、行使価格は実現するかどうか微妙な水準に設定されており、ここでは潜在株式には算入していない。

A. 発行済み株式数 270,000千株(単元100株、13.10に1:100株式分割後)
B. 公募 55,000千株、増資によるオーバーアロットメント 8,250千株
C. 売出し 株(売出し元は)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 5,320,800株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 333,250千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 194,915千株
既存株主へのロックアップ情報:ベンチャーキャピタル2組合と保険会社等3社に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は、220,900千株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
09年1月 2,653,800株 550円 11年3月〜18年12月
09年1月 2,667,000株 550円 12年1月〜18年12月

 目論見書での足利ホールディングスの想定発行価格は420円で、この価格に基づく公募による足利ホールディングスの手取り概算額は約21,603百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限3,257百万円とあわせた資金使途は、2008年6月に発行した第1種優先株式10,000株の取得(1株につき、金2,500千円に経過配当金相当額を加算した額)及び消却に充当する予定。



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