IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
シグマクシス(6088 東証マザーズ)IPO |
税考慮の上でも、更に高い評価は可能とみられる 足元では順調に業績を伸ばしている。繰越欠損が残っていることから、法人税額が低くなっており、この分を考慮した14.3期業績予想でのEPSは約140円程度となる。想定されている公募価格のPERは約20倍となるが、足元の成長性を考えると、もう少し高い評価は十分可能とみる。 個別データ(肩は対前期比(%))
シグマクシスでは、ビジネス・コンサルティング・サービスとして、戦略コンサルティング、業務コンサルティング、システム設計・開発・プロジェクトマネジメントを行っている。 主な内容は以下の通り。 1. 戦略コンサルティング ・ 事業戦略立案・策定/ 企業の事業戦略の立案・策定を支援するサービス ・ MAによる事業価値創造/ 成長戦略実現、事業ポートフォリオ組替のための事業買収・売却を支援するサービス ・ 新規事業開発・運営体制構築支援/ 企業の事業戦略を構成する新規事業を立案し、変化する市場に対応したスピーディな事業立ち上げを支援。協業、事業提携、ジョイントベンチャー設立なども視野に入れたサービスを提供。 ・ 組織片核力強化支援(ビジョン・フォレスト・プログラム)/ コンサルティングの課題解決方法論とアート・セッションを組み合わせたビジョンフォレスト・プログラムを通じ、社員個人のビジョニング力を高めると共に、企業ビジョン及び戦略の組織内浸透を促し、変革に向けての企業活動の活発化を支援するサービス。 2. 業務コンサルティング ・ ビジネスマネジメント/ 効率的かつ効果的な先行指標を使った経営管理システムを構築し、環境変化への対応力を備えた経営管理の仕組みを整備するサービス。 ・ 人財マネジメント/ 人事制度改革支援や人事システム導入支援等を通じて、人財の能力とモチベーションを最大化する人財マネジメント環境を構築するサービス。 ・ グループマネジメント/ 国内外のグループ企業を対象に資金の効率化を図るキャッシュマネジメント、連結ベースで同一基準での経営管理を可能とする連結経営マネジメント等の仕組みを導入し、競争力の高い企業運営体制を構築するサービス。 ・ 顧客リレーションマネジメント(CRM) 顧客との関係性構築プロセスやステータスを管理する手法、顧客への提案の品質と成約率をあげる方法などの各種仕組みの導入・定着化を通じて、強力な営業力と課題解決力を備えた企業体質への変革を支援するサービス。 ・ サプライチェーンマネジメント(SCM) グローバルサプライチェーンマネジメントにおける調達・生産・需給調整・販売・物流に係わる各業務改革支援や業務定着化支援、ソフトウエア導入支援、サプライチェーン在庫の適正化、ロジスティクスコスト削減を支援するサービス。 ・ 金融機関の基幹システム構築支援/ 金融機関の業務に精通したコンサルタントが、監督官庁の求める品質基準に準じて業務を設計し、システム構築するサービス。 3. システム設計・開発、プロジェクトマネジメント ・ システム・アセンブリ/ 戦略実行のスピードを向上させるために、既存のソフトウエアを組み合わせて必要な業務システムを構築・導入するサービス。 ・ リードタイム1/2システム開発/ 無駄のない業務プロセスの設計と、柔軟性の高いシステム開発を行うことで、環境変化に強いITシステムを短時間に設計・開発・導入する。 |
■13.3期実績 当期は、優良企業から構成されるターゲットとなる顧客に対して、担当パートナーを選任し、顧客企業の経営層との関係性構築、売上げ計画の策定および顧客企業のビジネス開拓支援を行った結果、大型システム開発やそのPMOプロジェクトを複数案件獲得する党、ターゲット顧客との取引額が、契約額全体の7割超、売上げだか全体の約6割を占めるに至った。 また、当期はビジネス・コンサルティング案件の需要が急速に伸張したこともあり、積極的に採用を行い、人員不足を補った。 以上の結果、当期の売上高は対前期比+43.1%の増収、営業利益・経常利益は共に、同約52%の増益となった。
ベンチャーキャピタルからの出資があるが、元々のボリュームが小さい上に一部は売出対象となっており、株式需給にはあまり影響がないものとみられる。ストックオプションの未行使残高もあり、上場直後から行使は可能な条件となっているが、こちらもボリュームは大きくない。 親会社の三菱商事が圧倒的シェアを持っているが、ロックアップの対象となっているため、当面の株式需給には課題はないと見られる。 A. 発行済み株式数 4,500,000株(単元100株、11.8に1:1,000株式分割後) B. 公募 211,700株、増資によるオーバーアロットメント 238,300株 C. 売出し 1,377,300株(売出し元は会社関係者約886千株、残はベンチャーキャピタル)、既発株のオーバーアロットメント なし D. ストックオプション等の残高総数 224,700株 E. うち潜在株式に算入する数 224,700株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 5,174,700株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 490,500株 既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者4名と法人4社に対して90日間。対象株数は、3,885千株。 表2 ストックオプションの未行使残高の状況 総会決議 対象株数 行使価格 行使期間 13年8月 224,700株 1,426円 14年8月〜23年8月 目論見書でのシグマクシスの想定発行価格は2,830円で、この価格に基づく公募によるシグマクシスの手取り概算額は約541百万円とされている。 別途予定されている第三者割当増資による手取り概算額上限618百万円と合わせた資金使途は、全額を運転資金に充当する予定。 運転資金の内訳は、クラウドサービス使用料等の運営費用、協業ソフトウエアベンダーに対して支払う研修費用、開発手法の手順書等の作成費用に340百万円、東南アジアへの進出拠点となる海外オフィスの開設に伴う事務所費用や人件費として350百万円、コンサルタントの確保・育成のための採用・教育研修費用として469百万円を充当する予定。
シグマクシスのウエブサイトには、投資家向け情報開示のページが既に設置されている。現在掲載されているコンテンツは、上場承認のプレスリリース程度となっている。 |
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本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
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