3674オークファンIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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オークファン(3674 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

高評価が期待できる注目銘柄
 売上げが年々倍増というほどの伸びではないものの、業績の伸びはそこそこ高い上、業態としてはマーケットで非常に高く評価されることが十分予想される。13.9期業績予想でのEPSに基づく、想定公募価格のPERは20強となるが、更に高い評価されると見込まれる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 11/9 12/9 12/12 13/9予
売上高(百万円)
492
26.1%
620

172
15.5%
716
営業利益(百万円)
109
85.3%
202

79
48.3%
299
経常利益(百万円)
111
81.0%
201

80
43.7%
289
当期利益(百万円)
73
38.2%
101

61
91.1%
193
総資産(百万円)
純資産(百万円)
471
325
641
471
615
532
--
--
株主資本比率(%) 68.9% 73.5% 86.4% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
23.6%
22.5%
31.4%
21.5%
12.9%
11.5%
--
--
発行済株式数 1,968.5 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
37.1
165
51.3
239
31.1
270
98.0
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
オークション、ショッピングの商品及び価格情報の比較・検索・分析等が可能なインターネットメディアサイトの運営
 オークファンは、オークション、ショッピングの商品及び価格情報の比較・検索・分析等が可能な「aucfan.com」を運営するインターネットメディア事業を行っており、主にPCサイト、モバイルサイト、スマートフォンサイトを運営している。

 「オークファン」の主要機能は以下の通り。
1. 全てのユーザー対象
 商品名や特徴となるキーワードから該当する商品・価格情報に関して、ECサイトを横断的に検索・比較

2. 一般会員
 「オークファン」内に「マイページ」を開設し、気に入った商品や価格情報を保存する機能や、出品テンプレートの保存、入札予約等有料会員の機能の一部を制限付で利用。

3. 有料会員
 過去3年間の落札データ検索、出品者向け機能の利用、落札相場検索のハイスピード化、出品テンプレートの保存、入札予約、仕入れ情報等のサービス、オークション出品者向けの相場検索機能及びデータ分析機能、オークション通信講座の受講

 商品・価格情報はサイト開設から12年9月末時点で約200億件を超えるデータを蓄積し、一般会員数は245千人、有料会員の基本サービスであるオークファンプレミアム会員は約29千人となっている。

 収入形態は、主に以下の3種類となっている。

1. サービス課金収入
2. ユーザーが商品をクリックまたは購入した際に、商品を販売するEマーケットプレイス、各ECサイトを取りまとめる広告代理店・メディアレップから得られるネット広告収入(成果報酬型広告、検索連動型広告、ネットワーク広告)
3. 顧客に対して直接営業または広告代理店・メディアレップを経由して営業し、広告・データソリューション等のサービス販売によるマーケティング支援収入(純広告販売、データソリューション販売)
収支の状況
12.9期実績、13.9期予想と増収増益が継続
■12.9期実績
 「オークファン」の機能追加等によるユーザー増加思索や一般無料会員増加施策に努めた結果、一般無料会員数は好調に推移した。また、主な収益源であるサービス課金収入の売り上げ増加のために、有料会員数増加施策や有料会員一人当たりの単価向上施策に取り組んだ。特に、「オークションプレミアム」や各種オプションサービスの会員数は、プロモーション施策等により順調に推移した。また、当期に投入した「オークファンプロ」の会員数も順調に推移した。

 以上の結果、当期の売上高は対前期比+26.1%の増収、営業利益、経常利益は、同+80%強の増益となった。

表1 12.9期売上げ区分別販売実績(百万円、前期比%)
サ ー ビ ス 課金 368 +33.2%
ネ ッ ト  広  告 150 +0.9%
マーケティング支援 100 +53.2%
合         計 619 +26.1%

株式の状況
ストックオプションの未行使残高は大量にあり
 ベンチャーキャピタルからの出資があるが大半はロックアップの対象となっている。ストックオプションの未行使残高は大量にある。一部は上場直後にはまだ行使可能機関に入っていないものがあるが、それらを除外した上場直後から行使可能分だけで、発行済み株式数の1割程度のウエイトを占める。

A. 発行済み株式数 1,521,500株(単元 100株、13.1に1:500 株式分割後)
B. 公募 242,000株、増資によるオーバーアロットメント 48,000株
C. 売出し 78,000株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 214,000株
 E. うち潜在株式に算入する数 157,000株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,968,500株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 415,000株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者11名に対して180日間。対象株数は、1,232千株。更にベンチャーキャピタル4組合・1社保有分のうち約330千株(発行価格の2倍以上での市中売却は可能)に対して同期間。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
09年9月  44,000株   400円 11年10月〜18年9月
10年6月   8,000株   500円 12年7月〜20年6月
11年12月 105,000株 1,560円 11年12月〜14年12月
11年12月  18,500株 1,560円 13年12月〜21年12月
12年12月  38,500株 1,560円 14年12月〜22年12月

 目論見書でのオークファンの想定発行価格は2,280円で、この価格に基づく公募によるオークファンの手取り概算額は約494百万円とされている。別途予定されている第三者割当増資による手取り上限額約100百万円と合わせた資金使途は、データ・ユーザー数増加のためのサーバー機器等の購入に76百万円、サイト機能向上のためのソフトウエアの開発に436百万円、人員増加に伴う本社事務所の移転・増床等の設備資金に14百万円、残額は運転資金に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 オークファンのウエブサイトには、3月23日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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