3293アズマハウスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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アズマハウス(3293 JASDAQスタンダード)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:不動産業

より高い評価のためには、配当性向の向上が課題か
 和歌山を地盤とした従来型産業だが、継続的に事業拡大がされている。14.3期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約7倍となっている。

 経営状況は安定・成長しており評価出来るものの、業種・業態を考慮すると、適切な公募評価になっているものとみられる。更に高い評価のためには、一層の配当性向の向上が必要と思われる。


個別データ、12.3期のみ連結(肩は対前期比(%))
決算期 12/3 13/3 13/9 14/3予
売上高(百万円)
9,598
4.3%
10,014

7,115
14.8%
11,500
営業利益(百万円)
989
26.7%
1,252

958
22.0%
1,528
経常利益(百万円)
955
27.8%
1,220

925
23.2%
1,503
当期利益(百万円)
604
25.4%
758

567
22.6%
929
総資産(百万円)
純資産(百万円)
19,314
8,249
20,683
9,075
20,442
9,680
--
--
株主資本比率(%) 42.7% 43.9% 47.4% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
4.9%
7.3%
5.9%
8.3%
4.5%
5.9%
--
--
発行済株式数 4,031.7 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
150
2,046
188
2,251
141
2,401
230
--
配当(円/株) -- -- -- 70

事業概要
土地及び戸建住宅の分譲、リフォーム、不動産仲介、不動産賃貸等
 アズマハウスは、分譲土地販売及び分譲住宅施工販売を主力とし、併せて注文建築、リフォーム請負工事、不動産仲介、不動産賃貸、土地有効活用及びビジネスホテルの運営等を行っている。

1. 不動産・建設事業
 分譲土地販売、分譲住宅施工販売では、土地情報の収集、区画割計画、建物の企画、土地の仕入、建築確認申請業務、設計発注、工事手配(当社施工管理)、アフター工事及びメンテナンス等一貫した業務を行っている。販売については、和歌山県和歌山市を中心に5店舗、堺市に1店舗の計6店舗の支店を拠点とし、一次取得者層をメインターゲットとしている。

 注文建築は、基本的には分譲住宅施工と同じ事業形態ではあり、他の事業との連携を図りつつ、より顧客ニーズを反映した注文住宅の提供を行っている。

 リフォーム請負工事は、一般顧客からの「請負工事」、中古住宅を取得しリフォーム工事を行った後販売を行う「中古住宅再生事業」、自社で賃貸に供している住宅、マンション、委託を受け管理を行っている賃貸住宅の「修繕工事」並びに当社販売の住宅にかかわる「アフター工事」から成り立っている。

 不動産仲介事業は、地域密着型の店舗運営を行っており、それに伴い入手できる多くの情報を背景に様々な仲介事業を行っている。

2. 不動産賃貸事業
 不動産賃貸事業では、マンション、テナント、戸建住宅、駐車場の賃貸を和歌山県中心に行っている。空室管理と債権管理を行うことにより、毎期一定の収益を得ている事業であり、前期より居住用資産については19戸増の798戸、テナント事業用資産についても11店舗増の226店舗と毎期一定規模の事業の拡大を行っている。また、外部の委託を受け、不動産賃貸の管理業務も行っている。

3. 土地有効活用事業
 土地有効活用事業として、賃貸アパート・マンション等の提案型建築を和歌山県中心に行っている。基本的には分譲住宅施工と同じ事業形態だが、土地等資産所有の顧客への資産運用の提案を行い、資産に応じた資産運用の形としての賃貸アパート・マンション等の提供を行っている。

4. ホテル事業
 ホテル事業では、ビジネスホテルを和歌山県和歌山市内に3箇所保有し運営している。また、和歌山県岩出市において焼肉店を1店舗運営している。
収支の状況
支店開設による事業拡大等によって、13.3期に続いて14.3期も増益見込み
■13.3期実績
 不動産・建設事業では、新規開設した堺支店の新規シェア獲得、組織改編による営業効率とコストダウンによる販売価格の低価格化をより進めた結果、売上高は対前期比+3.6%の増収、セグメント利益は同+53.5%の増益となった。

 不動産賃貸事業では、対前期比+9.5%の増収、セグメント利益は同+2.6%の増益となった。主な内容は、賃料収入、管理手数料。

 ホテル事業では、売上高は対前期比+4.3%の増収、セグメント利益は黒字化となった。主な内容は、ホテル室料、飲食売上。

 以上の結果、売上高は対前期比+4.3%の増収となった。営業利益・経常利益は共に、対前期比+26-27%の増益となった。

株式の状況
株式需給面での当面の課題は見られない
 ストックオプションの未行使残高はあるものの、当面は行使期間外となっている。ベンチャーキャピタルの出資はない。ロックアップによるカバー率もそこそこあり、株式需給に関して当面の課題は、見受けられない。

A. 発行済み株式数 3,313千株(単元100株、13.8に1:50株式分割後)
B. 公募 550千株、増資によるオーバーアロットメント 168,700株
C. 売出し 575千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 180千株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 4,031,700株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者4名に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は2,700千株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
13年1月 180,000株 600円 15年1月〜22年10月

 目論見書でのアズマハウスの想定発行価格は1,500円で、この価格に基づく公募によるアズマハウスの手取り概算額は約751百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限232百万円と合わせた資金使途は、販売用不動産である分譲マンション「グランノーブル吉田」の建設資金の一部に400百万円を充当する予定。残額は、販売用不動産購入資金の借入枠拡大のため、長期借入金の返済に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 アズマハウスのウエブサイトには、11月14日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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