IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
夢展望(3185 東証マザーズ)IPO |
高い評価となる可能性が十分 インターネットを活用した小売り形態であり、足元の業績の伸びは目覚ましい。13.9期業績予想でのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約24倍となるが、現状の成長性を考慮すると、更に高い評価は可能とみられる。業態的にも、マーケットに受け入れられ易いと考えられ、人気化する可能性がある。 連結データ(肩は対前期比(%))
夢展望グループは、当社夢展望と連結子会社4社の計5社で構成されており、衣料品販売事業、玩具・雑貨販売事業を主な事業としている。事業セグメントは、衣料品販売事業と、玩具・雑貨販売事業、その他事業に区分される。 衣料品販売事業では、10代後半から20代前半の女性をメインターゲットとする衣料品販売を主にSPA(Speciality Store Retailer of Private Label Apparel)の方法で展開している。当事業は、インターネット販売のみで展開しており、スマートフォン等のモバイル端末から手軽に購入でき、かつ、安価で流行にいち早くマッチした衣料品を、お客様に適時に提供している。また、夢展望グループでは、自社でスタジオを保有し、商品撮影、画像加工、WEBページのアップまでを一貫して行っている。 当事業で展開しているブランド構成は以下のとおり。 ・ディアマイラブ / 男の子が連れて歩きたくなる上品キュートなフェミニンスタイルを提案 ・ソーレディー / 格好いい大人の女性を感じさせるエレガントなスタイルを提案 ・リノッシュ / デニムをメインにしたカジュアルの中にも女らしさやエレガンスを取り入れたブランド ・ディアブルベーゼ / 程よい露出でメリハリをきかせた女性らしいラインを提案 ・メアリーローズ・オードパルファム / 大人の女性の美しさにちょっぴり甘えたキュートなスタイルを提案 玩具・雑貨販売事業では、国内玩具メーカーからの発注に基づき、玩具製品を主に中国の協力工場より仕入れ、玩具メーカー向けに販売しております。夢展望は創業以来中国において雑貨の企画製造管理を行ってきたことから、中国現地での生産管理及び仕入についてのノウハウを有しており、当事業では、そのノウハウを活かし、仕入先工場との連携をとりながら、仕入販売を行っている。 その他事業では、販売チャネルの多様化を図るため、テレビショッピングチャンネルを運営している事業者や他のインターネット店舗を運営する事業者に対して衣料品等商品を販売する卸売販売事業を行っている。また、当社サイトにて商品を購入したお客様に対して、当社商品送付時に広告元企業の商品PRのチラシ等を同梱することにより収入を得る広告販売事業も行っている。 |
■12.9期 衣料品販売事業では、計画的なマーチャンダイジングが行えた事などにより、秋冬商品の売れ行きが例年よりも順調に推移した。その結果、売上高は対前期比+1.4%の増収、営業利益は対前期で黒字化となった。 玩具・雑貨販売事業では、消費者による購買の二極化が進み、定番商品や一部のヒット商品販売は堅調に推移したが、市場全体の落ち込みを埋めるまでには至らなかった。主力取引先より安定的な受注が確保できた一方、工場開拓に係る費用負担も増加したものの、売上高は対前期+38.9%の増収、営業利益は対前期で黒字化となった。 以上の結果、全体の売上高は対前期比+5.9%の増収となり、営業利益、経常利益では前期の損失計上から黒字化となった。
ベンチャーキャピタルからの出資があり、一部はロックアップの対象になっているが、売却可能なものも含まれている。ストックオプションの未行使残高については、発行済株式数の1割以上を占めるウエイトになっているものの、当面は行使可能期間に入らない。 A. 発行済み株式数 1,044千株(単元100株、13.4に1:300株式分割後) B. 公募 300千株、増資によるオーバーアロットメント 60千株 C. 売出し 100,300株(売出し元は会社関係者40千株、ベンチャーキャピタル42,300千株、残は金融機関)、既発株のオーバーアロットメント なし D. ストックオプション等の残高総数 162,600株 E. うち潜在株式に算入する数 0株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,404千株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 288千株 既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者5名とベンチャーキャピタル6組合に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は、974,400株。 表2 ストックオプションの未行使残高の状況 総会決議 対象株数 行使価格 行使期間 06年2月 72,000株 625円 15年2月〜16年2月 07年3月 7,800株 1,000円 15年2月〜17年3月 13年2月 82,800株 1,667円 15年2月〜23年2月 目論見書での夢展望の想定発行価格は2,400円で、この価格に基づく公募による夢展望の手取り概算額は約652百万円とされている。 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限132百万円と合わせた資金使途は、衣料品販売事業におけるシステム、ソフトウエア等への設備資金として自社サイト改修費用に120百万円、商品化計画及び販売動向の分析精度向上のためのマーチャンダイジングシステム導入費用に25百万円、販売管理、棚卸資産管理等を担う基幹システム改修費用に50百万円、新規顧客獲得のための広告宣伝費に340百万円、財務体質向上のための借入金返済に230百万円、残額はPCのオペレーティングシステム入替えや人材の採用費用等の運転資金に充当する予定。
夢展望のウエブサイトには、6月7日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。 |
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本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
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