3181買取王国IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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買取王国(3181 JASDAQスタンダード)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:小売業

諸事情はあるものの、想定公募価格よりも、もう少し評価できるのでは
 ユニークな業態であり、12.2期の実績は高い利益伸び率を示しているものの、13.2期の業績予想では、利益伸び率は低下する見通しとなっている。

 13.2期業績予想ベースのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約6倍となる。13.2期の業績予想では確かに業績の伸びが低い背景がある上、利幅の不安定なリユースでの小売業という収益性リスクはあるものの、業態のユニークさは、もう少し評価されても良いように思われる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 11/2 12/2 12/11 13/2予
売上高(百万円)
4,830
8.7%
5,252

3,869
2.0%
5,358
営業利益(百万円)
204
97.6%
403

282
13.4%
457
経常利益(百万円)
215
90.9%
410

286
8.5%
445
当期利益(百万円)
106
104.2%
216

156
13.7%
246
総資産(百万円)
純資産(百万円)
2,301
660
2,555
876
2,775
1,032
--
--
株主資本比率(%) 28.7% 34.3% 37.2% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
9.3%
16.1%
16.1%
24.7%
10.3%
15.1%
--
--
発行済株式数 1,756 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
60
376
123
499
89
588
140
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
総合リユース小売業として、「買取王国」、「マイシュウサガール」等の業態の運営による古着、中古雑貨等の販売
 買取王国は、総合リユース小売業として、買取王国、マイシュウサガール及びその他業態を運営している。

 買取王国は、衣料品・服飾雑貨・ホビー・雑貨・トレーディングカード・高級ブランド品等を取り扱う、買取王国の主力業態。ゾーンやコーナーごとに様々な顧客ターゲットを設定しているが、20〜30歳代の男女が中心。現在、愛知・岐阜・三重の東海3県と大阪府に直営25店舗、フランチャイズ1店舗を展開している。

 マイシュウサガールは、買取王国業態において、一定期間以上売れ残った商品を移動し、販売するアウトレット形態・8種類の絵札が価格と対応し、毎週一段階安い価格に変わることが特徴。現在、愛知県に直営店2店舗を展開している。

 その他としては、古本買取販売、中古ゲーム・DVD・CD買取販売、新品ゲーム・DVD・CD販売等を行うダンシングベアを名古屋に1店舗、クロカワがフランチャイズ展開するキングファミリーの加盟店として、古着、服飾雑貨の買取・販売を名古屋市に1店舗展開している。

情報開示の状況
既に開示の準備は万端
 買取王国のウエブサイトには、投資家向け情報開示のページが既に設置されている。現在掲載されているコンテンツは、上場承認のプレスリリース程度だが、掲載枠としては様々な情報開示が予定さていれる模様で、今後の十分な開示が期待できる。
収支の状況
12.2期対前期比で倍増の増益、13.3期の伸び率は低下見込み
■12.2期
 当期は、買取王国形態で、刈谷店・豊山店・枚方店の直営3店舗を新規出店した一方、マジカルガーデン可児店と買取王国いりなか店の2店舗を閉店し、期末の店舗数は直営店30店、FC1店の合計31店となった。

 この結果、売上高は対前期比+8.7%の増収となり、営業利益以下の利益項目では、ほぼ対前期比で倍増となる増益を達成した。

■13.2期
 当期には、買取王国で最大規模となる買取王国寝屋川店を開店した一方、買取王国桑名大山田店とダンシングベア極楽店の2店舗を閉店した。この結果、売上高は対前期比+2.0%の増収となる見通し。

 上記2店舗の閉店や、売上総利益率の低いTVゲームや貴金属の売上構成比の低下を見込むことから、全体の売上総利益率は前期の52.6%に対して+1.4%を見込んでいる。また、販売費・一般管理費は対前期比+3.2%増加することを織り込んだ結果、営業利益では対前期比+13.5%の増益となる見通し。

表1 品目別販売実績
         12.2期    12.11期 (百万円、対前期比%)
ファッション 2,067 +17.1% 1,634
TVゲーム   689 -16.4%  405
ホ ビ ー   957 +22.5%  766
貴 金 属   292 +23.2%  156
そ の 他  1,245  +0.2%  906
合    計  5,251 +8.7%  3,868

株式の状況
ベンチャーキャピタルからの出資はあるが、影響は小さい
 ストックオプションの未行使残高はない。ベンチャーキャピタルからの出資はあるものの、ボリュームは発行済株式数の1割程度であり、かつ一部は売り出しの対象となっている。総じて、株式需給面では、決定的な問題点は見当たらない。

A. 発行済み株式数 1,485千株(単元 100株、12.2に1:500株式分割後)
B. 公募 215千株、増資によるオーバーアロットメント 56千株
C. 売出し 160千株(売出し元は会社関係者105千株、ベンチャーキャピタル5千株、残は法人)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,756千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 190千株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者10名とベンチャーキャピタル4組合等に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は1,275千株。

 目論見書での買取王国の想定発行価格は800円で、この価格に基づく公募による買取王国の手取り概算額は約153百万円とされている。別途予定されている第三者割当増資による手取り概算額41百万円と合わせた資金使途は、全額を短期借入金の返済に充当する予定。



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