IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
サントリー食品インターナショナル(2587 東証)IPO |
海外においては一定の成長が期待できる 日本国内の飲料マーケットには成長は望みにくいが、海外市場で企業買収や合弁事業の展開を通じて、事業拡大を続けており、一般には成長を望みにくい規模の大企業ながらも、一定の成長を期待できる。 13.12期業績予想ベースはEPSは113円となり、想定されている公募価格のPERは約33倍となる。ただ、のれん償却前当期利益に基づくEPSは約190円となり、これでPERを計算すると20倍となる。のれん償却前利益ベースで評価することが妥当という前提に立てば、妥当な水準とみられる。 連結データ(肩は対前期比(%))
サントリー食品インターナショナルは、親会社であるサントリーホールディングスを中心とするサントリーグループの飲料・食品セグメントの中核をなす企業で、飲料・食品の製造・販売事業を行っている。サントリー食品インターナショナルグループは、当社、子会社80社及び関連会社10社から構成されている。 国内セグメントでは、日本国内において清涼飲料の製造・販売を行っている。製造・販売する清涼飲料は、コーヒー飲料、ミネラルウォーター、緑茶飲料、紅茶飲料、炭酸飲料、果汁飲料、機能性飲料、乳性飲料、特定保健用食品等。 清涼飲料の販売経路は、卸売業者や小売業者を通じて小売店やコンビニエンスストア等で消費者に製品を販売する経路と、ベンダーオペレーターを通じてまたはベンダーオペレーターを介さずに自動販売機を通じて消費者に製品を販売する経路の2種類に分けることができる。 国際セグメントでは、欧州、オセアニア、アジア、米州で、清涼飲料の製造・販売を行っている。 主な製品ブランドは以下の通り。 ■国内セグメント ・コーヒー飲料BOSS ・緑茶飲料伊右衛門 ・炭酸飲料オランジーナ ・ミネラルウォーターサントリー天然水 ・スポーツ・機能性飲料GREEN DA.KA.RA ・特定保健用食品黒烏龍茶、ペプシスペシャル ■国際セグメント ・炭酸飲料Orangina, Schweppes, PEPSI, Mountain Dew ・果汁飲料Oasis, JUST JUICE ・エナジードリンクV ・茶系飲料みらい、Moutea |
■12.12期実績 インドネシアにおいてサントリーブランドの緑茶飲料「みらい」を発売、6月にはナラン・グループとの合弁会社でインドでの事業を開始した。また、10月にはベトナムにおいてペプシコ社と合弁事業を行う旨の契約を締結した。 これらを通じて主力ブランドや新商品が好調に推移したことや、ペプシ・ボトリング・ベンチャーズ・グループ等が新規に連結決算に取り込まれたことによって、グループ全体の売上高は対前期比+11.1%の増収となった。 経常利益は積極的なマーケティング投資等により、対前期比マイナス2.7%、当期利益は前年度に法人税等調整額の戻し入れがあったことの反動等によって、対前期比マイナス20.7%の減益となった。
従来は親会社であるサントリーホールディングスが全株式を保有してきており、ストックオプションやベンチャーキャピタルからの出資は、無い。海外売り出し分はロックアップの対象となっている。唯一の既存株主には売り出し予定分以外の保有株式について売却意向が当然なく、ロックアップも必要ないだろう。 A. 発行済み株式数 216,000千株(単元100株、13.4に 株式1:500分割後) B. 公募 93,000千株、増資によるオーバーアロットメント なし C. 売出し 26,000千株(売出し元は親会社)、既発株のオーバーアロットメント 6,200千株 D. ストックオプション等の残高総数 0株 E. うち潜在株式に算入する数 0株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 309,000千株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株 既存株主へのロックアップ情報:海外募集分59,500千株について180日間。 目論見書でのサントリー食品インターナショナルの想定発行価格は3,800円で、この価格に基づく公募によるサントリー食品インターナショナルの手取り概算額は約337,854百万円とされている。資金使途は、過去に実施した企業買収・事業買収を目的として借り入れた金融機関からの短期借入額68,146百万円の返済に充当する予定。残額は事業成長を目的とした、国内外における戦略投資に充当する予定。
サントリー食品インターナショナルのウエブサイトには、5月31日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||