2587サントリー食品インターナショナルIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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サントリー食品インターナショナル(2587 東証)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:食料品

海外においては一定の成長が期待できる
 日本国内の飲料マーケットには成長は望みにくいが、海外市場で企業買収や合弁事業の展開を通じて、事業拡大を続けており、一般には成長を望みにくい規模の大企業ながらも、一定の成長を期待できる。

 13.12期業績予想ベースはEPSは113円となり、想定されている公募価格のPERは約33倍となる。ただ、のれん償却前当期利益に基づくEPSは約190円となり、これでPERを計算すると20倍となる。のれん償却前利益ベースで評価することが妥当という前提に立てば、妥当な水準とみられる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 11/12 12/12 13/3 13/12予
売上高(百万円)
893,353
11.1%
992,160

220,116
13.9%
1,130,000
営業利益(百万円)
58,789
-2.2%
58,446

9,288
28.3%
75,000
経常利益(百万円)
55,529
-2.7%
54,033

8,454
27.7%
69,000
当期利益(百万円)
29,497
-20.7%
23,385

2,852
49.7%
35,000
総資産(百万円)
純資産(百万円)
802,876
181,890
844,450
204,275
885,719
214,617
--
--
株主資本比率(%) 22.7% 24.2% 24.2% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
6.9%
16.2%
6.4%
11.4%
1.0%
1.3%
--
--
発行済株式数 309,000 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
95
589
76
661
9
695
113
--
配当(円/株) 48.7 59.8 -- --

事業概要
飲料・食品の製造・販売
 サントリー食品インターナショナルは、親会社であるサントリーホールディングスを中心とするサントリーグループの飲料・食品セグメントの中核をなす企業で、飲料・食品の製造・販売事業を行っている。サントリー食品インターナショナルグループは、当社、子会社80社及び関連会社10社から構成されている。

 国内セグメントでは、日本国内において清涼飲料の製造・販売を行っている。製造・販売する清涼飲料は、コーヒー飲料、ミネラルウォーター、緑茶飲料、紅茶飲料、炭酸飲料、果汁飲料、機能性飲料、乳性飲料、特定保健用食品等。

 清涼飲料の販売経路は、卸売業者や小売業者を通じて小売店やコンビニエンスストア等で消費者に製品を販売する経路と、ベンダーオペレーターを通じてまたはベンダーオペレーターを介さずに自動販売機を通じて消費者に製品を販売する経路の2種類に分けることができる。

 国際セグメントでは、欧州、オセアニア、アジア、米州で、清涼飲料の製造・販売を行っている。

 主な製品ブランドは以下の通り。

■国内セグメント
・コーヒー飲料BOSS
・緑茶飲料伊右衛門
・炭酸飲料オランジーナ
・ミネラルウォーターサントリー天然水
・スポーツ・機能性飲料GREEN DA.KA.RA
・特定保健用食品黒烏龍茶、ペプシスペシャル

■国際セグメント
・炭酸飲料Orangina, Schweppes, PEPSI, Mountain Dew
・果汁飲料Oasis, JUST JUICE
・エナジードリンクV
・茶系飲料みらい、Moutea
収支の状況
13.12期は増収増益見通し
■12.12期実績
 インドネシアにおいてサントリーブランドの緑茶飲料「みらい」を発売、6月にはナラン・グループとの合弁会社でインドでの事業を開始した。また、10月にはベトナムにおいてペプシコ社と合弁事業を行う旨の契約を締結した。

 これらを通じて主力ブランドや新商品が好調に推移したことや、ペプシ・ボトリング・ベンチャーズ・グループ等が新規に連結決算に取り込まれたことによって、グループ全体の売上高は対前期比+11.1%の増収となった。

 経常利益は積極的なマーケティング投資等により、対前期比マイナス2.7%、当期利益は前年度に法人税等調整額の戻し入れがあったことの反動等によって、対前期比マイナス20.7%の減益となった。

株式の状況
従来は親会社が100%保有、ストックオプション等無し
 従来は親会社であるサントリーホールディングスが全株式を保有してきており、ストックオプションやベンチャーキャピタルからの出資は、無い。海外売り出し分はロックアップの対象となっている。唯一の既存株主には売り出し予定分以外の保有株式について売却意向が当然なく、ロックアップも必要ないだろう。

A. 発行済み株式数 216,000千株(単元100株、13.4に 株式1:500分割後)
B. 公募 93,000千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 26,000千株(売出し元は親会社)、既発株のオーバーアロットメント 6,200千株
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 309,000千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:海外募集分59,500千株について180日間。

 目論見書でのサントリー食品インターナショナルの想定発行価格は3,800円で、この価格に基づく公募によるサントリー食品インターナショナルの手取り概算額は約337,854百万円とされている。資金使途は、過去に実施した企業買収・事業買収を目的として借り入れた金融機関からの短期借入額68,146百万円の返済に充当する予定。残額は事業成長を目的とした、国内外における戦略投資に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 サントリー食品インターナショナルのウエブサイトには、5月31日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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