6061ユニバーサル園芸社IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ユニバーサル園芸社(6061 JASDAQスタンダード)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

特に目立った訴求点がなく、配当がそこそこある点ぐらいが評価ポイントか
 新奇性のあるビジネスモデルではなく、安定的な業績の推移となっている。むしろ、当期利益に関しては特別損失計上による一過性の特殊要因が原因となっているようだが、10.6期以降漸減傾向となっており、その点が気になるところではある。

 12.6期業績予想ベースのEPSに基づく、想定されている公募価格のPERは約8.5倍となっており、足元の業績動向を踏まえると、想定公募価格の評価で十分と思われる。配当がそこそこある点は、評価できるが。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 10/6 11/6 11/12 12/6予
売上高(百万円)
2,452
5.4%
2,585

1,424
1.9%
2,633
営業利益(百万円)
428
-6.3%
401

278
13.3%
454
経常利益(百万円)
485
-10.3%
435

297
6.3%
462
当期利益(百万円)
288
-23.9%
219

103
-12.4%
192
総資産(百万円)
純資産(百万円)
4,407
3,785
4,647
3,997
4,793
4,079
--
--
株主資本比率(%) 85.9% 86.0% 85.1% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
11.0%
7.6%
9.4%
5.5%
6.2%
2.5%
--
--
発行済株式数 1,256 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
229
3,013
175
3,182
82
3,247
153
--
配当(円/株) 14 20 -- 50

事業概要
法人向けの観葉植物の貸出し、造園工事、園芸関連商品、造花の販売等の事業
 ユニバーサル園芸社グループは当社ユニバーサル園芸社と連結子会社4社から構成されており、園芸関連用品のレンタルや販売、植栽管理、メンテナンス等のサービス提供を主としたグリーン事業を主な事業として展開している。ユニバーサル園芸社の事業のセグメントは、グリーン事業、卸売り事業、ネット通販事業、造園事業に区分されている。

 グリーン事業は、レンタルプランツ事業と園芸関連商品取扱い事業とに区分される。

 レンタルプランツ事業では、得意先のニーズに応え、観賞用の草花・植木・アートフラワー等をレンタルで提供することを通じて、装飾的効果や誘導、遮蔽などの機能的効果で空間の演出をサポートしている。

 主な顧客は、オフィス、商業施設、飲食店、ホテル等であり、ユニバーサル園芸社の取引先は基本的に対象を法人としており、得意先から直接受注することに加えて、業務委託契約を締結している、地域の有力な生花店やビルメンテナンス事業者等の元請会社から受注する形態となっている。

 ユニバーサル園芸社が取り扱うレンタルプランツは、観賞用の草花・植木等のコーディネート、レンタル、メンテナンスと、アートフラワーのオブジェ、ディスプレイの製作とレンタル、メンテナンス、生花のレンタル・メンテナンスとなっている。

 園芸関連商品取扱い事業では、ギフト商品や生花、観葉植物、各種園芸資材などの販売と、各種園芸商品の店頭販売、各種イベント、展示会、スタジオ等でのグリーンフラワーディスプレイの請負・短期間の貸し出しを行っている。

 卸売り事業では、主に造花を中国から輸入し、ショッピングセンターやホームセンターに卸売りを行っている。ネット通販事業では、ネット通販サイトや自社媒体など各モールに出店し、主にプリザーブドフラワーと紅茶を贈答・ギフトを中心に販売している。

 造園事業では、建築物の外溝や庭園などの造園工事や植栽管理を中心とした業務で、得意先の要望に沿った庭作りの提案、設計、施工や剪定、薬剤散布等の植栽管理等を行っている。
収支の状況
10.6期から12.6期にかけて当期利益は漸減傾向に
■11.6期実績
 グリーン事業では、景気悪化に伴う各企業での経費削減の結果、レンタル契約の解約や契約内容の見直し等が発生したことで、対前期比マイナス1.9%の減収となった。一方、卸売り事業とネット通販事業で、前年度に新規連結したことで、当年度は通年寄与したことで増収となった。売上高全体では、対前期比+5.4%の増収となった。

 販売費・一般管理費が増加したことで、営業利益・経常利益では、それぞれ対前期比マイナス6.3%、10.3%の増益となった。更に、資産除去債務に関する特別損失や減損損失等を特別損失に計上したことによって、当期利益では同マイナス23.8%の減益となった。

■12.6期業績予想
 園芸業界は、景況感の悪化に伴う企業のコスト削減や公共投資予算の削減から、市場が縮小傾向にあったが、環境問題をはじめとして業界に対する注目度合いが高まり、景況感についても震災復興需要を含めて今後上向いていくと、ユニバーサル園芸社では予想している。

この前提のもと、売上高では、グリーン事業の取引の拡大傾向は、関東地域を中心に継続すると予想し、対前期比+1.9%の増収の見通し。

 増収効果によって経常利益では対前期比+6.3%の増益の見通しだが、保有しているエルピーダメモリ社債に対する貸倒引当金繰入額を特別損失に計上することを織込み、当期利益では同マイナス12.4%の減益となる見通し。

株式の状況
株式需給上の課題は見当たらない
 ストックオプションはなく、ベンチャーキャピタルの出資もない。ロックアップのカバー率も高く、株式需給の点では、課題は見当たらない。

A. 発行済み株式数 1,056,250株(単元100株)
B. 公募200千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し180千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント 57千株
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,256,250株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者9名と法人1社に対して180日間。対象株数は923,500株。

 目論見書でのユニバーサル園芸社の想定発行価格は1,310円で、この価格に基づく公募によるユニバーサル園芸社の手取り概算額は約234百万円とされている。資金使途は、全額を関西地区での販売力強化に向けた営業拠点の取得に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 ユニバーサル園芸社のウエブサイトには3月26日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。


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