3280エストラストIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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エストラスト(3280 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:不動産業

良くも悪くも取り立てて特徴のない印象
 12.2期実績は対前期比では大幅な増益となっているが、これは前11.2期の不況の反動増とみられる。13.2期は安定的に増収増益の見通しとはなっており、特に問題点はないものの、成長途上の不動産開発業としては、一般的なレンジかとの印象を受ける。

 13.2期業績予想ベースEPSに基づく想定されている公募価格のPERは約6倍となる。特に悪い点も見当たらないものの、想定公募価格以上に評価する材料も見当たらない。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 11/2 12/2 12/8 13/2予
売上高(百万円)
6,047
14.9%
6,949

5,148
17.3%
8,150
営業利益(百万円)
278
111.5%
588

591
5.9%
623
経常利益(百万円)
226
131.2%
522

570
20.4%
628
当期利益(百万円)
145
93.4%
280

312
29.9%
364
総資産(百万円)
純資産(百万円)
4,777
385
6,597
665
7,273
977
--
--
株主資本比率(%) 8.1% 10.1% 13.4% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
4.7%
37.6%
7.9%
42.1%
7.8%
32.0%
--
--
発行済株式数 1,644(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
88.1
234
170.5
405
190.0
595
221.4
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
不動産分譲事業(用地仕入、企画、分譲)、不動産管理事業(管理受託、収益不動産の賃貸)
 エストラストグループは、当社エストラストと連結子会社1社で構成されており、山口・九州エリアを中心に、主に不動産分譲事業を展開している。

 エストラストでは、事業用地の仕入れを行い、新築マンションを企画開発し、自社ブランド「オーヴィジョン」マンションシリーズを主に山口・九州エリアにおいて提供、エンドユーザーに分譲している。

 子会社では、完成後のマンションの管理組合より管理業務の受託及び不動産賃貸業を行っている。

情報開示の状況
きっちりした情報開示が期待できそう
 エストラストのウエブサイトには投資家向け情報開示のページが既に設置されている。現在掲載されているコンテンツは上場承認のニュースリリース程度ではあるが、見出し項目は既に整備・用意がされており、今後はしっかりした情報開示が期待できる。
収支の状況
12.2期実績と13.2期予想は、共に対前期比で増収増益の実績・見通し
■12.2期
 不動産分譲事業では、「オーヴィジョン海響館前アクアテラス」(山口県下関市・53戸)、「オーヴィジョン長府マリンテラス」(山口県下関市・43戸)、「オーヴィジョン防府駅南U」(山口県防府市・42戸)、「オーヴィジョン大橋南」(福岡市南区・57戸)等、計7物件の引渡し等により、総引渡し戸数276戸となった。

 不動産管理事業では、エストラストグループの管理物件が増加した。

 以上の結果、当期の売上高は対前期比+14.9%の増収となった。営業利益は同+111.4%)、経常利益は同+131.1%、当期純利益は同+93.5%の増益となった。

株式の状況
ストックオプション無し、VC出資はあるが大半はロックアップの対象に
 ストックオプションの未行使残高は存在しない。ベンチャーキャピタルからの出資があり、一部は売り出し対象となっている。残りは大半がロックアップの対象となっており、当面の株式受給への影響は小さいとみられる。

A. 発行済み株式数 1,344千株(単元100株、12.8に1:1,000株式分割後)
B. 公募 250千株、増資によるオーバーアロットメント 50千株
C. 売出し 83,800株(売出し元は会社関係者50千株、残はベンチャーキャピタル)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,644千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 229千株
 既存株主へのロックアップ情報:会社関係者14名とベンチャーキャピタル4組合に対して180日間。対象株数は1,176千株。但し発行価格の2倍以上での市中売却は可能。

 目論見書でのエストラストの想定発行価格は1,300円で、この価格に基づく公募によるエストラストの手取り概算額は約279百万円とされている。

 別途予定されている第三者割当増資の手取概算額上限約60百万円と合わせた資金使途は、長期借入金の返済に充当する予定。長期借入金の借入目的は、本社ビル(エストラストビル)取得のための資金の一部、賃貸用不動産(新山口駐車場)取得、山口県防府市の販売事務所取得のための資金、本社社屋建設費及び運転資金等。



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