2930北の達人コーポレーションIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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北の達人コーポレーション(2930 札証アンビシャス)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:食料品

成長性は評価できるが、地方市場ディスカウントが気がかり
 比較的単純な事業モデルでの通信販売ビジネスだが、足元の成長性は高い。13.2期業績予想ベースのEPSに対して、想定されている公募価格のPERは約6倍となる。足元の成長性の高さを考慮すると、もう少し高い評価も可能と考えられるが、札幌からの地方市場での上場となり、この点でのディスカウントは避けられないだろう。総合的には、想定されている公募価格で、適切な評価がされているとみられる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 11/2 11/11 12/2 13/2予
売上高(百万円)
739

556
9.3%
808
40.0%
1,131
営業利益(百万円)
93

79
54.3%
143
76.5%
252
経常利益(百万円)
93

79
53.3%
142
68.8%
239
当期利益(百万円)
59

53
51.7%
90
56.7%
141
総資産(百万円)
純資産(百万円)
313
262
385
314
--
--
--
--
株主資本比率(%) 83.7% 81.7% -- --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
29.6%
22.7%
20.5%
16.7%
--
--
--
--
発行済株式数 648.3(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
91.6
404
81.0
485
139.0
--
217.8
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
オリジナル健康食品、化粧品、雑貨の企画、開発、製造、販売事業
 北の達人コーポレーションは、インターネット上で一般消費者向けに健康美容商品を販売するeコマース事業を行っている。

 北の達人コーポレーションの取り扱う商品ジャンルは、健康や美容の悩みに対して具体的に効果を体感しやすくリピート使用されやすいものを中心に開発・選定を行っており、「北の快適工房」において現在取り扱っている健康美容商品は以下の4品目。

■カイテキオリゴ/北海道産のゴートから抽出・精製された高純度結晶オリゴ糖を原料に多く使用し、その他にも3種類の高純度オリゴ糖を独自配合した健康食品。

■紅珠漢/低分子ポリフェノールを主原料とし、ヒアルロン酸やビタミンC・L-シトルリンなどを加えた健康食品。

■奇跡の肌砂糖/北海道産のビートから作られた砂糖を主原料とした100%植物由来成分の保湿ケア商品。

■カイテキどかスリム茶/腸のぜん動運動を徹底研究して開発した独自の複合自然ハーブと、その他の自然植物を配合した健康食品。

 商品の製造は、北の達人コーポレーションが原材料を買い付け、商品の製造は外部に委託した上で、商品を製造委託先から納入している。

収支の状況
13.2期は12.2見込みを上回る伸び率を見込む

■11.2期
 健康食品分野では、主力製品である「カイテキオリゴ」と「紅珠漢」の販売強化策を進める一方で、固定費の削減にも取り組んだ。特に、「紅珠漢」では、多くの大手単品通販会社をコンサルティングしている広告会社とコンサルティング契約を締結するなど、コア事業の一層の強化に努めた。

 北海道特産品(海産物、農産物)の分野では、競争の激化や景気低迷による消費者の節約志向の高まりにより、厳しい状況が続いている。こうした状況を踏まえて、経営リソースをコア事業である健康食品分野に集中させるためにも11年2月に、北海道特産品関連3サイトを売却した。

 以上の結果、売上高は対前期比+8.1%の増収となったものの、営業利益・経常利益では対前期比マイナス30%強の減益となった。

株式の状況
VC出資はロックアップ対象ではないため、要注意
 ストックオプションの未行使残高があり、行使価格の面からも上場直後から行使可能になると思われるが、ボリュームは多くない。ベンチャーキャピタルからの出資は発行済株式数の2割超を占め、ロックアップの対象にもなっていない。この点は要注意となる。

A. 発行済み株式数 580千株(単元100株、11.9に1:50株式分割後)
B. 公募 50千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 152,500株(売出し元はベンチャーキャピタル)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 18,250株
 E. うち潜在株式に算入する数 18,250株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 648,250株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 153,550株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者6名に対して180日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は434,950株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
09年5月 14,750株 550円 11年7月〜16年6月
09年5月  3,500株 550円 11年7月〜16年6月

 目論見書での北の達人コーポレーションの想定発行価格は1,200円で、この価格に基づく公募による北の達人コーポレーションの手取り概算額は約51百万円とされている。資金使途は、新規顧客獲得のための広告宣伝費、販売促進費に44百万円、人材採用・教育のための運転資金として3百万円、システムのための設備投資資金として4百万円を充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
北の達人コーポレーションのウエブサイトには4月25日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。電子公告のページが設置されている点が参考になる程度。


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