6054リブセンスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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リブセンス(6054 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

話題性はそれなりにあるものの、実質的には従来業態の延長線上か
 ネット関連事業ではあり、11.12期業績予想では、対前期比で倍以上の増益となる見通しとはなっている。ただ、事業の内容を見てみると、成功報酬型という目新しいポイントはあるものの、実質的には就職情報・不動産情報サイトの運営であり、特に新しい事業形態とまではなっていないように思える。

 11.12期業績予想ベースEPS約77円に対して、想定されている公募価格のPERは約13倍となる。成長性や話題性の点からは、もう少し高い評価もありえるだろうが、現状では、まだそれを確信できる状況にまでは至っていない印象を受ける。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 09/12 10/12 11/9 11/12予
売上高(百万円)
573
11.2%
637

797
68.9%
1,076
営業利益(百万円)
215
1.2%
217

369
113.4%
464
経常利益(百万円)
215
1.2%
218

367
109.6%
456
当期利益(百万円)
124
-0.5%
123

208
114.5%
264
総資産(百万円)
純資産(百万円)
363
247
437
370
754
578
--
--
株主資本比率(%) 68.0% 84.6% 76.6% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
59.2%
50.1%
49.7%
33.3%
48.7%
36.0%
--
--
発行済株式数 3,450(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
35.8
71.5
35.7
107.2
60.3
167.5
76.5
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
インターネットを利用した各種情報メディアの運営
 リブセンスは、インターネット上で、リブセンスの持つウエブマーケティング技術を活かし、「成功報酬型ビジネスモデル」を採用した各種情報メディアを中心に事業を行っている。

 「成功報酬型ビジネスモデル」では、求人広告や不動産物件等の広告掲載を希望する企業に対して、掲載費等の各種費用を最初に負担頂くモデルではなく、求人の採用確定時や不動産広告への問合せ発生時など、広告掲載企業の希望する用件が確定した時点において、初めて成功報酬を受取るビジネスモデルとなっている。

 また、採用が確定した利用者や不動産賃貸契約が確定した利用者には、採用(転職、登録)祝い金や入居祝い金を贈呈しており、利用者側に対してもインセンティブを設けている。

 現在は、当該ビジネスモデルとの親和性が高い求人情報メディアと不動産メディア事業を中心に運営している。

 求人情報メディア事業では、インターネット上でアルバイトの求人情報を提供するサイト「ジョブセンス」、正社員・契約社員の転職情報を提供する「ジョブセンスLink」、派遣社員の求人情報を提供するサイト「ジョブセンス派遣」を運営している。

 不動産情報メディア事業では、インターネット上で不動産賃貸情報を提供するサイト「DOOR賃貸」を運営している。

 その他の事業として、検索エンジン対策を中心としてウエブマーケティングに関する助言業務等のコンサルティング業務と、新規事業として、成功報酬型中古車情報サイトを立ち上げている。

収支の状況
10.12期実績利益はほぼ横ばいだが、11.12期見通しでは、対前期比で利益倍増見込み
■10.12期実績
 求人情報メディア事業では、これまで関東近郊で多店舗展開を進めている企業を中心に求人情報の掲載を行ってきたが、事務オペレーションのマニュアル化やサーバーの増強等を進め、関東以外の地域や単一店舗企業に対して、取引を拡大することが可能となった。

 また、各サイトの検索システムの仕様変更を行い、求人情報の検索性を高めることや、会員登録機能をウエブサイトに実装し、利用者が希望する求職内容と求人情報のマッチング精度を高めることでサイト利用者の応募率向上を図った。

 以上の結果、当事業の売上高は対前期比+12.3%の増収となった。

 不動産情報メディア事業は2010年4月から新規に事業を立ち上げており、全体の売上高は対前期比+11.2%の増収となった。

株式の状況
ストックオプションはあるものの、行使可能になるまでには2年弱ある
 ベンチャーキャピタルからの出資はない。ストックオプションの未行使残高はあり、行使価格は安めに設定されているものの、行使開始までにはまだ2年弱ほどあり、上場直後の株式需給には影響は無いとみられる。ロックアップのカバー率も高く、当面の株式需給に課題点は見当たらない。

A. 発行済み株式数 3,000千株(単元100株、11.9に1:200株式分割後)
B. 公募 450千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 205千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント 98,200株
D. ストックオプション等の残高総数 74,600株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 3,450千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者5名に対して180日間。対象株数は2,924千株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
11年3月 74,600株 210円 13年7月〜21年3月

 目論見書でのリブセンスの想定発行価格は990円で、この価格に基づく公募によるリブセンスの手取り概算額は約440百万円とされている。資金使途は、既存事業・新規事業での人件費等の運転資金に262百万円、サーバー増強・システム開発等の設備資金に178百万円を充当する予定。

情報開示の状況
明確な開示は、まだ
 リブセンスのウエブサイトには、11月4日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。但し、投資家向けとは銘打っていないものの、会社概要や経営戦略等については簡単では有るが開示がされており、一定の評価はできる。



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