4579ラクオリア創薬 (再申請)IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ラクオリア創薬(4579 大証JASDAQグロース)IPO (再申請)

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:医薬品

公募取得はベンチャーキャピタルとしての出資と変わらない
 創薬系ベンチャー企業であり、現在のところ事業の黒字化の具体的な目処はたっていない。公募株式の取得は、ベンチャーキャピタルとして出資すること、或いはベンチャーキャピタルから株式を譲り受けることとほぼ同義となるので、公募取得にあたっては、ベンチャーキャピタルとして相応のリスクを覚悟する必要がある。その分、成功した場合のリターンは大きいだろうが、現時点での確実性は保証されていない。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 09/12 10/12 11/3 11/12予
売上高(百万円)
0

1,186

602

1,286〜1,467
営業利益(百万円)
-2,678

-1,345

14

-1,917〜-1,467
経常利益(百万円)
-2,639

-1,295

15

-1,901〜-1,451
当期利益(百万円)
-2,642

-1,307

14

-1,905〜-1,455
総資産(百万円)
純資産(百万円)
4,111
3,880
4,461
4,191
4,441
4,214
--
--
株主資本比率(%) 94.4% 94.0% 94.9% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
--
--
--
--
0.3%
0.3%
--
--
発行済株式数 14,048(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
276
--
298
--
300
--
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
医薬品の研究開発と開発化合物等の知的財産の導出
 ラクオリア創薬は、「疼痛(痛み)疾患」及び「消化管疾患」を中核領域として位置付け、創薬研究を行っている、米国ファイザー社の日本法人である日本ファイザー社の中央研究所を前身としている。

 2007年に、米国ファイザー社による世界的な研究開発、製造及び販売体制の見直しが行われ、中央研究所の閉鎖が決定されたことを受け、国内外の投資会社の関与等により、旧中央研究所の主たる機能を研究開発型の創薬企業として独立させることとなり、ラクオリア創薬が設立された。

 ラクオリア創薬は、先端科学技術を活用し、医療分野においてニーズの高い疾患領域に対する新たな医薬品を生み出すことを目指す研究開発型の創薬企業であり、独自に創出した新薬の開発化合物(低分子化合物医薬)を製薬会社等に対して導出(使用許諾契約によりライセンスアウト)することにより収益を獲得することを事業展開の基本としている。

 ラクオリア創薬は、前身である旧中央研究所時代から引き続き、主として疼痛疾患領域及び消化管疾患領域を研究開発の中核として位置付けている。主なプロジェクトごとの進捗状況は以下の通り。

プロジェクト / 適応症 / 開発段階
■EP4拮抗薬
慢性炎症性疼痛 / 米国ファイザー社にて、前期臨床第U相試験を終了
急性痛、炎症、自己免疫疾患、アレルギー、癌 / 当社にて、各適応症に係る前臨床試験を実施中
慢性炎症性疼痛、急性痛、炎症、自己免疫疾患、アレルギー、癌 / 当社にて、各適応症に係る前臨床試験を実施中

■グレリン受容体
脆弱 / 米国ファイザー社にて、前期臨床第U相試験を実施。他適応症開発のため、開発を保留
胃食道逆流症 / 米国ファイザー社にて、臨床第T相試験を終了

■5-HT4部分作動薬
アルツハイマー病 / 当社にて、前臨床試験を実施中
胃食道逆流症 / 当社にて、前臨床試験を実施中

■アシッドポンプ拮抗薬
胃食道逆流症 / 当社にて、臨床第T相試験を実施中
胃食道逆流症 / 当社にて、前臨床試験を実施中

収支の状況
まだ赤字決算が続く見通し

■10.12期実績
 当期には、EP4拮抗薬の注射剤としての製品化に向けた導出契約と、アシッドポンプ拮抗薬の製品化に向けた導出契約、EP4拮抗薬とグレリン受容体作動薬の動物用医薬品としての製品化に向けた導出契約、ダルババンシンに関する権利の譲渡契約、特定のイオンチャネルに関するオプション権付き共同研究契約を締結し、事業収益は約1,186百万円となった。

■11.12期業績予想(11年2月発表)
 当期には、米国で実施中のアシッドポンプ拮抗薬の臨床第I相試験を完了させる予定。新たな導出候補先からの契約一時金収入が期待できるものの、契約締結の可能性の程度と収入金額については、それらの導出候補先との交渉状況や、研究開発の進捗状況に依存するため、これらの進捗遅延を考慮して、開示する予想数値には幅が持たされている。

 事業収益では、国内外の製薬企業等との開発化合物との導出交渉を推進し、その契約締結に伴う契約一時金収入の計上を計画している。

株式の状況
ストックオプションあるが少量、VCからの出資あるがロックアップの対象に
 ストックオプションの未行使残高はあるが、ボリュームは大きくない。またベンチャーキャピタルからの出資が大きいが、この分はロックアップの対象にはなっており、当面の株価形成には、とくに影響は与えないと思われる。

A. 発行済み株式数 9,267,200株(単元100株、11.1に1:400株式分割後)
B. 公募 4,000,000株、増資によるオーバーアロットメント 600,000株
C. 売出し なし、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 180,937株
 E. うち潜在株式に算入する数 180,937株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 14,048,137株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 6,975,200株
既存株主へのロックアップ情報:ベンチャーキャピタル15法人等、会社関係者7名に対して180日間。対象株数は9,269,200株。

表1 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
08年9月 76,000株 1,275円 10年10月〜18年7月
09年7月 96,957株 1,288円 11年9月〜19年7月
09年7月  7,980株 1,288円 12年6月〜19年7月

 目論見書での想定発行価格は1,600円で、この価格に基づく公募によるラクオリア創薬の手取概算額は約6,366百万円とされている。資金使途は、ラクオリア創薬の医薬候補品の研究開発における、評価系の構築、リード化合物探索等からなる探索段階のプロジェクトの推進と、前臨床試験、初期臨床試験等からなる開発段階のプロジェクトの推進を目的として、全額を研究開発資金に充当する予定。

情報開示の状況
開示無し
 ラクオリア創薬のウエブサイトには、6月17日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。上場承認等のプレスリリースが掲載されているにとどまる。



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