6050イー・ガーディアンIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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イー・ガーディアン(6050 東証マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

銘柄の希少性、成長性など、高く評価できそう
 まず、業種の特性として希少性は高く、これだけで十分人気化する可能性もある。また、11.9期業績予想ベースのEPSでみた想定公募価格のPERは約9倍となるが、足元の業績の伸びをみれば、更に高い水準を見込むことが出来ると思われる。

 ストックオプションやロックアップなどの株式需給の面でも致命的な課題は見当たらない。マーケットでは想定されている公募価格以上に高く評価される可能性は高いとみる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 08/9 09/9 10/9 11/9予
売上高(百万円)
461
86.2%
859
56.1%
1,341
85.6%
2,488
営業利益(百万円)
0

123
65.7%
204
110.7%
430
経常利益(百万円)
0

123
72.5%
213
91.3%
407
当期利益(百万円)
-6

117
2.1%
119
98.3%
236
総資産(百万円)
純資産(百万円)
206
167
397
284
737
468
--
--
株主資本比率(%) 80.9% 71.4% 63.4% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
0.2%
--
31.1%
41.1%
28.9%
25.5%
--
--
発行済株式数 1,707(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
97.9
68.3
166.2
69.8
274.0
138.3
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
投稿監視業務、カスタマーサポート業務、派遣業務とオンラインゲームサポート業務等
 イー・ガーディアンはインターネットメディアを運営するクライアントに対し、当該インターネットメディアに投稿されるコメント等への監視サービスを提供する掲示板投稿監視事業を展開している。インターネットメディアを有人監視サービスによって監視することで、インターネットメディア上に各種不適切なコメント等が掲載されることを防止しているが、投稿監視業務だけに特化するのではなく、投稿データの傾向や利用者属性を分析し、クライアントに対し、マーケティングや企画開発に利用可能な情報を提供するサービスも行っている。

 掲示板投稿監視事業は、1. 投稿監視業務、2. カスタマーサポート(以下「CS」)業務、3. 派遣業務、4. オンラインゲームサポート業務、の4業務に区分している。

 投稿監視業務では、インターネットメディアを運営するクライアントに対して、当該企業の要望に応じて一般利用者から投稿されたコメント、画像、動画等が違法の可能性のある内容、個人情報、誹謗中傷を含む内容でないか、インターネットメディアの評判、イメージ、ブランド等を損なう可能性がある内容ではないか、犯罪を誘引する内容ではないかをクライアントに代わって監視するサービスの提供を行っており、目視件数に応じて収入を得ている。

 また、クライアントの多様な要望に応じる観点から、監視基準を持っていないクライアントに対して、顧客属性に対応した監視業務コンサルタントも行っている。

 CS業務では、インターネットメディア利用者からのメールや電話によるテクニカルサポート業務及び入退会などの問い合わせ対応等のヘルプデスク業務を行っており、対応件数に応じて収入を得ている。

 派遣業務では、法に基づく厚生労働大臣の許可を受けて派遣スタッフを募集・登録し、企業へ派遣する「一般労働者派遣事業」を行っている。インターネットメディアの監視業務を自社内で運営したいと考えているクライアントに対して、投稿監視業務を運営できる人材を派遣し、派遣人材に応じて収入を得ている。

 オンラインゲームでは、基本プレイが無料で提供されることが多く、ユーザーのスイッチングコストが低いため、オンラインゲームそのものの面白さに加え、運営するクライアント側での運営管理の品質低下(例えば、ゲーム内でのイベントの回数が少ない、不正ツールを使っているユーザーへの迅速な対応など)が、利用者の離脱傾向を左右する傾向にある。そのため、オンラインゲームサポート業務では、インターネット上でのオンラインゲームを運営するクライアント向けにゲームマスター業務をはじめ、ゲーム内およびWEBサイト上の掲示板等の投稿監視業務、サーバ監視業務、ユーザーからの通報・問い合わせ対応業務など、オンラインゲームの運営をサポートする各種業務全般の提供を行っており、対応内容に応じて収入を得ている。

収支の状況
10.9期は大幅な増収増益、11.9期も更にほぼ倍増の増収増益見通し
 以下は09.9期の実績だが、10.9期は未監査ながら実績が把握されており、対前期比で大幅な増収増益となっている。11.9期業績予想でも、ほぼ倍増となる増収増益が見込まれている。

■09.9期の業績について
 09.9期には、イー・ガーディアンでは監視サービスのニーズに対応すべく、監視要員の増員や新センターの開設など、投稿監視業務の拡大に努めて、また、CS業務や風評調査業務、広告審査業務等の既存のインフラを利用した周辺業務についても積極的に取り組むと同時に、オンラインゲームサポート業務の拡大に努めた。

 投稿監視業務では、コミュニティサイトに対する監視サービスの必要性がより一層高まりを見せており、大手クライアントからの新規案件の獲得、既存顧客との取引拡大に努めた結果、売上高は対前期比+84.3%増となった。CS業務においては、既に投稿監視業務を受注しているクライアントを中心に営業活動を展開し、取引拡大に努めた結果、売上高は対前期比+45.8%増となった。

 以上の結果、全体の売上高は対前期比+86.2%の増収となり、営業利益以下では大幅な増益となった。

表1 業務の種類別販売実績(百万円、前期比%)
          09.9期  10.6期
投稿監視業務  753 +84.3% 768
C S 業 務   49 +45.8%  71
派 遣 業 務  34 +89.2%  37
ゲームサポート  21   --  61
合     計  858 +86.2% 938

株式の状況
VCの保有あり、ストックオプションもあるが、影響は大きく無さそう
 ストックオプションの未行使残高はあるものの、全発行済株式数に占めるウエイトは大きくない。また、ベンチャーキャピタルの株式保有があるが、そのうち最大保有VCがロックアップの対象となっている。当面は株式需給上のリスクは大きくないと言える。

A. 発行済み株式数 1,352,700株(単元100株、10.9に1:300株式分割後)
B. 公募 250,000株、増資によるオーバーアロットメント 54,000株
C. 売出し 110,000株(売出し元はベンチャーキャピタル等)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 49,800株
 E. うち潜在株式に算入する数 49,800株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,706,500株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 165,000株
既存株主へのロックアップ情報:法人5社、VC1組合、会社関係者10名に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は1,160,100株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
06年9月  49,800株 267円 08年9月〜18年9月

 目論見書でのイー・ガーディアンの想定公募価格は1,250円で、この価格に基づく公募によるイー・ガーディアンの手取り概算額は約280百万円とされている。資金使途は、掲示板投稿監視事業(投稿監視業務、カスタマーサポート業務、オンラインゲームサポート業務)における新たな監視フィルタリングシステムのシステム開発等に約220百万円を充当する予定であります。残額は、今後の事業拡大に伴い、大阪センター(47名収容可能)あるいは立川センター(91名収容可能)と同等規模の新センター(当社オペレーターが監視業務を行う業務センター)の設立等に充当する予定。

情報開示の状況
開示なし
 イー・ガーディアンのウエブサイトに11月2日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。



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