3160大光IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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大光(3160 JASDAQ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:卸売業

10.5期は特殊要因による減益無く、安心した決算になりそう
 08.5期と09.5期にはそれぞれ特別損失で減損損失や投資有価証券売却損などを計上したが、10.5期見通しでは、こうした特殊要因による減益影響は無い模様で、業績予想でのEPSは約34円となっている。

 想定公募価格に対するPERは約12倍となるが、足元の成長率をみると、もう少し高く評価することが可能とみられる。若干の割安感は残る想定公募価格となっているとみる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 08/5 09/5 09/11中 10/5予
売上高(百万円)
31,296
10.3%
34,523

17,448
5.2%
36,319
営業利益(百万円)
245
28.3%
315

92
33.5%
420
経常利益(百万円)
247
33.9%
331

102
27.0%
420
当期利益(百万円)
83
15.6%
96

47
129.8%
221
総資産(百万円)
純資産(百万円)
11,349
914
13,159
1,220
13,805
1,270
--
--
株主資本比率(%) 8.1% 9.3% 9.2% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
2.2%
9.1%
2.5%
7.9%
0.7%
3.7%
--
--
発行済株式数 6,456(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
12.9
141.5
14.9
189.0
7.2
196.8
34.2
--
配当(円/株) 5 5 -- 10

事業概要
外食産業等に対して卸売業を行う外商事業と、小規模外食業者等に対して小売業を行う「アミカ事業」における業務用食品等の販売
 大光は、大手外食チェーン、ホテル、レストラン及び事業所給食等の多様な外食産業等に対して、直接販売を中心とした卸売業を行う外商事業と、小規模外食業者・一般消費者に対して、現金で販売し商品をお客様自身に持ち帰ってもらうキャッシュアンドキャリー形式による小売業を行うアミカ事業の2つの事業において、業務用食品等を販売している。

 大光の主要な取扱商品は、冷凍野菜等の冷凍食品、調味料等の常温食品、乳製品等の冷蔵食品、その他資材等の業務用食品。また、冷凍野菜・調理冷凍食品・水産品・畜産品などを国内外の工場で当社用に加工・パッケージし、「O!Made(オーメイド)」、「O!Marche(オーマルシェ)」、「プロの選択」の3ブランド名で商品化した、プライベートブランド商品を展開している。

 外商事業では、東海地区を中心に関東地区から関西地区までを9つの支店・営業所・物流センターでカバーし、主にホテル・レストラン等で使用される食品から給食・弁当・惣菜等に使用される食品の卸売を行っている。

 アミカ事業は、小規模外食業者及び一般消費者に対して、現金で販売し商品をお客様自身に持ち帰ってもらうキャッシュアンドキャリー形式による直営店舗「アミカ」を、09年12月末時点で愛知・岐阜を中心に三重・静岡・滋賀の5県に30店舗展開している。

情報開示の状況
開示なし
 大光のウエブサイトには2月2日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。

収支の状況
10.5期も前期に続いて、対前期比約30%前後の税前増益の見通し
 09.5期はプライベートブランド商品の開発強化を重点実施事項と定め、年度内には73品の新商品を開発し、期末時点で233種類となった。また、プライベートブランド商品の「安全・安心」を確認するため、独自のチェックリストを作成し、製造委託工場について、原材料の受け入れ段階、製品の保管・輸送・流通段階、製品の製造・加工段階において、きめ細やかなチェックを行い、品質管理の強化に努めた。この結果、09.5期の売上高は対前期比+約7.3%の増収となった。

 出店等により人件費・減価償却費等が増加したものの、売上高の増加に伴って、営業利益は対前期比+28.3%増、経常利益は同+33.9%増の増益となった。

表1 事業部門別の販売実績(百万円、前期比%)
           09.5期  09.11中
外商事業    20,176 +6.4% 10,459
 うち東海地区 15,006 -2.8%  7,114
 うちその他   5,709 +41.3% 3,345
アミカ事業   13,806 +8.8%  6,988
 うち東海地区 11,716 +9.2%  6,128
 うちその他   2,090 +6.7%  860
合     計 34,523 +7.3% 17,448

 10.5期業績予想では、売上高は、外商事業で新規得意先の獲得と大口得意先との取引強化を重点実施事項として取り組むことや、アミカ事業において、09年6月に1店舗を新規開業したことなどによって、対前期比+約5%の増収を見込んでいる。

 売上原価では、仕入額上位の仕入先との取り組み強化や販促キャンペーンの実施、商品の開発強化による自社ブランド商品のシェア工場に取り組みコストダウンを図る見込みで、売上総利益は対前期比+約8%の増益を見込んでいる。

 販売費・一般管理費では業容拡大に伴う人件費等の増加を織り込んでいるものの、増収効果によって、営業利益は対前期比+約33%の増益の見通しとなっている。

株式の状況
ボリュームは大きくないものの、ストックオプションがあり、上場直後から行使可能
 ストックオプションの未行使残高があり、全発行済株式数の5%程度を占めている。特にウエイトが大きいものでもないが、全数が上場直後から行使可能となっている。ベンチャーキャピタルの出資はなく、ロックアップのカバー率は約60%程度となっている。

A. 発行済み株式数 4,620千株(単元100株、10.1に1:20株式分割後)
B. 公募 1,200千株、増資によるオーバーアロットメント 270千株
C. 売出し 600千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 366千株
 E. うち潜在株式に算入する数 366千株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 6,456千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者17名に対して180日間。但し、発行価格の2倍以上での市中売却は可能。対象株数は3,846,200株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
07年11月 211,400株 289円 09年12月〜12年11月
07年11月 154,600株 289円 09年12月〜12年11月

 目論見書で想定されている公募価格は420円で、この価格に基づく公募による大光の手取り概算額は約455百万円とされている。オーバーアロットメントによる第三者割当増資で想定されている手取り額約104百万円と合わせた資金使途は、11年5月期末までに出店を予定しているアミカ5店舗に係わる設備投資資金に全額を充当する予定。



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