2198アイ・ケイ・ケイIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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アイ・ケイ・ケイ (2198 大証JASDAQ) IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

想定されている公募価格よりも高い評価は十分に可能か
 10.10期は09.10期での新規出店分が通期で稼動することが貢献して、前期と比較すると大幅な増収増益の見通しになっている。ただ、09.10期には、一旦、新規出店費用の増加と人件費の増加で減益になっている。コスト増加時期と収益貢献時期に若干のズレがあると見て、むしろ08.10期からの二ヵ年で、年率20%程度の増益率と見たほうが良さそうである。

 10.10期の業績予想ベースのEPS約230円に基づく、想定されている公募価格のPERは約6倍となっている。その上で、上記の増益率を考慮すると、想定されている公募価格は今後の新規出店に伴う増益まではまだ十分に織り込まずに評価されていると見られる。想定されている公募価格よりも更に高い評価を市場で得ることは、十分可能ではないかと見られる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 08/10 09/10 10/4 10/10予
売上高(百万円)
9,127
11.2%
10,148

5,990
17.7%
11,940
営業利益(百万円)
1,284
-31.8%
876

880
88.4%
1,651
経常利益(百万円)
1,180
-31.7%
807

843
89.1%
1,525
当期利益(百万円)
678
-42.8%
388

484
125.3%
873
総資産(百万円)
純資産(百万円)
9,601
3,297
12,354
3,685
12,696
4,169
--
--
株主資本比率(%) 34.3% 29.8% 32.8% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
12.3%
20.6%
6.5%
10.5%
6.6%
11.6%
--
--
発行済株式数 3,749.3(修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
181
879
103
983
129
1,112
233
--
配当(円/株) -- -- -- 23.5

事業概要
ゲストハウス・ウェディング形式の挙式・披露宴と葬儀に関する企画・運営等のサービスの提供
 アイ・ケイ・ケイグループは、当社アイ・ケイ・ケイと連結子会社1社で構成されている。結婚式専用の邸宅風な会場を貸し切り、アットホームな雰囲気と自由な演出、オリジナル感を重視したウェディングスタイルであるゲストハウス・ウェディング形式の挙式・披露宴に関する企画・運営等のサービスの提供を主な事業(婚礼事業)とし、子会社は、葬儀に関する企画・運営等のサービスの提供を主な事業(その他事業)としている。

 婚礼事業では、地方都市(九州、北陸、その他)を中心に事業を展開している。出店方針は、以下のとおり。
・ 出店候補地は、原則として人口15万人以上の都市とする。
・ 商圏動向、立地条件、競合企業の動向、地域特性、採算性、設備投資の内容の各観点から出店の妥当性を総合的に検討する。
・ 出店ペースは、1年間に1〜3店舗を基本とする。
・ 婚礼スタイルの変化に対応したデザインコンセプトを導入する。
・ 設備投資資金の回収の早期化をはかるため、原則として土地は借地とする。

 その他事業では、子会社が佐賀県伊万里市と佐賀県西松浦郡有田町に4店舗の葬儀施設を有し、葬儀に関する企画・運営等のサービスの提供を行っている。
収支の状況
10.10期は新規出店により増収増益の見通し
■09.10期実績
 婚礼事業部門では、「ララシャンスいわき」(いわき支店)、「ララシャンス迎賓館」(高知支店)、「ララシャンスベルアミー」(福井支店)がオープンしたことに加え、既存店においても挙式・披露宴の施行組数が増加したことで、売上高は対前期比+約11%の増収となった。その他事業部門は、葬儀事業の施行件数が増加したことにより、売上高は対前期比+約13%の増収。

 新規出店に伴う開業費用の発生と新卒採用および中途採用に伴う人件費の増加によって、営業利益と経常利益では、共に対前期比マイナス約30%強の減益となった。

表1 部門別の販売実績(百万円、前期比%)
       09.10期   10.4中
婚礼事業  9,720 +11.1% 5,823
その他    427 +13.9%  166
合   計 10,148 +11.2% 5,990

■10.10期会社発表の業績予想
 ウエディング業界はゲストハウス・ウエディングの需要が好調に推移している一方、専門式場やホテルのリニューアル、価格競争の激化など、業界の競合状況は厳しさが増していると、アイ・ケイ・ケイでは想定している。

 売上高は、前年度にオープンした「ララシャンスいわき」、「ララシャンス迎賓館」(高知)、「ララシャンスベルアミー」(福井)が通期稼動すること等により、対前期比+約17%の増収の見通し。増収効果によって、営業利益・経常利益では、対前期比+約90%弱の増益の見通しとなっている。
株式の状況
ストックオプションはあるものの、特に問題点は見当たらない
 ストックオプションの未行使残高はあるが、全体に占めるウエイトは小さいため、それほど留意する必要も無いと思われる。また、既存株主としては、会社関係者1名と当該者が実質支配している法人1社が、大半の株式を保有している状態にある。ロックアップのカバー率も十分高く、株式需給面では、特に問題点は見当たらない。

A. 発行済み株式数 3,299,500株(単元100株、10年1月に1:100株式分割後)
B. 公募 400,000株、増資によるオーバーアロットメント 112,500株
C. 売出し 350,000株(売出し元は法人と会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 49,800株
 E. うち潜在株式に算入する数 49,800株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 3,749,300株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者15名と法人1社に対して90日間。但し、発行価格の1.5倍以上での市中売却は可能。対象株数は3,126,500株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議 対象株数 行使価格 行使期間
06年8月 26,700株 493円 07年6月〜16年7月
08年3月 23,100株 918円 10年3月〜18年3月

 目論見書での想定発行価格は1,320円で、公募によるアイ・ケイ・ケイの手取り概算額は約477百万円とされている。別途予定されている第三者割当増資による手取り概算額約137百万円と合わせた資金使途は、盛岡支店内の婚礼施設の新設に伴う設備投資資金に充当する予定。
情報開示の状況
情報掲載はまだされていないが、開示あり
 アイ・ケイ・ケイのウエブサイトには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。現在掲載されている情報は、上場承認のプレスリリース程度。サイトのトップページでの投資家向けページへの誘導も、大きく見易くされており、入り口は親切な設計になっている。


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