2176イナリサーチIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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イナリサーチ(2176 JASDAQ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

ディフェンシブ銘柄として一定の評価はするが、公募価格にもその点は織込み済みか
 資源高や不動産不況等といった足元の経済情勢には、比較的反応しにくい安定的な事業内容と考えられ、実際の業績や見通しも堅調なものになっている。

 09.3期業績予想ベースのEPS約7,600円に対して、想定されている公募価格のPERは約22倍となる。株式マーケットの現在の状況を考慮すると、若干強気な印象もあるが、足元の業績が順調に伸びていることを前提とすれば、ほぼ妥当な価格水準と考えられる。

 想定されている公募価格17万円の近辺で実際の株価が付けられることを前提とすると、配当利回りは、約1%程度にとどまる。成長性があることも理解はするが、配当性向は20%程度であり、もう少し配当を増額したほうが株価形成にはプラスになると想定する。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 06/3 07/3 07/9中 08/3 09/3見
売上高(百万円)
2,586
10.6%
2,861

1,287
13.6%
3,250
17.9%
3,832
営業利益(百万円)
190
20.0%
228

90
72.9%
394
28.5%
506
経常利益(百万円)
190
6.4%
202

68
62.3%
328
23.0%
404
当期利益(百万円)
95
-2.5%
93

28
89.7%
175
32.8%
233
総資産(百万円)
純資産(百万円)
3,534
507
3,709
702
3,706
740
4,108
851
--
--
株主資本比率(%) 14.4% 18.9% 20.0% 20.7% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
14.4%
5.4%
18.9%
5.5%
20.0%
1.8%
20.7%
8.0%
--
--
発行済株式数 30.435 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
3,118
16,673
3,039
23,078
920
24,321
5,765
27,970
7,656
--
配当(円/株) 500 500 -- 1,100 1,600

事業概要
医薬品非臨床試験受託、食品試験の受託と脱臭装置の設計・販売
 イナリサーチグループは、当社イナリサーチと連結子会社2社から構成されており、医薬品非臨床試験事業とその他事業を行っている。

 医薬品非臨床試験事業では、製薬会社を主とする医薬品開発企業から委託を受け、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、サル等の実験動物や細胞を用いて、開発薬物の安全性や有効性の確認を行う非臨床試験を行っている。

 非臨床試験のうち、サル試験がイナリサーチグループの主力試験となっている。サルの取得に関しては、イナリサーチは農林水産大臣の検疫施設の指定を受けており、フィリピンの現地ブリーダーからの買付け、育成、輸出・輸入時の検疫までをグループ内一貫で行っている。

 その他の事業では、脱臭材搭載装置の設計・販売と、食品試験を行っている。脱臭システムの設計・販売は、実験動物施設の運営を通じて蓄積した空気環境対策のノウハウを活かした事業。

 食品試験では、食品関連企業から委託を受けて、食品や食品素材等を対象として、非臨床試験と臨床(ヒト)での有効性と安全性の確認を行う臨床試練を行っている。臨床試験は、日常的な医薬品の服用や健康食品の摂取の習慣がなく、試験コストが安いフィリピン人ボランティア(被験者)による試験を行っている。
収支の状況
08.3期は順調に推移、09.3期も対前期+20%以上の増益見通し
 イナリサーチグループの主力事業である医薬品非臨床試験事業は、顧客である製薬企業の予算執行や次年度予算計上等の事情によって、第四四半期に検収が集中する傾向にある。イナリサーチグループの売上計上も下半期に集中する傾向にあり、例年、上半期の売上高は、下半期と比較すると落ち込む傾向にある。

 09.3期の業績予想では、医薬品非臨床試験事業では、製薬企業の研究開発意欲が前期に続いて旺盛なことを背景に、08年9月から業務を開始する新棟は当初からフル稼働を見込み、第四四半期には売上高の増加に貢献する見込み。また、薬効薬理試験、依存性試験などの拡販も進めて行く予定となっている。

 更に、環境部門での増収と食品部門で前期並みの売上高の確保を前提として、09.3期の売上高は、対前期比+約17%の増収となる見通し。

 増収に伴って、営業利益以下の利益項目では、対前期比+20%以上の増益となる見通し。

 07.3期の個別決算で当期純損失を計上しているが、これは主に、関係会社(フィリピンの子会社)株式評価損を約404百万円計上したことによるもの。連結子会社のこれまでの業績不振によるものと考えられるが、連結決算上には、適宜反映されていると推測されるので、今後の連結業績の想定上は、特に留意する必要はないと思われる。

株式の状況
VC保有株のうち、約半数がロックアップの対象外
 ベンチャーキャピタルの推定保有株数4,234株のうち、ロックアップの対象に入っているのは2,000株だけであり、残りの2,234株は上場直後から、市中売却される可能性がある。その他の会社関係者や取引先製薬会社の保有株の大半については、ロックアップの対象になっている。

A. 発行済み株式数 24,000株
B. 公募 5,800株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 300株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 635株
 E. うち潜在株式に算入する数 635株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 30,435株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 4,234株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者3名とベンチャーキャピタル1組合、製薬会社2社に対して180日間。対象株数は、15,997株。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
06年3月  635株  5万円  08年3月〜13年3月

 目論見書での想定発行価格は17万円で、この価格に基づく公募によるイナリサーチの手取り概算額は、約951百万円とされている。資金使途は、研究施設の建設と職員室の改修に約534百万円、土地購入に398百万円、残額を借入金の返済に充当する予定。

情報開示の状況
開示は準備中
 イナリサーチのウエブサイトには、5月27日時点で、「投資家向け情報」のタブは設置されているが、コンテンツは掲載されていない。6月25日公開予定となっている。公募で取得する株主のことを考えて、上場前にオープンしてくれても良いのだが。



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