8410セブン銀行IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research
| IPO初値分析・株式投資  | What's New  | LINKs  | SITE MAP  | IPO株日記  |

セブン銀行(8410 JASDAQ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:銀行業

初値高騰は期待しにくいが、安心感のある上場案件
 ほぼATM専業といってよい特殊形態の銀行だが、特段の成長性が見られるわけではなく、安定した業績を期待すべき銘柄といえる。

 08.3期業績予想ベースでのEPS約1万円に対して、想定されている売り出し価格のPERは約14万円となる。ややビジネスモデルは異なるものの先に上場したソニー銀行が市場で一定の評価を得ていることや、株価14万円をベースにした際の配当利回りが3%近くになることを考慮すると、初値に関して、売り出し価格割れを懸念する必要はあまり無いと考える。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 06/3 07/3 07/9中 08/3予
経常収益(百万円)
64,612
16.7%
75,427

41,139
10.6%
83,400
経常利益(百万円)
19,409
28.9%
25,021

11,755
-6.9%
23,300
当期利益(百万円)
10,590
19.6%
12,667

6,226
3.4%
13,100
総資産(百万円)
純資産(百万円)
361,338
67,080
532.757
73,849
565,065
74,285
--
--
株主資本比率(%) 18.6% 13.9% 13.1% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
5.4%
15.8%
4.7%
17.2%
2.1%
8.4%
--
--
発行済株式数 1,220 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
8,680
54,984
10,383
60,532
5,103
60,989
10,738
--
配当(円/株) -- 5,000 -- 4,100

事業概要
ATM事業と金融サービス事業
 セブン銀行は、ATM事業と金融サービス事業を行っている。

 ATM事業では、セブンイレブンやイトーヨーカドーなど、セブン&アイ・ホールディングスを中核とする企業グループの店舗内にATMを設置し、都市銀行等の金融機関と提携することで、原則24時間365日稼動するATMネットワークを介して、入出金サービスを提供している。

 金融サービス事業では、主に個人の顧客を対象として、ATMとインターネットバンキング等のリモートバンキングのサービスが一体となった預金口座を提供するほか、イトーヨーカドー内での有人店舗などを通じて他社の商品・サービスを提供する銀行代理業務と取次業務を行っている。

情報開示の状況
実は、既に一定の開示レベルにある
 1月24日時点でセブン銀行のウエブサイトには投資家向け情報開示のページは設置されていない。ただ、債権者向けの情報開示も必要な金融機関であり、決算短信や決算説明資料は既に開示されている。ニュースリリース等も充実しており、「投資家向け」とは銘打っていないものの、開示水準は既に一定のレベルにある。


収支の状況
08.3期業績予想は達成可能な進捗ペースだが、そもそも減益見通し
 07.3期は、都市銀行等17行、信用金庫12庫、信用組合5組合、証券会社3社、生命保険2社、その他金融会社4社と提携し、07.3末時点の提携先は、銀行79行、信用金庫263庫、信用組合124組合、労働金庫13庫、JAバンク、JFマリンバンク、郵政公社、証券会社8社、生命保険8社、その他金融機関50社の計548社となった。

 ATMを展開している都道府県数は33となり、設置台数は、対06.3末比で604台増加し、07.3末では12,088台となった。

 金融サービス事業では、07.3末の口座数が485千口座、預金残高が187,836百万円となっている。うち個人口座数では、前期末比135千口増の466千口座、預金残高は同20,123百万円増の72,174百万円となった。

 以上の提携先の拡大や、ATM設置台数の増加等によってATM利用件数が堅調に推移したことで、経常収益で対前期比+約16%の増収、経常利益で同+約28%の増益となった。

 08.3期は、提携先の増加やATM設置台数の増加を考慮して、ATM総利用件数を対前期比79百万件増の497百万件と見込んでいる。これによってATM提携手数料収入は、対前期比68億円増の799億円となり、経常収益は対前期比+約10%の増収を見込んでいる。

 セブン銀行では、第二世代ATMへの入替を進めており、08.3期には5,400台の入替を実施する予定になっている。従来はリースで調達していたATMを06年3月からは自社購入に切り替えており、新規に導入するATMは全て自社購入となる。これに伴って、減価償却費が増加することや、ATM提携取引プログラムの機能強化などを織り込んで、経常費用は、経常収益の増加額を上回って増加する見通しとなっている。

 この結果、経常利益では、対前期比マイナス約7%の減益の見通しになっている。

 08.3期の業績予想に対する中間期の進捗状況は、ちょうど半分のペースであり、通期予想の達成は十分可能、精度の高い業績予想になっていると考える。ただし、元々が対前期減益の予想であり、業績そのものの中期的な成長は期待しにくいのが足元の状況となっている。

株式の状況
ストックオプションなく、ロックアップのカバー範囲も広い
 既存の大株主は、ほぼロックアップの対象になっている上、大手金融機関等が揃っており、今後の持合も十分予想されることから、株式需給には特段の問題は無さそう。

 売り出し人に参加しているベンチャーキャピタルはロックアップの対象に入っていないが、保有株式の全てが売り出し対象のため、上場後には考慮不要。

 上場にあたっての公募増資はなく、売り出しだけの予定。売り出しのうち、国内売り出し分は291,400株で、72,350株は海外での売り出しが予定されている。

A. 発行済み株式数 1,220千株
B. 公募 0株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 363,750株(売出し元はベンチャーキャピタル55,400株、残は金融機関等)、既発株のオーバーアロットメント 10,000株
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 1,220千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 55,400株
既存株主へのロックアップ情報: 金融機関等の法人28社に対して180日間。対象株数は1,048千株。

 目論見書での想定売出し価格は14万円で、この価格に基づく自己株式53,350株の売り出しによるセブン銀行の手取り概算額は約7,095百万円とされている。資金使途は、全額を運転資金として、ATMに装填する現金に充当する予定。

IPOを申し込む時に便利な銀行・証券会社はどこか?管理人が解説します > 「IPOのための証券会社・銀行選び」

 | 2008年IPO一覧(既上場)  | IPO初値分析・株式投資 |
本資料における個別銘柄に関する注意事項
 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。
 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。
その他の重要な注意事項
本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。
本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。
SEO [PR]  カード比較 冷え対策 株価 動画無料 ライブチャット 小説 SEO