3441山王IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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山王(3441 JASDAQ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:金属製品

比較的安心感のある業績と想定公募価格
 07.7期の当期利益の対前期伸び率は高いが、これは前06.7期に減損損失を計上したことの反動であり、これを考慮すると、安定的に売上高・利益共に伸びてきている印象を受ける。日本国内の市場では特殊な加工処理商品で需要が伸び、海外では主に中国市場での伸びが貢献している模様。

 08.7期業績予想ベースのEPS約1,900円に対して、想定されている公募価格のPERは約10倍となる。他の金属加工業でのPERが10〜14倍程度になっていること、山王の場合には上記のように安定的な成長が今後も見込めることを考慮すると、妥当なディスカウントがされていると考える。

 極端に高い市場評価がされることは考えにくい業態だが、一方で、最近の市況を前提としても公募割れも、しにくい価格想定になっているとみる。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 05/7 06/7 07/7 08/7予
売上高(百万円)
8,438
26.2%
10,651
12.1%
11,942
7.1%
12,786
営業利益(百万円)
1,181
-7.8%
1,088
6.5%
1,159
11.3%
1,290
経常利益(百万円)
1,113
-7.7%
1,027
19.7%
1,229
3.5%
1,272
当期利益(百万円)
718
-22.8%
554
55.5%
862
9.0%
939
総資産(百万円)
純資産(百万円)
16,233
9,480
18,178
10,330
19,108
11,524
--
--
株主資本比率(%) 58.4% 56.8% 60.3% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
6.9%
7.6%
5.6%
5.4%
6.4%
7.5%
--
--
発行済株式数 500 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
1,436
18,959
1,108
20,661
1,724
23,048
1,878
--
配当(円/株) 150 175 175 --

事業概要
コネクタ・スイッチ等電子部品の精密プレス加工、金型設計・製作と貴金属表面処理加工事業
 山王グループは当社山王と子会社3社から構成されており、コネクタ・スイッチ等の電子部品の精密プレス加工と金型製作、貴金属表面処理加工を主な業務としている。精密プレス加工と貴金属表面処理加工を一貫して行うことで、客先の求める品質・価格・納期の対応を行っている。

 精密プレス加工工程では、主にコネクタメーカーから依頼を受けて、コネクタのプレス金型の設計・製作を行い、製作した金型を使ってプレス材料(銅合金を伸銅した条材)をプレス加工し、フープ成型品を生産している。

 表面処理加工工程では、コネクタ、スイッチ、ICソケット等のプレス成型品の高速めっき加工、銀めっき加工、パラジウムニッケル合金めっき加工を行っている。特に、精密部分金めっき加工や、環境対応の仕様として鉛を含まないハンダめっき加工を行っている。

 山王グループが精密プレス加工と表面処理加工を行っている電子部品の用途は、以下の通り。

パソコン関係 / パソコン、プリンター等の周辺機器
携帯電話 / 携帯電話の搭載品、バッテリー関係の周辺機器
車載 / 自動車の制御部分、計器類、エアバック、カーナビ装置等の機器類
デジタル家電 / デジタルカメラ、デジタルテレビ、DVD等
ゲーム機器 / パチンコ等アミューズメント機器、家庭用ゲーム機等
半導体設備 / ICソケット、バーンイン用ソケット等
カード / カード用のソケット・メモリーカード等の記憶装置、ICカード等の機器
その他 / 基地局等の通信機、モバイル等
収支の状況
中国市場での需要増加を背景として、08.7期も増収増益見通し
 06.7期は日本国内では、従来品の受注が増加したことに加えて、ハンダ実装時にハンダの吸い上がりを防止するニッケルバリアという表面加工の機種が増加したことと、テープ電線の受注が増加、アジア諸国では中国での事業が日系企業の海外シフトによって本格的に立ち上がってきた。以上を背景として、売上高は対前期比+約26%の増収となった。

 費用面では、設備増強による減価償却費の増加や好業績を背景とした従業員への還元、人員の増加などによって増加したため、営業利益・経常利益で共に対前期比マイナス7%の減益となった。

 07.1中間期は、日本国内で、前期から引き続いて従来品の増加、ニッケルバリア加工の機種の増加があったものの、第二四半期からは、電子部品の在庫調整の影響を受けている模様。アジア諸国では、中国で引き続き好調であり、またフィリピンでの事業も安定的に推移している。

 費用面での減価償却費・人件費の増加も、前期から継続している模様。

表1 工程別の販売実績(百万円、前期比%)
            06.7期   07.1中
表面加工処理  9,601 +31.2% 5,541
精密プレス加工 1,049  -6.4%  434
合      計 10,650 +26.2% 5,976

 08.7期は、国内外の体制の整備強化を進めて、海外の生産能力の向上や国内での一貫加工体制の強化等を行っていくことを前提として、中国市場での需要が増加して海外売上が増加することを織り込んで、売上高では対前期比+7%の増収を予想。

 費用面では、新商品や環境対応を中心とした技術開発のための研究開発費を前期と同程度に計上することを織り込み、営業利益で対前期比+11%、経常利益で同+3%の増益の見通し。

 06.7期の当期利益の水準が、他の年度や当該年度の経常利益と比較して小さくなっているのは、郡山工場の東北工場への統合に伴う閉鎖決定によって、約310百万円の減損損失を計上したことによるもの。

株式の状況
ストックオプションなく、VC保有株式の影響も小さい
 ストックオプションの未行使残高はなく、ベンチャーキャピタルの保有株式はあってロックアップの対象にはなっていないが、ボリュームとしては大きいものではない。ロックアップのカバー率は7割強となっており、全体として、株式受給の面で特に留意すべき点は見当たらない。

A. 発行済み株式数 440千株(単元10株、05.6に1:2株式分割後)
B. 公募 60千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 67千株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント 8千株
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 500千株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 16千株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者9名と関係2法人、金融機関3行に対して180日間。対象株数は338,632株。

 目論見書での想定発行価格は19千円で、この価格に基づく公募による山王の手取り概算額は約1,080百万円とされている。資金使途は、設備投資に300百万円を充当し、残額は借入金の返済に充当する予定。

情報開示の状況
開示あり
 山王のウエブサイトには、投資家向け情報開示のページが既に設置されている。現在掲載されているコンテンツは、マネジメント・メッセージと財務ハイライト。



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