9382バンテック・グループ・ホールディングスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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バンテック・グループ・ホールディングス(9382 東証)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:倉庫・運輸関連業

安定的な業績の、比較的大型な上場案件
 国内物流部門での収益性の向上は見込みにくいが、国際部門が引っ張ることで、全体業績は、堅実に向上している。

08.3期の業績予想ベースEPS約19千円に対して、想定されている公募価格のPERは約13倍となる。同業他社のレンジも考慮すると、PER15〜17倍程度の株価では30万円前後が妥当な水準と考える。

 配当方針について、配当性向で20%目処となっているが、もう少し配当性向は向上して欲しいところ。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 06/3 07/3 07/6見 08/3予
売上高(百万円)
138,948
8.8%
151,107

80,000
9.2%
165,000
営業利益(百万円)
6,389
4.6%
6,681

2,800
6.3%
7,100
経常利益(百万円)
6,869
5.5%
7,247

2,900
2.1%
7,400
当期利益(百万円)
3,843
1.6%
3,905

1,900
20.4%
4,700
総資産(百万円)
純資産(百万円)
61,732
12,178
67,763
16,577
--
--
--
--
株主資本比率(%) 19.7% 24.5% -- --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
11.1%
31.6%
10.7%
23.6%
--
--
--
--
発行済株式数 247.9814 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
15,498
49,109
15,747
66,850
7,662
--
18,953
--
配当(円/株) 47.97 43.61 -- 4,000

事業概要
自動車部品物流及び貨物の海外輸出入手配等
 バンテック・グループ・ホールディングスグループ(以下バンテックグループ)は、当社と連結子会社31社、持分法適用会社5社、持分法非適用の関連会社1社から構成されており、主に企業物流の分野を対象に、自動車・船舶・航空機での国内・国際間の物流と、流通加工等の関連サービスを提供している。

 主な事業内容は、国内での貨物自動車運送事業、梱包事業、港湾運送事業などの国内物流事業と、航空運送代理店業、航空・海上混載事業、貨物保管・流通加工・海外における自動車運送事業などの国際物流事業、重量機工、引越し、人材派遣などのその他の事業の3分類となる。

 国内物流事業では、主に大型トラックを使った生産用自動車部品の輸送として、工場間物流や外製部品調達物流などを行っている。また、飲料・生活用品・医療材料などの消費財の物流について、中・小型トラックを主体として輸送を行うほか、国内外向け自動車サービス部品などの管理・梱包・発送業務や、国内で生産された輸出用完成車両について、自動車メーカー専用埠頭の車両専用倉庫での保管、車両の埠頭出し、本船積み、本船内車両縛着作業等、海外からの輸入車両の荷揚げ作業などを行っている。

 国際物流事業では、輸出航空貨物について、顧客の工場・倉庫等からの集荷・梱包・通関・混載仕立・航空機への搭載・現地輸送までの一貫した業務を行う航空輸出や、輸入航空貨物について、混載貨物の仕分け、通関、流通加工、配達等を行う航空輸入、船舶を利用した輸出・輸入流通の業務を行っている。

 航空輸出では、複数の小口貨物を混載によって大口に仕立てて、航空会社の運送手段を利用して運送を行う利用航空運送事業と、航空会社を代行して荷主にサービス提供を行う航空運送代理店業が業務の中心になっている。

 その他の事業では、自動車関連を中心に、機械設備、車両組立て設備などの重量物の解体、据付、撤去、試運転等の企業向け重量機工サービスと、法人向けを中心とした引越し業務、物流関連を中心とした作業要員の派遣・作業受託等を行っている。

情報開示の状況
開示あり
 バンテックグループのウエブサイトには、投資家向け情報開示のページが既に設置されている。現在掲載されているコンテンツは、マネジメント・メッセージと、上場関連のニュースリリース、財務ハイライトとなっている。
収支の状況
国際物流が牽引して業績は安定的だが、訴訟リスクと日産自動車向けシェアの高さが課題か
 07.3期は、連結業績全体としては、売上高で、対前期比+約8%の増収、経常利益では販売費・一般管理費が増加したものの増収効果によって、対前期比+約4%の増益となった。

 セグメント別では、国内物流事業では、既存主要顧客である自動車・自動車部品製造取引先の輸出・清算・国内販売が不振だったことでの減収影響があった。一方で、自動車部品物流事業での新規子会社の買収が貢献したことや、非自動車部門では飲料関係の既存取引先との輸送・作業の増加によって、売上高では対前期比+約7%の増収となった。しかし、顧客による在庫圧縮、物流費引下げ要請があったことから、利益率は低下しており、営業利益では、対前期比マイナス約8%の減益となった。

 国際物流事業では、繊維・雑貨・生鮮関連の輸入不振の影響があったものの、中国・東南アジア向けの自動車関連の輸出増加や、米国子会社からの好調な対日輸出、新規に設立した中国湖が会社の寄与などによって、業績は好調に推移した。売上高では対前期比+約10%の増収で、営業利益では、同+約30%の増益。

表1 07.3期 事業の種類別セグメントの利益率(百万円、%)
      国内物流 国際物流 その他 連結
売上高  85,756 60,332 12,692 151,107
営業利益 3,371  2,968  338   6,680
利益率   3.9%   4.9%  2.7%    4.4%

 売上高に関しては、国際物流部門が牽引する形で、着実な増収トレンドになっている。しかし、セグメント別での売上高営業利益率は、上記のように良くて4%台となっており、決して収益性は高いとはいえない。

 当社の連結子会社であるバンテックは、元々、日産自動車の部品関連の輸送業務を目的に設立された経緯もあって、バンテックグループの主要取引先は、日産自動車グループになっている。07.3期の全体の売上高に占める日産自動車関連の売上高シェアは、約26%となっている。

 バンテックグループでは、業務委託契約に関連しての訴訟を2件、取引先から提起されている。訴訟規模は、それぞれ数億円単位であり、訴訟の今後の展開次第では業績に影響を及ぼす可能性がある。ただ、それぞれの案件の動向よりもむしろ、法人間取引を中心にしたビジネスの中で、2件の訴訟案件が発生していること自体に、何らかの事業リスクがあるのではないかという疑問もある。

株式の状況
ストックオプションはあるが、希薄化効果は大きくない
 ベンチャーキャピタルの出資ウエイトは高いものの、その大部分はロックアップの対象になっている。行使価格が低いストックオプションが、株式公開直後から行使可能にはなるが、こちらもそれほど大量ではない。

A. 発行済み株式数 215,123.4株
B. 公募 25千株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 25千株(売出し元は15,608株がベンチャーキャピタル、残は事業会社)、既発株のオーバーアロットメント 7,500株
D. ストックオプション等の残高総数 7,858株
 E. うち潜在株式に算入する数 7,858株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 247,981.4株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 124,162株
既存株主へのロックアップ情報: ベンチャーキャピタル2社に180日間。対象株数は、約101千株。ただし、発行価格の2倍以上での市場売却は可能。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
02年6月 4,290株 34,700円 公開日〜11年1月
03年6月  650株 34,700円 公開日〜13年1月
03年9月  88株 34,700円 公開日〜13年1月
04年6月 740株 110,000円 公開日〜16年6月
04年12月 2,090株 34,700円 公開日〜11年1月

 目論見書での想定発行価格は253千円で、この価格に基づく公募によるバンテックグループの手取り概算額は、約5,905百万円とされている。資金使途は、グループのコア事業の拡大を目指して、国内物流事業・国際物流事業での事業提携等の戦略投資に充当する予定。



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