2157コシダカIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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コシダカ(2157 JASDAQ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:サービス業

成熟産業の中では、意外な業績の伸び
 07.8期業績予想では、減損損失を特別損失に計上しているため、若干利益レベルが抑制されている。この分を考慮した07.8期の実力でのEPSは約16千円とみる。

 これに対して、想定されている公募価格のPERは約19倍となる。同業他社の水準と比較すると、これで十分な印象もあるが、コシダカの場合、「居抜き方式」での店舗展開が功を奏しているのか、足元の業績の伸びは、かなり高い状態を継続している。

 他のカラオケ業態等のアミューズメント系事業と同列視されれば、公募価格付近の株価で妥当だろう。当社独自の成長性プレミアムが評価されれば、PER25〜30倍の40〜50万円まで株価が騰がることもありえると見るが、現在のジャスダック市況では、ここまでは苦しいか。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 05/8 06/8 07/2中 07/8予
売上高(百万円)
6,361
39.6%
8,878

5,530
33.9%
11,891
営業利益(百万円)
403
37.0%
552

376

--
経常利益(百万円)
401
40.0%
561

398
44.2%
809
当期利益(百万円)
233
37.1%
320

196
14.5%
366
総資産(百万円)
純資産(百万円)
2,439
585
3,291
886
3,882
1,019
--
--
株主資本比率(%) 24.0% 26.9% 26.3% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
16.4%
39.9%
17.0%
36.1%
10.3%
19.3%
--
--
発行済株式数 24 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
9,714
24,376
13,322
36,921
8,180
42,478
15,250
--
配当(円/株) 150 3,200 -- --

事業概要
カラオケボックスの直営店「カラオケ本舗まねきねこ」の運営等
 コシダカは、カラオケボックスの直営店である「カラオケ本舗まねきねこ」の運営を行うカラオケボックス事業を主たる事業としている。また、カーブス事業では、カーブスジャパンのフランチャイズ加盟店として、フィットネスクラブ「カーブス店」の運営を行っている。

 07年4月末時点で、カラオケボックス事業では42都道府県に222店舗(うち、7店舗は07年5月に閉店)、カーブス事業では、北海道と埼玉県で8店舗を展開している。

 カラオケボックス事業では、これまで他の経営者によってカラオケ店として営業されていた店舗を、当社が継承する形で出店する「居抜き出店方式」を採用している。カラオケ店として、部屋割りや間仕切りなど基本的な内装をそのまま利用できるため、開店までにかかる時間と運営経費の節約が可能で、出店決定から開店までの準備期間を短く、初期投資を低く出来る特徴がある。

 また、地方、郊外、ロードサイドへの出店を優先し、人件費・賃借料などの運営経費の抑制を図っている。

情報開示の状況
開示なし
 コシダカのウエブサイトには5月30日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。上場関連のニュースリリースも掲載されていない状態。
収支の状況
07.8期は減損損失はあるものの、増収増益トレンドは維持する見通し
 06.8期は、期中にカラオケ店の新規出店を49店舗、閉店を2店舗行い、カラオケボックス事業収入は前期比+約39%の増収となった。売上高に占めるウエイトでは同事業部門のシェアが格段に大きく、売上高全体でも、対前期比で同程度の増収となった。

 コスト面では、管理機能強化のための人件費等が増加したものの、売上高の増加によって、営業利益以下の利益項目では、売上高とほぼ同水準の対前期での増益となった。

 07.2中間期には、カラオケ店舗の期中の新規出店は20店舗となった。更に、都市型店舗として、高級カラオケ店とレストラン・バーを融合させた新業態店舗の出店を行った。

 カーブス事業については、この中間期での新規出店は行わず、既存店の会員数の増強とインストラクターの教育を行った。

表1 事業部門別の販売実績(百万円、前期比%)
       06.8期   07.2中
カラオケ 8,797 +39.1% 5,453
カーブス  40    -    74
その他   39  +6.3%    1
合計   8,878 +39.6% 5,529

 07.8期見通しは、売上高では、カラオケボックス事業では好調な集客と客単価の上昇を織り込み。既存店・新規店ともに順調に推移すると想定している。カーブス事業では、新規出店を行わず、既存店の会員数の増強に注力する予定。以上を通じて、対前期比+約33%の増収を見込んでいる。

 コスト面では、新規出店による人員増などによる費用増加を織り込み、経常利益では対前期比+約44%の増益見通し。当期利益段階では、07年5月に閉店した7店についての減損損失32百万円
を織り込んだことで、増益幅は圧縮され、対前期比+14%の見通しになっている。

表2 「カラオケ本舗まねきねこ」の期末店舗数の推移(件)
03.8 04.8 05.8 06.8 07.2
 42  84 146  193 213

株式の状況
株式需給には、特に問題は無い
 ストックオプションとベンチャーキャピタルからの出資はなく、既存株式の大部分を保有している経営者一族はロックアップ対象になっている。株式需給の点では、特に問題はなさそう。

A. 発行済み株式数 20,000株(06.2に1:100株式分割後)
B. 公募 4,000株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 2,000株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント 900株
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 24,000株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者6名と法人1社に180日間。対象株数は、19,070株。但し、2倍以上での市場売却は可能。

 目論見書での想定発行価格は28万円で、この価格に基づく公募によるコシダカの手取り概算額は約1,027百万円とされている。資金使途は、120百万円を当期の設備投資資金に、残額約907百万円を次年度以降のカラオケ店・カーブス店の新規出店等の設備資金に充当する予定。



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