6638ミマキエンジニアリングIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ミマキエンジニアリング(6638 JASDAQ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:電気機器

増収トレンドは評価できるが、利益率の低下が気懸かり
 07.3期業績予想ベースでのEPS約32,000円での想定されている公募価格のPERは、約15倍となる。

 年率10%を超える増収を継続しているのだが、一方で利益率は競合の激化等で低下トレンドにあり、07.3期予想でも、売上高経常利益率は5%を割り込む水準で想定されている。増収傾向は評価できるものの、利益率の低さについてはリスク大と考える。公募価格以上の価格で買い進む理由は、今の段階では無いだろう。


連結データ(肩は対前期比(%))
決算期 05/3 06/3 06/9中 07/3予
売上高(百万円)
16,644
15.0%
19,147

10,331
22.2%
23,400
営業利益(百万円)
998
-32.2%
677

298

--
経常利益(百万円)
1,025
-23.4%
785

374
49.0%
1,170
当期利益(百万円)
710
-46.8%
377

207
75.5%
662
総資産(百万円)
純資産(百万円)
15,396
2,866
16,095
3,253
18,304
3,424
--
--
株主資本比率(%) 18.6% 20.2% 18.7% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
6.7%
24.8%
4.9%
11.6%
2.0%
6.1%
--
--
発行済株式数 20.7 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
34,286
138,443
18,224
157,143
10,016
165,412
31,981
--
配当(円/株) 3,000 3,000 -- 3,500

事業概要
業務用広幅プリンタ、カッティングプロッタ等の製造・販売
 ミマキエンジニアリング・グループは、ミマキエンジニアリングと連結子会社6社から構成されており、業務用広幅プリンタ、カッティングプロッタ等の製造・販売を主たる業務としている。事業内容は、エンドユーザーの属する市場によって、サイングラフィックス向けと、インダストリアルプロダクト向け、テキスタイル・アパレル向け、その他の4つに区分される。

 サイングラフィクス(SG)市場向けでは、広告・看板等の、用途やプリント素材に応じて各種インクを使い分けた広幅インクジェットプリンタや文字・ロゴ・イラスト等の輪郭をカットするカッティングプロッタ等を製造・販売し、屋内・屋外での標識・表示・ディスプレイ・看板等の作成に使用されている。

 インダストリアルプロダクト(IP)向けでは、ユーザーの製造ラインに組み込まれ、生産合理化やコスト削減のために、多様な素材にプリント可能なフラットベッド型のインクジェットプリンタやカッティングプロッタ等を販売している。プリントラベル、IDカード、自動車のインパネ等の製造現場で用いられている。

 テキスタイル・アパレル等(TA)の市場向けでは、サンプル作成や少量多種生産などのクイックレスポンスが必要なユーザーのために、ダイレクトプリントを提案することが可能なインクジェックプリンタ等を製造・販売している。布地印刷やTシャツ、スカーフ、ネクタイへのプリント等に用いられている。

 その他の事業としては、保守サービスや、上記のいずれにも属さない特注機の製造・販売や受託開発、インターネットを通じたプリントサービスなどを行っている。

情報開示の状況
開示なし
 ミマキエンジニアリングのウエブサイトには2月15日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。上場承認のニュースリリースと会社概要が参照できる程度となっている。
収支の状況
増収傾向にあるが、利益率は低下しており苦戦
 06.3期の売上高では、SG市場向けでは重量のあるロールメディアにも安定的にプリントできる製品や、低価格高画質タイプの新製品、輪郭カットによる等身大パネルや立体文字看板などの厚物素材をカットできる製品を発売するなどによって、対前期で+約7%の増収となった。

 IP市場向けでも、軟包装フィルムへ連続プリントできる製品や、様々な素材を高精度にカットできる製品を投入し、高品質で多品種小ロット生産に対応する市場ニーズに応えてきた結果、対前期比+約45%の大幅増収。

 TA市場向けでは、濃色のTシャツにも鮮明にプリントできる製品や転写紙が不要なプリンタの発売を開始し、対前期比+約35%の増収となった。

 以上によって売上高については、対前期比で+約15%の増収になったものの、他社との競合激化によって利益率は低下し、営業利益以下の利益項目では、対前期比でマイナス20-30%の減益決算となった。

表1 機種群別の販売実績(百万円、前期比%)
        06.3期 06.9中 07.3期予
SG市場14,336 +7.4% 8,084  17,316
IP市場  2,177 +45.3% 959  2,858
TA市場  1,480 +35.7% 674  1,633
その他  1,153 +62.4% 612  NA
合計  19,147 +15.0% 10,331  23,400

 07.3期業績予想の売上高は、SG市場向けでは新製品の量販を開始したことで、対前期比+約20%の増収の見込み。IP市場向けでは、多種多様な素材にプリント可能なインクジェットプリンタの機能向上を図り、応用可能分野を拡大していく前提で、対前期比+約31%の増収、TA市場向けでは裁断・縫製加工前の生地(テキスタイル)だけではなく、Tシャツ等の既製服(アパレル)に対応するプリント機能を充実させることで、対前期比+約10%の増収を見込んでいる。

 06.9中間期の実績での進捗具合から07.3通期予想をみると、下期に業績が伸びる計画になっている。目論見書には特に下期に季節要因が発生するとは言及されていない。何か事情があって、下期に業績が伸びる確信が会社サイドにはあるのだろうが、詳細は不明であり、通期業績予想については未達リスクがあると見ざるをえない。

株式の状況
比較的すっきりとした株式保有関係
 上場にあたっての売り出しはなく、ストックオプションも付与されていない。ベンチャーキャピタルの保有株はあるものの全数がロックアップ対象になっている。このため、当面の株式需給は比較的すっきりすると想定する。

A. 発行済み株式数 16,700株
B. 公募 4,000株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 0株(売出し元)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 0株
 E. うち潜在株式に算入する数 0株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 20,700株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 1,770株(ロックアップ対象)
既存株主へのロックアップ情報: 会社関係者9人と法人4社、VC1社に180日間。対象株数は12,662株。

 目論見書での想定発行価格は49万円で、この価格に基づく公募によるミマキエンジニアリングの手取り概算額は約1,924百万円とされている。資金使途は、1,000百万円を長期借入金の返済に、残額は資材購買のための運転資金に充当する予定。



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