4570免疫生物研究所IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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免疫生物研究所(4570 ヘラクレス)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:医薬品

将来性に賭けるかどうかの銘柄
 まだ十分に利益が出る事業構造にはなっておらず、ライセンス契約頼みといった状況にある。業績を決定的に変えるような創薬や業務提携などの発表があれば全く違う世界に入るだろうが、今の状況は、苦戦している。

 サプライズ一発に賭ける銘柄になるが、上場直後の段階では株式需給面でのリスクもあるので、あまり高い評価はされないだろう。非上場の時には配当を実施しておきながら、07.3期には無配の計画になっていることもネガティブ要素となる。元々配当するほど利益が出ていないのだから、過去に配当する必要は無かったと思うが。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 05/3 06/3 06/9中 07/3予
売上高(百万円)
1,110
35.3%
1,502

540
2.4%
1,539
営業利益(百万円)
8

42

-159

--
経常利益(百万円)
-13

27

-168
-74.4%
7
当期利益(百万円)
-21

51

-102
61.2%
83
総資産(百万円)
純資産(百万円)
2,714
1,802
2,920
2,028
2,544
1,895
--
--
株主資本比率(%) 66.4% 69.5% 74.5% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
--
--
0.9%
2.5%
--
--
--
--
発行済株式数 674.07 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
-31
2,673
76
3,009
-152
2,811
123
--
配当(円/株) 150 50 -- --

事業概要
抗体を中心とした研究用試薬等の製造・販売、医薬シーズライセンス事業、実験動物の輸入販売
 免疫生物研究所は、医薬品・医薬部外品の免疫学的研究、開発、製造、販売を目的として設立され、研究用試薬関連事業、実験動物関連事業、医薬関連事業、その他事業を展開している。

 研究用試薬関連事業では、公的研究機関、大学、製薬企業などを対象に、主に抗体を基盤とした研究用試薬の販売と、顧客から入手困難な抗体などの作製依頼があった場合に、顧客ごとの要求に応じた依頼品を作製して提供する試薬関連受託サービスを行っている。

 実験動物関連事業では、主に米国企業の日本での販売代理店として、公的研究機関、大学、製薬企業などに対して、疾患モデル動物の供給を行っている。

 医薬関連事業では、独自開発あるいは、公的研究機関等との共同開発で創製した抗体を、治療用医薬品・診断用医薬品のシーズとして製薬企業の権利譲渡または権利許諾を行い、その対価として、契約一時金、開発の進捗に応じた参るストーン契約金、製品発売後にロイヤリティーを受領する医薬シーズライセンスと、米国企業から体外診断用医薬品を輸入して臨床検査会社に販売する、体外診断用医薬品販売を行っている。

 06年12月末時点で、抗体関連試薬は1,199品目、抗体関連試薬以外では664品目を販売している。


収支の状況
まだ利益が出る事業構造にはなっていない
 06.3期は、研究用試薬関連事業で、細胞培養関連試薬の価格競争が激化したこと、新製品の発売が下期後半に集中したことで、決算期内の売上高としては貢献しなかったこと、従来受託製造していた関節炎発症カクテル抗体の委託元企業が製造販売権を他社に譲渡したことがあり、対前期でマイナス11%の減収となった。

実験動物関連事業では、海外での需要が好調なことで、対前期比+約22%の増収、医薬関連事業では、アステラス製薬などとのライセンス契約を締結したことなどによって、前期比で5倍以上の増収となった。

 売上高全体では、対前期比+約35%の増収で、利益ベースでも前年度の赤字決算から、黒字化した。

 06.9中間期も引き続き、研究用試薬関連事業は苦戦する一方、実験動物関連事業と医薬関連事業は順調に推移している模様。ただし、前期のような契約金収入がなかったことから、利益段階では、営業損失・経常損失の赤字決算となった。

表1 事業区分別販売実績(百万円、前期比%)
          06.3期 06.9中
研究用試薬  672 -11.6% 297
実験動物   331 +22.2% 196
医薬関連   497 +539.1% 46
合計     1,502 +35.3% 540

 07.3期の業績見通しでは、経常利益段階では減益だが、当期利益では大幅増益になる見込みになっている。当期利益段階で利益がオンされているので、特別利益での計上予定があるか、法人税調整額の戻りがあるのかという予想がつくが、いずれにしろ、経常利益までの段階で十分な利益が計上されていない以上、企業の実力利益とは見ることが出来ない。

 現状では、ライセンス契約等を締結した場合に、契約フィーが計上されないと、ちゃんとした利益が確保できない状態であり、投資リスクは相当大きいとみられる。

株式の状況
ベンチャーキャピタルの保有分が株式需給リスク
 ストックオプションの残高は大きなものではないが、医薬ベンチャー特有の構造として、ベンチャーキャピタルからの出資が多い。そのウエイトは発行済み株式数の3割弱を占め、過去に上場した医薬系ベンチャー企業の場合と同様に、ベンチャーキャピタルからの売り圧力が懸念事項になる。

A. 発行済み株式数 515,000株(単元10株 に 株式分割後)
B. 公募 100,000株、増資によるオーバーアロットメント 30,370株
C. 売出し 102,500株(売出し元は会社関係者70千株、残は法人)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 28,700株
 E. うち潜在株式に算入する数 28,700株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 674,070株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 173,250株
既存株主へのロックアップ情報:会社関係者1名と法人3社に180日間。対象株数は250,200株。但し、発行価格の2倍以上の価格での市場売却は可能。また、04年実施の第三者割当増資90千株は保有確約の対象。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
03年6月 19,700株 3,300円 05年11月〜10年11月
04年11月 3,000株 10,000円 04年12月〜10年12月
同上    2,000株 10,000円 06年12月〜10年12月
同上    3,000株 10,000円 07年3月〜10年12月
同上     500株 10,000円 07年4月〜10年12月
同上     500株 10,000円 07年5月〜10年12月

 目論見書での想定発行価格は11千円で、この価格に基づく公募による免疫生物研究所の手取り概算額は約999百万円とされている。資金使途は、全額を細胞培養施設の建設資金に充当する予定。

情報開示の状況
開示あり
 免疫生物研究所のウエブサイトには、投資家向け情報開示のページが既に設置されている。現在掲載されているコンテンツは、マネジメント・メッセージと、ニュースリリース、決算広告となっている。開示体制は悪くない状況。

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