3845アイフリークIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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アイフリーク(3845 ヘラクレス)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

これぞグロース銘柄
 売上高では、06.3期と07.3期連続で対前期比2倍以上の高い伸び率。利益面での対前期伸び率は売上高と比較するとやや鈍化するものの、それでも倍以上の成長率になっている。

 実績面でも、モバイルコンテンツという定性的な業態面でも、まさにグロース銘柄であり、07.3期業績予想ベースでPER約30倍に設定されている想定公募価格には、まだ割安感がある印象。ベンチャーキャピタルの保有株の売却動向は気になるが、公募価格から2〜3倍程度の高騰は十分狙えると想定する。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 05/3 06/3 06/12 07/3予
売上高(百万円)
121
269.8%
449

1,045
232.2%
1,491
営業利益(百万円)
-1

143

263

--
経常利益(百万円)
-2

143

260
175.9%
394
当期利益(百万円)
-3

81

156
192.7%
236
総資産(百万円)
純資産(百万円)
48
2
310
113
837
491
--
--
株主資本比率(%) 3.7% 36.6% 58.6% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
--
--
46.1%
71.3%
31.1%
31.7%
--
--
発行済株式数 23.144 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
77
3,484
4,890
6,727
21,198
10,197
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
モバイルコンテンツビジネスと、モバイルマーケティングサービス
 アイフリークは、インターネットに接続可能な携帯電話の利用者向けにモバイルコンテンツを提供するモバイルコンテンツ事業と、モバイルコンテンツ事業でのノウハウとデジタルコンテンツ資産を活用して、企業向けにモバイルコンテンツを企画・構築・運営するモバイルマーケティング事業を行っている。

 モバイルコンテンツ事業では、HTML形式メール用のデジタルコンテンツや、コミュニケーション型キャラクター育成ゲーム、電子コミック、キャラクターを利用した待ち受け画面等を提供している。06年12月末時点で、公式コンテンツサイトを27サイト、ヤフーが運営する「Yahoo! コンテンツストア」に6サイトを提供している。また、他社が提供するサイトの開発運営協力により収益分配を受けているサイトが9サイトある。

 モバイルマーケティング事業では、アイフリークが保有する約4万3千点のデジタルコンテンツを基盤として、GPS機能を用いたサイトのモバイルコンテンツ企画・開発・運営や、デコメーションを利用したキャンペーンサイトの企画・開発・運営、着メロコンテンツプロバイダーや大手モバイルECサイトへのデコメーションコーナーの提供などのコンテンツレンタルサービスを行っている。

情報開示の状況
一応、開示あり
 アイフリークのウエブサイトには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。ただ、現在掲載されているコンテンツは、上場関連のニュースリリースと、財務ハイライトだけとなっている。
収支の状況
06.3期に続いて07.3期も大幅な増収増益の見通し
 06.3期は、デコメーションコンテンツの新規投入・充実を図り、有料課金会員数は前期末の4.6万人から06年3月末には35.1万人に増加した。これを背景に、モバイルコンテンツ事業では対前期比+約706%の大幅な増収となった。一方、モバイルマーケティング事業では、NTTドコモ九州から「学生iアプリコンテスト」の技術運営事務局として実績をあげたものの、モバイルコンテンツ事業に注力したことから、売上高は対前期比マイナス約13%の減収となった。

 売上高全体では、対前期比+約369%の大幅な増収となり、これに伴って、前期までは赤字決算だった経常利益以下の項目で黒字化した。

 売上高では、06.9中間期も、既に前通期の倍近い実績を達成しており、足元の対前年増収率は非常に高い。

表1 事業部門別の販売実績(百万円、前期比%)
                06.3期  06.9中
モバイルコンテンツ   391 +606.1% 610
モバイルマーケティング 57  -12.7%  28
合計            448 +269.8% 638

 業績の季節変動性について、モバイルコンテンツ事業で提供しているデコメーションコンテンツは、エンターテイメント性が高く、クリスマスや正月など、年末年始のイベント時期に需要が急増する傾向にある。このためアイフリークの売上高は12月から2月に集中している。06.3期の場合、期中にも会員数が急激に増加しているので参考程度となるが、この3ヶ月間で年間売り上げの4割を占めている。

株式の状況
ベンチャーキャピタルの売却動向には注意要
 ストックオプションのウエイトは比較的小さいが、ベンチャーキャピタルの保有ウエイトは2割を超えている。しかも一部は保有確約の対象になっているが、大部分はロックアップの対象になっていない。この売却圧力については、注意が必要。

A. 発行済み株式数 20,210株(06.1に1:20、06.11に1:2株式分割後)
B. 公募 2,500株、増資によるオーバーアロットメント なし
C. 売出し 1,300株(売出し元は会社関係者)、既発株のオーバーアロットメント なし
D. ストックオプション等の残高総数 434株
 E. うち潜在株式に算入する数 434株
F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 23,144株

【参考】(株数は売り出し考慮前)
ベンチャーキャピタルの推定保有株数 5,000株
既存株主へのロックアップ情報: なし。ただし、05.6と06.9に実施した第三者割当増資3,226株は上場後6ヶ月間の保有確約の対象。割当先は、ベンチャーキャピタル695株、三菱商事700株、残は会社関係者等。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議  対象株数 行使価格 行使期間
06年1月 168株 5,450円 08年2月〜16年1月
同上     74株  同上  06年2月〜16年1月
同上     94株  同上  08年2月〜16年1月
同上      4株  同上  06年2月〜16年1月
06年8月 94株 35,500円 06年9月〜16年8月

 目論見書での想定発行価格は30万円で、この価格に基づく公募によるアイフリークの手取り概算額は約675百万円とされている。資金使途は、設備投資に約246百万円、残額を運転資金に充当する予定。



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