IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
銚子丸(3075 JASDAQ)IPO |
出来れば、配当・株主優待の実施が欲しい 業績は現在のところ安定的に推移している。07.5期の業績予想ベースでのEPS約3千円に対して、想定されている公募価格のPERは約13倍となり、まずまず穏当な価格設定とみる。 余り目立った特長はなく、地味な印象ではあるが、業績が比較的安定していることを背景に、あとは配当・株主優待が発表されれば、長期保有も可能と考える。 個別データ(肩は対前期比(%))
銚子丸は、「すし銚子丸」の店名で、直営店のみによる回転寿司の多店舗展開を行っている。低価格均一での同業他社との差別化を図るために、上質の商品とサービスを複数価格帯で提供している。
2月7日時点で銚子丸のウエブサイトには投資家向け情報開示のページは設置されていない。関係する情報としては、上場承認のニュースリリースと会社概要が掲載されている程度。情報開示については、あまり期待しないほうがいいかもしれない。 |
06.5期は期中に7店舗を新規出店し、06.5期末時点での店舗数は、千葉県23店舗、東京都18店舗、埼玉県4店舗の計45店舗となった。店舗数の増加に伴って、売上高は対前期比で+約23%の増収。増収効果によって、経常利益以下では対前期比+25〜20%の増益となった。 07.5期業績見通しでは、売上高は6店舗の新規出店を織り込んで、対前期比+約11%の見通し。費用面で、販売費用の増加と株式公開費用の計上を見込んでいることから、経常利益以下の利益項目での対前年比は、売上高ほどには伸びない見通しとなっている。 中間期までの進捗率を考慮すると、通期の見通しの達成そのものは問題ないように見える。ただし、上記のように、売上高ほどには利益が伸びない点は課題となる。
ストックオプションはなく、ベンチャーキャピタルの出資もない。しかも、ロックアップのカバー率は高いので、公募・売り出し以外の既存株式の市中流通は、当面はあまり無いとみられる。 A. 発行済み株式数 135,180株(05.4に第三者割当増資後) B. 公募 10,000株、増資によるオーバーアロットメント なし C. 売出し 10,000株(売出し元は会社関係者とその関係法人)、既発株のオーバーアロットメント 3,000株 D. ストックオプション等の残高総数 0株 E. うち潜在株式に算入する数 0株 F=A+B+E 上場時点の想定発行済み株式数 145,180株 【参考】(株数は売り出し考慮前) ベンチャーキャピタルの推定保有株数 0株 既存株主へのロックアップ情報:会社関係者10名と法人1社に180日間。対象株数は、128,530株。 目論見書での想定発行価格は38千円で、この価格に基づく銚子丸の公募による手取り概算額は、約346百万円とされている。資金使途は、新規店舗の開設に伴う新設設備と、差し入れ保証金等の設備投資資金に充当する予定。 |
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本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
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