IPO初値分析・株式投資〜Hephaistos Investment Research |
パイプドビッツ(3831 マザーズ)IPO |
ビジネスモデルに秀でた、小粒ながらも注目の銘柄 顧客がストックで増加していき、しかも時間が経過するにつれて顧客が持つデータベースが大きくなることから、パイプドビッツの収入も増加するというビジネスモデルのため、事業構造は安定的かつ高収益なものになっている。 07.2期の会社予想ベースEPSは7,500円で、想定されている公募価格に対するPERは約28倍となっている。最近の市況を反映してか、想定価格は非常に抑えられた想定になっているが、パイプドビッツのビジネスモデル・成長性を考慮すると、もっと評価されても良いと考える。 PER50倍程度の40万円以上には評価されると想定する。年末の上場ラッシュの一方で、面白みのある銘柄は少ない中、小粒だが注目度の高い銘柄と考える。 個別データ(肩は対前期比(%))
パイプドビッツは、顧客情報資産を管理・運用するためのアプリケーション・ソフトウエアを提供するアプリケーション・サービス事業を行っている。 当事業では、今までクライアントが自社内等で管理していた個人情報等の重要な情報資産を管理するプラットフォームを提供し、情報資産を各種マーケティング活動に活用できる情報管理アプリケーション・ソフトウエアをASP方式で提供している。 このサービスによって、ホームページ上のメールマガジンやアンケート、資料請求等の各種登録フォームの自動作成が可能となり、収集した顧客情報をデータベースで管理・分析して、電子メールの自動配信等で顧客ごとの嗜好にあわせたアプローチを行うことができる。 このサービスによるパイプドビッツの収入は、初期のサービス設定料金、サービスに関わるソフトウエアの使用許諾と、サービスの保守・管理のための月次利用料金を基本としている。料金体系は、口座開設料金が10万円、月次利用料金はレコード件数5千件で25千円の体系となっている。アカウント数は、06.2期末で543件、06.8中間期末で760件。 |
06.2期は、近畿エリアの市場開拓を目的として、大阪支店を開設した。アカウント数全体でも増加していること、各アカウントではサービス利用期間が経過したことに伴って、データベースの規模が拡大する傾向にあるために、利用料金が増加するケースがあること、等によって、対前期比で+約50%の増収となった。 07.2期の会社発表業績予想では、前期に引き続いて大幅な増収増益が予想されている。06.8中間期の通期見通しに対する進捗率は、ちょうど半分になっており、通期見通しの達成もほぼ確実とみられる。
パイプドビッツは06年7月に1:2の株式分割を実施し、06年6月の発行済み株式数は15,364株となっている。上場にあたっての公募が1,000株、売り出しが1,000株(売り出し元は会社関係者等)、オーバーアロットメントによる売出しが300株予定されている。 ストックオプションの未行使残高が下表のようにあるが、いずれも行使が可能になるまで猶予があるので、潜在株式とは認識しない。以上から、上場時点の想定発行済み株式数は16,364株とした。 表1 ストックオプションの未行使残高の状況 総会決議 対象株数 行使価格 行使期間 05年5月 116株 13,500円 09年5月〜14年5月 06年5月 96株 24,000円 10年5月〜15年5月 目論見書での想定発行価格は21万円で、この価格に基づく公募によるパイプドビッツの手取り概算額は190百万円とされている。資金使途は、22百万円を事業拡大に供えた人材の採用と教育の費用に、105百万円を営業拠点の拡充に向けた本社移転のための資金に、63百万円を研究開発のための資金に充当する予定。 ベンチャーキャピタルの株式保有は、株主名簿ではなかった。
パイプドビッツのウエブサイトには11月18日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。上場承認のニュースリリースが掲載されているだけで、投資判断の役に立つ情報は一切ない。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本資料における個別銘柄に関する注意事項 EPS・BPS・株主資本比率の計算の元となる、純資産・総資産・株主資本は、各決算期末時点の会社公表数値を用いている。発行済株式数は、自己保有株を含まない。また、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 一株当りの配当は、株式分割・公募増資・自己株買い入れ等を必要に応じて過年度を含めて修正している場合がある。 その他の重要な注意事項 本資料は、投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたものであり、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資対象となる有価証券の価値や投資から得られる収入は、証券価格の変動のほか、発行体の経営・財務状況の変化、金利や為替相場の変動やその他の要因によって変化する可能性があり、投資額を下回る場合があります。また過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆するものではありません。投資に関する最終決定は、投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。 本資料は、当サイトが信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されたものですが、その情報の正確性・完全性を保証するものではありません。また、本資料に記された意見や予測等は、資料作成時点での当サイトの判断であり、今後予告なしに変更されることがあります。本資料の著作権は当サイトに帰属し、その目的のいかんを問わず無断で本資料を複写・複製・配布することを禁じます。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||