3821フラクタリストIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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フラクタリスト(3821 名証セントレックス)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:情報・通信業

業態としては成長性があり、面白みがあるものの、公募価格には十分織り込まれる方向
 携帯電話向けコンテンツ等、成長分野でのビジネスを手掛けていることを背景として、業績は足元で急成長している。07.7期の業績見通しベースでのEPS約1万円に対して、想定されている公募価格のPERは約40倍弱となるが、フラクタリストの現時点での将来成長性を考慮すれば、特に割高感はない。業態としては面白みがあり、高い価格で初値がつく可能性は高い。

 かといって、達成の確実性にはどうしても不透明感が残る成長性にかけての株価バリュエーションとなるので、割安感がある公募価格とも感じられない。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 05/7 06/4 3Q 06/7予 07/7予
売上高(百万円)
425

665
109.0%
888
46.4%
1,300
営業利益(百万円)
15

91
804.1%
138
83.0%
253
経常利益(百万円)
27

87
383.7%
130
70.0%
220
当期利益(百万円)
16

43
329.0%
68
90.6%
129
総資産(百万円)
純資産(百万円)
536
363
676
416
--
--
--
--
株主資本比率(%) 67.7% 61.5% -- --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
5.0%
4.3%
12.9%
10.3%
--
--
--
--
発行済株式数 12 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
1,313
30,240
3,578
34,651
5,631
--
10,732
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
モバイルソリューションの提供と、情報機器の連携技術の開発・ソフトウエア販売
 フラクタリストは、ソフトウエア開発とインターネットに関連するネットワーク技術を活用した事業展開を行っており、モバイル事業とNomadic Node(ノーノディックノード)事業に区分される。

 モバイル事業では、携帯電話を利用したインターネットサイト構築の受託開発と運営受託、サイト構築用のソフトウエア「モバイルマスター」のライセンス提供を、携帯電話向けインターネットサイト運営事業者に提供している。具体的な構築サイトは、着信メロディや待ち受け画像などのコンテンツ配信システム、携帯電話上での宿泊予約システム、消費者向け電子商取引(モバイルコマース)システム等。

更に、携帯電話向けに携帯電話端末に組み込まれる時計などのアプリケーションソフトウエアの開発業務や一般消費者への携帯電話インターネット向けコンテンツ配信も行っている。

 ノーマディックノードは、インターネットに接続できるPC周辺機器やデジタルカメラ、携帯情報端末、DVDレコーダーなどの情報家電、カーナビゲーションなどの車載機器等をインターネット経由で連携させ、遠隔操作を行ったり、サーバを経由せずに直接通信させる技術で、フラクタリストが開発した。

 フラクタリストでのノーマディックノード事業は、情報機器にノーマディックノードを組み込むためのシステム開発キットを情報機器メーカーに対して、ソフトウエアライセンス提供を含めて販売するものと、情報機器メーカーの製品にノーマディックノードを組み込むためのソフトウエア開発の受託等となっている。

 また、その他の事業として、フラクタリストがマイノリティ出資をしている会社が100%子会社を中国で設立し、中国でインターネット関連事業の運営受託業務を行っている。
収支の状況
鈍化傾向とはなるが、それでも高い増収増益率を維持する見通し
 05.7期は、モバイル事業で、期初に自社開発ソフトウエア「モバイルマスター」を発表したことによって、携帯電話向けコンテンツ配信会社等からの携帯電話向けサイト開発案件の引き合いが増加したことで、前期比+127%の増収となった。

 06.1中間期では携帯電話での電子商取引の拡大の傾向に乗って、サイト構築の受託があったことなどで、引き続き販売は好調で、中間期時点で既に、前05.7期の通期実績に迫る販売実績となった。

【表1 事業区分別の販売実績(百万円、%)】
               05.7期 前期比 06.1中 06.7期予 前期比
モバイル事業        383 +127.6%  354   732 +90.8%
ノーマディックノード事業  41    --   20   155 +279.4%
合計              425 +151.9%  374   888 +109.0%

 第三四半期までの進捗状況をみると、06.7期の通期見通しの達成には問題ないとみられる。また、07.7期も、対前期での成長率は06.7期ほどではないにせよ、高い伸び率で業績見通しが発表されているが、これについても、足元の状況から判断すると、達成可能性は十分あると想定する。

株式の状況
VC保有ウエイトとストックオプションは比較的大きめ
 フラクタリストは04年12月に1:5の株式分割を実施し、06年7月時点の発行済み株式数は8,921株となっている。上場にあたっての公募が1,800株予定されている。売り出しの予定はない。ストックオプションの未行使残高が1,279株あり、全数が上場後には行使可能となることから、潜在株式として認識する。以上から、上場時点での想定発行済み株式数は、12,000株とした。

【表2 ストックオプションの未行使残高の状況】
総会決議 対象株数 行使価格 行使期間
04年6月 520株 10千円 06年6月〜14年6月
04年6月 100株 10千円 06年6月〜14年6月
05年6月 260株 155千円 07年7月〜15年6月
05年6月  79株 155千円 07年7月〜15年6月
05年12月 300株 155千円 07年12月〜15年12月
06年3月  20株 155千円 08年3月〜16年3月

 目論見書での想定発行価格は350〜400千円で、この平均価格375千円に基づく公募によるフラクタリストの手取り概算額は657百万円とされている。資金使途は、モバイル事業でMobile Masterの機能強化に200百万円、Nomadic Node事業で組み込みソフトウエアの開発に200百万円、借入金の返済に100百万円、運転資金等に157百万円を充当する予定。

 株主名簿で判明できるベンチャーキャピタルの保有株式数は1,396株で、彼らを含めた既存株主にはロックアップは付されていない模様。VC保有分とストックオプション行使での希薄化効果は、共に1割強あるので、株式需給面からの高騰期待はしにくい。

情報開示の状況
まだ開示なし
 フラクタリストのウエブサイトには、9月7日時点で、投資家向け情報開示のページは設置されていない。投資関連情報としては、会社概要と上場承認のニュースリリースが掲載されているだけとなっている。



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