3064MonotaRO IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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MonotaRO(3064 マザーズ)IPO

公募価格バリュエーションと初値予想等

セクター:小売業

事業は急成長で面白い銘柄だが、公募価格には既に織り込み済みか
 06.12期の会社発表業績予想に、現在実質的に負担されていない法人税を考慮すると、EPSは約7千円となる。想定されている公募価格42万円はPER約60倍の水準となり、足元では業績が急成長しているMonotaROとはいえ、将来の成長性は公募価格に相当織り込まれているとみる。

 株式需給に関しては、資金吸収額は小規模で主要株主にはロックアップ、ストックオプションは当面行使できないと、比較的良好な環境にある。ベンチャーキャピタルの株式シェアが10%超ある点だけが、需給面のリスクとなる。


個別データ(肩は対前期比(%))
決算期 04/12 05/12 06/6中 06/12予
売上高(百万円)
4,609
47.2%
6,785

4,299
40.3%
9,523
営業利益(百万円)
-325

199

228

--
経常利益(百万円)
-321

200

228
166.9%
535
当期利益(百万円)
-324

220

227
143.3%
535
総資産(百万円)
純資産(百万円)
1,879
594
2,619
814
3,899
2,220
--
--
株主資本比率(%) 31.6% 31.1% 56.9% --
ROA(%、経常利益)
ROE(%、当期利益)
--
--
7.7%
27.0%
5.9%
10.2%
--
--
発行済株式数 46.001 (修正後、千株)
EPS(円/株)
BPS(円/株)
--
12,915
4,780
17,695
4,936
48,249
11,630
--
配当(円/株) -- -- -- --

事業概要
Eコマースを利用した通信販売による工場用間接資材の仕入れ・販売
 MonotaROは住友商事等の出資によって設立され、主にEコマースを利用した通信販売によって、工場用間接資材を、国内の中小製造業を中心とした顧客に対して販売している。

 MonotaROは、国内外の卸業者・メーカーから仕入れた商品を自社ホームページのウエブカタログ上や顧客に配布する紙カタログ上に掲載し、エンドユーザーに販売する形態をとっている。

 商品の仕入れ・販売に関しては、店舗・営業所を保有しないで、顧客からの受注機能、仕入れ商品の発注機能、商品の入出荷機能、コールセンターでの顧客サポート機能を、本社と物流センターに集約して、受発注の管理はインターネットとファクシミリを通じて行っている。

 また、自社ホームページを通じて商品を購買する顧客情報をデータベース化することで、顧客ごとの購買特性を販売活動に反映して、顧客が求める商品の提供を目的とした仕組みを構築している。

 顧客に対するアプローチとしては、チラシの郵送、ファクシミリ・電子メールによるダイレクトメールの送信、インターネットを通じた広告の掲載によっている。

 取り扱い商品は、はんだ関連用品、電動・空圧工具、スプレー・オイル・グリス、メガネ、切削工具などの工場消耗品と、梱包用品、油圧機器、ねじ・ボルト類、コンプレッサー・カプラ・ホース・チューブ、配管・継ぎ手・バルブ類等の工場交換部品、その他の商品として、電池や照明、トナー・インクなどを取り扱っている。


収支の状況
法人税負担はまだ発生していないが、業績の成長力は高い
 05.12期は工場消耗品で切削工具・測定工具・作業工具・電動工具の販売が好調、工場交換部品では工事用材料の配管・継手・ねじ・ボルト類等の販売が好調であったことで、売上高は対前期比で+約47%の増収となった。

更に、売上高の増加によって固定費率が低下したことや、他の商品と比較して利益率の高いプライベートブランド商品の取り扱いの拡大によって原価率が改善したことで、利益面では、初の黒字決算となった。

 06.6中間期では、新規顧客の獲得に注力した結果、半期で約27千件の新規顧客を獲得し、中間期末の登録会員数は約148千件となった。また、06年6月から個人消費者向けの専用ウエブサイトを立ち上げ、個人向けの販売も開始した。

 品目別には、工場消耗品では切削工具・手袋・清掃用損・洗剤などが好調、工場交換部品では梱包用品、荷役運搬機器、ベアリングが好調であった。

表1 品目別の販売実績(百万円、前期比%)
           05.12期   06.6中
工場消耗品  3,878 +46.8% 2,407
工場交換部品1,896 +53.1% 1,289
その他     1,010 +38.7%  601
合計      6,785 +47.2% 4,299

 06.12期の会社発表の業績予想では、売上高で対前期比+40%超が見込まれ、売上高の増加に応じて利益水準も高くなる想定となっている。中間期時点での進捗率をみると、若干低い印象を受ける。業績は未達になるリスクもあるが、それでも前期と比較すれば相当高い業績の伸びにはなる。当面、高い成長力を持っていると考えてよいだろう。

 住友商事グループ企業とのいわゆる内部取引は、05.12期実績で約10百万円程度であり、全体の売上高からみると大きくない。

 MonotaROは05.12期に創業以来初めて黒字決算となったばかりであるため、過去の赤字によって05.12期末の当期未処理損失の額は約21億円にのぼる。05.6中間決算の黒字額は約2億円なので、当面は未処理損失が残る可能性が高い。このため、法人税の支払いはしばらくの間、猶予されることになると想定する。

株式の状況
ベンチャーキャピタルの保有はあるがストックオプションは当面行使不可
 MonotaROは、06年8月に1:3の株式分割を実施し、06年10月時点での発行済み株式数は45,501株となっている。上場にあたっての公募が500株、売り出しが4,770株、オーバーアロットメントによる売出しが780株(OA分を含めて売り出し元は住友商事)予定されている。ストックオプションの未行使残高が1,800株あるが、行使可能となるまで一年ほどかかるため、潜在株式としては認識しない。以上から、上場時点の想定発行済み株式数は46,001株とした。

表2 ストックオプションの未行使残高の状況
総会決議 対象株数 行使価格 行使期間
05年10月 1,236株 116,667円 07年11月〜15年9月
06年9月  564株   34万円 08年10月〜16年8月

 目論見書での想定発行価格は42万円で、この価格に基づく公募によるMonotaROの手取り概算額は約183百万円とされている。資金使途は、新ディストリビューションセンターへの移転に伴う設備投資に充当する予定。

 直近の第三者割当増資は06年1月に会社関係者や投資ファンド等を対象に実施したもので、この際の割当価格は35万円。

 ベンチャーキャピタルの保有株式数は6,972株。設立者である住友商事とGrainger Internationalの2法人で約37千株を保有している。この2社に対しては6ヶ月のロックアップが付されている。ロックアップ対象株式数は、目論見書では29,211株とされている。

 ベンチャーキャピタルの保有ウエイトは10%超となり、一応留意が必要な水準だが、ストックオプションが行使可能となるのは当分先となる上、親会社の株式シェアは支配権を維持するためにはこれ以上は売却できない水準になっている。総合的には向こう1年程度の株式需給は、ベンチャーキャピタルからの売りがさばければ、比較的タイトになると考える。

情報開示の状況
開示なし
 MonotaROのウエブサイトには11月6日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。サイトは通信販売向けに特化した内容となっている。

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