3808オウケイウェイヴIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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オウケイウェイヴ(3808 名証セントレックス)IPO

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セクター:情報・通信業
当期見通しでは成長鈍化の兆しが見られるが・・・
 06.6期の会社発表業績予想ベースのEPSは800円程度であり、想定公募価格のPERは約200倍となるが、こうした業態のITサービスの場合には、先に上場したドリコムやオールアバウトのように、将来の成長性が非常に高く評価される傾向にある。このPER水準でも決して高すぎるということにはならないだろう。

 ただし、当社の場合には06.6期予想の段階で既に、利益の対前期伸び率は「倍々」といった高水準で見込まれているわけではなく、せいぜい15〜30%増の水準に過ぎないという見方もできる。過度な成長期待をするにはリスクがあるだろう。

事業概要
Q&Aサイト「OK Wave」の運営と、それに関連する企業サービスの提供
 当社グループは、当社と連結子会社1社から構成されており、ウエブ上で一般消費者向けに提供するQ&Aサイト「OK Wave」を運営し、そこで蓄積されるQ&Aコンテンツや登録者情報・運営ノウハウをもとに各種サービスを展開する「ポータル事業」、上記サイトのノウハウ・実績をもとにして、企業に対して製品・サービスの提供やコンサルティングを行う「ソリューション事業」、音楽を通して「OK Wave」のブランドを広める役割を担う「音楽事業」を展開している。

 06年4月末時点でのサイトの登録者数は50万人以上、月間利用ユーザー数500万人以上、質問・回答数は800万件以上、1日の質問・回答は1万件以上となっている。

 ポータル事業の収益源は、「OK Wave」をクライアント企業に提供するコンテンツによる収入と、「OK Wave」を媒体とするバナー広告、テキスト広告の掲載を中心とした広告による収入となっている。特にコンテンツ収入では、クライアント企業の集客コンテンツとしての利用価値とヘルプデスクを補完するセルフサポートとしての利用価値があり、Webサービス会社、ソフトウエアメーカー、家電メーカー等から利用料を受け取っている。

 ソリューション事業では、「OK Wave」の仕組みをベースとして、クライアント企業に対して、FAQ構築&ヘルプデスクツール、Q&Aサイト構築&ナレッジマネジメントツールをASPにて提供しており、一般消費者に商品サービスを提供しているメーカー企業や運輸会社などから利用料を受け取っている。また、「OK Wave」での運営ノウハウをメニュー化してクライアント企業が効果的なFAQサイト構築やコミュニティ運営を行えるよう、コンサルティングを行っている。

 音楽事業では、連結子会社が音楽・映像ソフトの企画・制作・販売と、プロモーション、アーティストマネジメントを行っている。

収支の状況
法人向けソリューションが中心で、安定的に収益は増加傾向
 当社の場合にはウエブサイトの知名度が高いが、収入面ではサイトからの直接の売上高は大きくなく、むしろ法人向けのFAQ作成ツールなどのウエイトが高くなっている。足元の業績では、こうした法人向けのソリューション事業を中心に販売実績を伸ばしている。

 子会社で立ち上げた音楽事業については、立ち上げ当初のため05.12中間期まででは売上形状がされておらず、先行費用だけがかかっている状態になっている。

 06.6期業績の会社予想が既に発表されている。前期と比較して増収増益は維持する見通しだが、前05.6期ほどの対前期伸び率とはなっておらず、鈍化傾向にある。通期業績予想は、半期決算の進捗具合から見ると、妥当な水準であり、未達となるリスクは小さいだろう。

株式の状況
ストックオプションとVC保有株は、そこそこのボリューム
 当社は06年3月に1:10の株式分割を実施し、06年4月時点の発行済み株式数は64,300株となっている。上場にあたっての公募が6,100株、売出しが2,500株(売り出し元は1,000株がサイバーエージェント、残りは会社関係者)予定されている。ストックオプションの未行使残高は下表のように3,710株あり、このうち3,120株は上場直後から行使が可能になっているので、潜在株式として認識する。以上から、上場時点の想定発行済み株式数は73,520株とした。

【表2 ストックオプションの未行使残高の状況】
総会決議 対象株数 行使価格  行使期間
00年6月   900株   1万円  02年7月〜07年6月
00年12月  150株   1万円  03年1月〜07年12月
04年6月  1,940株   2万円  06年7月〜14年5月
04年6月    60株   2万円  同上
05年4月    70株   2万円  07年5月〜15年3月
05年9月   290株   2万円  07年10月〜15年8月
05年9月   300株   2万円  同上

 目論見書での想定発行価格は16万円で、この価格に基づく公募による当社手取り概算額は約872百万円とされている。資金使途は、Q&Aコンテンツ獲得のための費用、Q&Aに関する技術開発費用、サーバー等の費用、ブランディングのための広告宣伝費用、販売促進費用に充当する予定。

 ベンチャーキャピタルの保有株数は株主名簿では6,800株あったが、これらにはロックアップは付されていない模様。全発行済み株式数の1割弱のウエイトであり、特別に多いということではないが、公募株数とほぼ同等の水準での売り圧力があるということになる。

情報開示の状況
開示はまだ、OK Waveに書き込んだら教えてもらえるのか?
 当社ウエブサイトには、投資家向け情報開示のページは5月24日時点では設置されていない。上場承認に関するニュースリリースが掲載されているだけとなっている。投資家・株主の質問にも、他の質問同様に、親切に答えてもらいたいところ。直接質問をOK Waveに書き込めばいいということなのだろうか?


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