2479ジェイテックIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ジェイテック(2479 ヘラクレスIPO

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セクター:サービス業
他の人材派遣会社と比較して、特殊性・新規性に欠ける印象
 会社発表の今期業績予想ベースでのEPS(個別)は約7千円であり、10万円程度で予定されている公募価格はPER約14倍と、人材派遣業態としては割安感がある。

 当社の上場前には、人材派遣会社としては2475WDBと2476テンプスタッフが上場する。当社の上場の際には、この両社の動向が参考になるが、当社の場合にはこの2社と比較して、やや特徴に欠ける印象がある。WDBほどの事業の特殊性は無く、テンプスタッフほどの企業規模・社会認知度は無い点が、どう影響するかが懸念事項ではある。

事業概要
技術者派遣に特化したテクニカルアウトソーシング事業と一般派遣事業
 当社グループは、主に技術者派遣に特化したテクニカルアウトソーシング事業を行っている。テクニカルアウトソーシング事業は、主に製造業の開発部・設計部を対象としている。また、04年3月に製造現場業務への派遣が解禁となったことに伴って、新たに製造現場業務への一般派遣事業(一般労働者派遣)も行っている。06年1月末時点の国内拠点は、東北・関東・中部・関西・九州に11拠点、海外拠点は連結子会社が韓国ソウル市に1拠点を展開・運営している。

 テクニカルアウトソーシング事業は、家電・AV機器装置、通信機器・装置、自動車・輸送機、医療機器・装置、情報機器、半導体関連装置、航空・宇宙機器、産業用機器・装置などの分野で、機械設計、電気・電子設計、ソフトウエア開発などの専門技術を顧客企業に提供・支援している。

 契約形態は、いわゆる派遣法に基づいて「一般労働者派遣事業」の許可を受けて「派遣契約」と「請負契約、業務委託契約」の2通りを採用している。

収支の状況
堅調に業績向上、問題点は見当たらない反面、特長も見当たらない
 05.3期には韓国の拠点を設立し、05.9中間期に九州地区での事業を拡大するために福岡営業所を開設した。韓国拠点では、日本国内の自動車関連メーカーからの受託業務があったことで、05.9中間期には業績貢献している模様。

 派遣事業については、上半期に新入社員の教育・研修に要する費用が増加し、下半期にはこの新入社員が取引先で派遣稼動を始める傾向にある。このため、当社の場合、売上高での季節変動では、上期:下期比率が47:53程度で、若干下期へのウエイトが高くなる。更に経常利益ベースでは、40:60から30:70程度まで、下期のウエイトが高い傾向にある。

 こうした季節要因も加味すると、06.3期の会社発表業績予想での売上高対前期比+約20%、利益ベースで+約40〜50%の増収増益も、達成可能なようにみえる。当期利益の今期予想値の対前期実績での伸び率が、経常利益等と比較して極端に高くなっているが、これは前期までの税率が少し高めで税後利益額が圧縮されていたことの反動であり、今期予想並みの税率が本来の姿と思われる。

株式の状況
ストックオプション、VC共に影響は限定的
 当社は05年3月に1:3の株式分割を実施し、05年10月時点での発行済み株式数は16,140株、上場にあたっての公募が2,000株、売り出しが2,000株(売り出し元は会社関係者)予定されている。ストックオプションの未行使残高は795株ある。この大半は上場直後から行使可能となっており、残りも上場後3ヶ月で行使可能となることから、この全数を潜在株式として認識する。以上から上場時点の想定発行済み株式数は、18,935株とした。

【表2 ストックオプションの未行使残高の状況】
総会決議 対象株数 行使価格    行使期間
01年6月   153株   9,804円  04年6月〜07年6月
02年6月   153株   9,804円  05年6月〜08年6月
03年6月   399株  20,000円  05年6月〜08年6月
04年6月    90株  26,667円  06年6月〜09年6月

 株主名簿で判明できるベンチャーキャピタルの保有株式は1,350株で、ロックアップはかかっていない。ベンチャーキャピタルの保有ウエイトは1割未満であり、株式需給上で大きな影響は無いだろう。ストックオプションについても、上記のボリュームなので希薄化効果は大きなものではない。

 また、一部の会社関係者の持分11,543.8株には180日間のロックアップがかけられている。

 目論見書での想定発行価格は10万円で、この価格に基づく公募による当社手取り概算額は169百万円とされている。資金使途は、教育検収施設費用に41百万円、新規拠点展開のための設備費用等に23百万円、残額を運転資金に充当する予定。

情報開示の状況
情報開示無し
 当社ウエブサイトには3月3時点では投資家向け情報開示のページは設置されていない。会社概要は掲載されているが、1ページだけのものであって、サイトはマーケティングに特化している。

 投資家向けの情報開示については、現在準備中だと思いたいが、現状のサイトからは、あまりやる気は感じられない。


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