3398クスリのアオキIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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クスリのアオキ(3398 東証二部)

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セクター:小売業
業績は堅調だが、公募ディスカウントは大きくなさそう
 業績面では、新規出店による事業拡大によって、停滞することなく成長を継続しており、安心感のある銘柄ではある。ドラッグストア関連で最近上場した3385薬王堂等の想定PERは17倍前後であり、当社の場合も、このレンジに該当すると予想する。

 今期の想定EPSを60〜70円とすると上記PERから計算される株価は、想定公募価格の1,200円となり、公募価格のディスカウントが薄いように感じられる。業績等からの下値不安は無いので公募割れの可能性は低いだろうが、初値の高い騰落率は期待しにくい。

 なお、特に影響は無いと思われるが、当社は1:1,000の大型分割を2005年に実施している。

事業概要
ドラッグストアと調剤薬局の運営
 当社は、医薬品・化粧品を中核として、日用雑貨・食品・小物医療などの生活必需品を加えたドラッグストア事業を行っている。ドラッグストアの出店地域は主に北陸3県で、05年12月時点の店舗規模では、売り場面積150坪以下10店舗、150坪超400坪未満70店舗、400坪以上5店舗の計85店舗を運営している。

 また、当社ではドラッグストアに併設した形での調剤薬局を展開しており、05年12月時点でのドラッグストアとの併設薬局は27店舗、調剤専門薬局3店舗を有している。

収支の状況
店舗拡大と共に、順調に業績向上
 05.5期は7店舗を新規出店し、既存店7店を階層、ドラッグストア薬局に併設した調剤薬局を6店舗開局した。店舗拡大と共に、医薬品・健康食品の造反やカウンセリング化粧品の販売強化、食品・種類の品揃えの拡充などによって、05.5期の業績は、売上高で対前期約15%の増加となった。利益面では拡販効果が素直に現れている模様で、営業利益・経常利益ともに対前期比約25%の増益となった。(表1)

 05.11中間期の品目別の販売状況は開示されていないが、トータルの売上高の対前通期進捗率をみると、前期を通年実績で上回ることは確実な状況に見える。利益も売上高の増加にあわせてきっちりと増加しており、足元の状況としては、右肩上がりで、利益面でも堅調に増加していると考えてよいだろう。

 04.5期の当期純利益がその期の経常利益や翌期の当期利益と比較して計上額が小さくなっているが、店舗損失約51百万円、過年度役員退職慰労引当金繰入額約80百万円等の特別損失を約150百万円計上していることによる。

株式の状況
ストックオプション、VC保有分は無い
 当社は05年8月に1:1,000の株式分割を実施し、05年8月時点の発行済み株式数は6,050千株となっている。上場にあたっての公募が1,500千株予定されている。ストックオプション等の既存株式の希薄化要因は無い。

また、上場・公募と同時に売り出し600千株、オーバーアロットメントによる売り出し210千株も予定されている。売り出し元は会社関係者だが、オーバーアロットメントについては、主幹事である野村證券を割り当て先とした第三者割り当て増資となる可能性がある。以上を合計して、上場時点の想定発行済み株式数は、7,760千株とした。

 目論見書での想定公募価格は1,230円となっており、この価格に基づく公募による当社手取り概算額は約1,688百万円。資金使途は、押越店・黒部中央店等、新規出店の設備投資資金に約583百万円、短期借入金の返済資金に700百万円を充当し、残額については次年度以降の新規出店等の設備投資など、今後の事業拡大に向けた資金需要に充当する予定。

 大株主4者の保有株式には180日間のロックアップがかけられている。ただし、発行価格の2倍以上での売却は可能とするオプション付きとなっている。

情報開示の状況
開示姿勢は消極的に見える
 当社ウエブサイトには、1月18日時点で投資家向け情報開示のページは設置されていない。サイトは、マーケティングと採用のためにだけ利用している状態で、上場に関するニュースリリースもサイト上では発表されていない。開示姿勢が消極的であるように見える。


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