2475WDBIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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WDB(2475 JASDAQ)

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セクター:サービス業
技術系人材派遣を中心に、非常に高い成長力を持つ
 子会社の取得・連結化に伴う見かけ上の業績向上も含まれているものの、これを除いても、業績は大きく向上している。人材派遣関連の他社PERは20倍から100倍強まで非常に幅広く分布しているが、当社の場合は足元の成長性が高いため、少なくとも30〜50倍程度は見込めると考える。

 会社予想の今期EPSが約27千円となっているので、以上から想定株価は80〜130万円のレンジと考える。30万円強の水準で想定されている公募価格には割安感がある。

事業概要
人材派遣を中心とした人材サービス関連事業
 当社グループは当社と子会社10社から構成されており、人材派遣を中心とした人材サービス関連事業を行っている。

 人材派遣・請負事業では、派遣スタッフを募集・登録し、企業からの派遣依頼に応じて登録者を派遣する「一般労働者派遣事業」と、常用雇用労働者だけを労働者派遣の対象として行う「特定労働者派遣事業」の両方を行っている。

 派遣先の分野別では、理学系研究職、工学系技術職、一般事務職、製造支援職の4分野に区分される。

理学系では、遺伝子・微生物・酵素・免疫などのバイオ系と、有機合成・高分子分析・触媒等の化学系の人材を、公的機関や大学、製薬、食品、化学業種に派遣している。工学系では、金型設計・部品設計、二次元・三次元CAD・流体力学・熱力学などの専門的人材を、電気・電子・精密機器メーカー等に派遣している。

 製造支援職は、04年3月の労働者派遣改正法によって派遣事業が認められるようになったもので、工場における支援・補助者を食品・電気・電子等のメーカーの製造ラインの検査部門、物流部門、品質管理部門等に派遣している。

 また、当社グループでは、人材紹介事業と、翻訳サービスの受託、システム構築・保守管理、企業調査等をその他の事業として行っている。

収支の状況
子会社の取得・連結化影響を除いても高成長
 05.9中間期では、堺、川崎、高崎、四日市、沼津、熊本、北九州、柏の8支店を新規開設したことと、ゲノミックブレーンを連結子会社化したことから、業績は大きく向上している。また、人材サービス市場自体も、企業業績の回復を背景とした企業の求人意欲は高く、改善傾向にある模様。

 06.3期会社予想では景気が回復基調にあることを背景に、新規出店による営業エリア拡大と、理学系研究職を中心とした派遣単価の上昇、前期に株式を取得したゲノミックブレーンの収益貢献を織り込み、前期比+約46%の増収を見込んでいる。子会社の新規連結化については、当該子会社の年間売上高は約10億円規模であり、この分が連結業績に寄与しているとはいえ、そのウエイトは大きいものでは無い。むしろ、本体自身の事業拡大による貢献のほうが大きいと考えて良い。

 費用面では、社会保険料の改定による労務費の増加や神戸基盤研究所の開設に伴う改装費・検査機器等の備品購入費の増加などを見込んでおり、営業利益・経常利益ベースでは共に、対前期+約70%を越える増益見通し。当期利益については子会社で有価証券売却損が税務上で発生するために負担税額が本来よりも小さくなっていることから、対前期で大幅な増益目標に見えることになっている。

 当社の総資産に対する有利子負債の割合=有利子負債依存度は、05.3期末で約40%、05.9中間期末で約51%と比較的高い水準ではあるが、年間の支払利息額は2千万円弱程度であり、特に留意すべき水準ではない。

株式の状況
ストックオプション無く、VC保有ウエイトも小さい
 当社は05年11月に1:5の株式分割を実施し、06年2月時点での発行済み株式数は14,450株となっている。上場にあたっての公募が1,600株、売り出しが1,100株(うち300株の売り出し元はベンチャーキャピタル、残りは会社関係者)予定されている。ストックオプション等の希薄化要素は無い。以上から、上場時点の想定発行済み株式数は、16,050株とした。

 目論見書での想定発行価格は32万円で、この価格に基づく公募による当社手取り額は487百万円とされている。資金使途は、全額を設備資金に充当する予定。

 直近の第三者割当増資は04年10月に実施されており、この時の割当価格は30万円。ベンチャーキャピタルの保有株式数は株主名簿からは1,000株が判明した。これに対してはロックアップはかかっていないが、このうち300株は売り出し対象であるため、上場後に市中放出される可能性のあるVC保有株数は700株となり、ウエイトは小さい。

情報開示の状況
一定の開示水準は見込める
 当社ウエブサイトには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。現在掲載されているコンテンツは、マネジメント・メッセージと上場関連のリリース、FAQ程度ではあるが、一定の水準にはあるとみてよい。


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