7748ホロンIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ホロン(7748 JASDAQ)IPO

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セクター:精密機器
事業は成長過程にあるが、販売面でのダウンサイドリスクも考慮が必要
 独自性を持つ半導体測定装置を製造している強みを持ち、国内・国外共に順調に売上げを伸ばしている。ただし、製品販売台数の絶対数が少ないことから、個別の事情や顧客先での設備設置が一巡すること、顧客の設備投資サイクルに影響を受ける可能性があること等から、主力販売先が年度によって変動しやすいリスクを持つ。

 事業自体は成長過程にあるため、その分の成長プレミアムと、販売先変動リスクでのディスカウントの両面を考慮する必要があり、両者の相殺後のPERを20倍と想定する。05年3月期のEPS(潜在株式調整後)を12,000円と想定すると、適正株価は、240,000円とみる。

事業概要
半導体測定装置の製造・販売
 当社は、半導体ウエハ及びマスク上の半導体の回路寸法を、電子ビームによって測定する微小寸法測定装置の開発・製造・販売を主たる業務としている。その他の事業として、保守サービスや他社との共同研究も実施している。

 当社製品は大別して、
@マスク用電子ビーム微小寸法測定装置(EMU)、
Aステンシル(穴あき)マスク用電子ビーム微小寸法測定装置(EST)、
ウエハ用電子ビーム微小寸法測定装置(ESPA)の3種類である。当社の設立当初はESPAを主力製品としていたが、その後の競争激化によりEMU・ESTの開発にシフトをした経緯があり、ESPAについては今後の収益の大幅な拡大は見込んでいないとしている。(表1) また、当社製品「EST-300」は、ステンシルマスクの検査に対応出来る唯一の電子ビーム微小寸法測定装置である。

収支の状況
過去は順調に推移しているが、今後は年度毎の振れ幅と為替にリスクあり
 当社の主な販売先は、国内企業では大日本印刷・キヤノン・HOYA等が過去の実績としてあるが、製品の性質上、継続的な取引ではなく、単発的な販売になっている様子である。(表2) 海外売上げシェアも、年度によって欧州のウエイトが高い年度と米国のウエイトが高い年度がある。(表3) 従って、今後も安定的な売上げ成長には不安があり、当社製品の設置が一巡することによるマーケットの成熟リスクと、他社製品との競合リスクは避けられない。

04年3月期に経常利益が前期を下回っているのは、為替差損64.7百万円を計上したことによる。当社は典型的輸出産業であり、今後も円高の局面では為替差損が発生する可能性が大である。04年9月期には、逆に円安に進んだことから営業外収益に為替差益を16百万円計上している。しかし、下期については円高影響を受けている可能性があり、期末には再び差損計上がされるおそれがある。

 製品原価率については、下表の通り、若干上昇気味で推移している。(表4) また、会社予想では、05年3月期の原価率は更に上昇することが予想されており、今後も一定リスクを織り込んでおく必要があると思われる。

株式の状況
ストックオプションにより5%程度の希薄化懸念あり
 04年3月末の発行済み株式数7,640株から、04年6月に1:3の分割を実施している。これに、今回の公募分2,000株があり、更に希薄化要素としてストックオプションとして付与されている新株予約権(行使価格35,000円、行使期間06年6月28日〜11年6月27日)が1,356株ある。ストックオプションの行使は早くて1年半後になるが、将来の希薄化要素として含めて考えると、株式公開時点の株式数は、全体で26,276株となる。

情報開示の状況
 当社HPにはIRサイトが構築されている。内容は上場申請書類と、05年3月期業績見通し程度であり、今後の充実が望まれる。


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