6159ミクロン精密IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ミクロン精密(6159 JASDAQ)IPO

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セクター:機械
自動車製造市況への依存度が大きいと考えられる
 継続して業績が向上しているように見えるが、自動車製造市況に業績が左右されるウエイトが高いと想定される。北米・欧州での事業展開は開始したばかりであるため、今後の事業拡大に寄与する可能性はあり、また、日本国内の市況だけに左右されない体制作りが進められていることは評価できる。

 ただ、こうした事業拡大部分が05.11期にいきなり寄与することを期待するには無理があり、当面は足元の04.11期EPS約100円をベースに株価形成されるのが妥当と考えられる。PER15倍とすると、約1,500円となる。

事業概要
主に自動車製造業界向けの工作機械の製造・販売
 当社グループは、当社と子会社2社から構成されており、心なし研削盤(センタレスグラインダ)及び内面研削盤(インターナルグラインダ)と、その周辺装置の製造・販売を主たる業務としている。当社は同製品類の、開発・設計・製造・販売及びアフターサービスを一貫して実施している。子会社MICRON-USAは北米で、子会社Micron Europeは欧州で当社の製品・部品その他の販売を実施している。

* 心なし研削盤:研削砥石・調整砥石及びブレードの3点支持により、主に丸棒やリング形状の素材の外周面に種々の加工を施す工作機械。
* 内面研削盤:比較的小口径の研削砥石により、主に円筒及びリング形状の加工物の内周面に加工を施す工作機械。

収支の状況
ここまでは堅調に利益が増加しているが、今後の伸びは自動車製造市況次第
 前ページに記載している4ヵ年の売上高の推移を見ると、毎期急速に売上高が伸びているように見えるが、ここに記載していない00.11期以前にも売上高が単体で300億円以上となっている決算期がある。04.11期は、自動車業界の設備投資が堅調に推移し、高い受注水準を確保出来たことが増収の主要因である。従って、経年的に業績が向上していると見るよりも、市況によって大きく売上高が変動する可能性があると考えたほうが良いと思われる。

 とはいえ、足元の売上高は下記表1のように、好調に推移している。比較的販売ウエイトの小さい内面研削盤で大幅に売上高が増加していることはともかくとして、主力品目である心なし研削盤でも、大きな売上高増加率となっている。売上高の増加率ほどには営業費用も増加しておらず、順調な業績となっている。

 所在地別セグメントでの経営成績を表2に記載している。03.11期には営業赤字であった北米セグメントは翌04.11に利益率は低いものの、黒字化している。欧州セグメントは事業立ち上げ段階のために、足元は売上高がほとんど無く、営業赤字となっている。

 当社の売上高のうち、トヨタグループ等に対する窓口している商社である活芻bノ対する売上が占める割合が高い。04.11期で16.8%、03.11期で24.4%となっている。井高とは、これまでに20年以上の期間の取引実績があり、特定顧客向けの売上高ウエイトが高いことに対するリスクは、足元では高くない。なお、井高を通じて販売された製品の最大のユーザーは、潟fンソーとなっている。

 03.11期の当期利益額が小さく計上されているのは、研究開発費等に係る会計基準をこの決算期から採用し、過年度開発費151百万円を特別損失に計上したことによるもの。当社の場合は、以降の年次についても、営業費用の増減に占める研究開発費のウエイトが比較的高くなっている。

株式の状況
ストックオプション等の希薄化効果は無い
 当社は、05年2月に1:10の株式分割を実施し、05年5月時点の発行済み株式数は、2,318,700株となっている。今回の上場にあたっての公募が250,000株であるため、上場時点での想定発行済み株式数は、2,568,700株とした。

ストックオプション等の株式の希薄化要素は無い。また、公募による手取り金の使途は、生産設備の更新等の設備投資に充当し、残額は運転資金に充当される予定。

情報開示の状況
今後はある程度の開示が期待できるか
 当社HPには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。ただし、現状では財務ハイライトが閲覧できるだけの状態となっている。今後は、ある程度の情報開示がされるものと予想はされる。


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