4238ミライアルIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ミライアル(4238 JASDAQ)IPO

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セクター:化学
今後の業績は半導体市況次第だが、足元の経営状況は良好
 業績の伸びは順調である。業績はシリコンサイクルの影響を受けると想定されるが、足元の状態をベースに考えると、05.1期EPS280円が基準となる。

 これに対して、化学メーカーの平均的PERや、300mmウエハ関連で検査装置を製造・販売するレイテックス<6672>のPERを考慮すると、当社のPERも30〜50倍程度の高さでも妥当と考えられる。安全サイドでPER30倍とみれば株価は8,500円、PER50倍ならば14,000円となる。

事業概要
 当社は、半導体業界向けを中心に、シリコンウエハ容器、フルイドシステム、電子部品等のプラスチック精密成形品の製造・販売を行っている。主要製品は、@シリコンウエハ出荷容器及びシリコンウエハ工程内容器等の半導体関連品、A高純度薬液ポンプ、パイプ及び継手を中心としたフルイドシステム製品、Bトリマーコンデンサー等の電子部品、医療分析機器部品、OA機器部品・金型等その他製品となっている。

05.1期の販売実績は、表1のようになっており、各事業分野で大きく売上を伸ばしている。約70億円の売上高のうち、海外への輸出高は約10億円で、全売上高に対して約15%を占める。海外輸出のうち、約半分が欧州地域向けとなっている。

 また、最近2事業年度での主要販売先と、総販売実績に対する割合は、以下の通りである。特定の顧客に対する売上の集中が見られるが、製品の特殊性を考慮すると、特に注意する必要はないと思われる。

収支の状況
足元好調だが、今後の業績はシリコンサイクルの影響が大
 デバイスメーカーで300mmウエハ製造ラインの設備投資が旺盛で、国内外で新設の製造ラインが立ち上がる状況の中で、各シリコンウエハメーカーも、これに対応する300mmシリコンウエハの増産を図っている。こうした環境の中で、当社は主力製品である300mm関連製品の増産を進めたことによって、300mmシリコンウエハ出荷容器の売上が大幅に増加している。また、生産調整の影響を受けつつある200mm・150mmシリコンウエハ関連製品も堅調に推移している。

 フルイドシステム製品事業でも、半導体製造装置メーカーや半導体設備メーカーなどの半導体関連企業がデバイスメーカーの活況を受けて活発化したため、フィルター用部品等の当社製品にも旺盛な需要があったことから、売上高は増加している。

 05.1期は半導体好況により、業績は好調に推移しているが、今期以降の業績もシリコンサイクルに大きな影響を受けることは間違いなく、その点では、06.1期の業績は、前期ほどの伸びは期待できない可能性が高い。

 その他、BS・PL等からは、特段の問題点は見当たらない。増収分の約半分は、営業利益の増加に貢献しており、増収基調が継続されるならば、今後の利益の大幅な増加も期待できる。なお、05.1期には、特別損失として固定資産除却損を約45百万円計上しているが、全体収支に大きな影響を及ぼす規模とはなっていない。

株式の状況
ストックオプション等の希薄化要素はない
 当社は、05年3月に、1:20の株式分割を実施しており、05年6月時点の発行済み株式数は、4,560千株となっている。これに加えて、今回の上場にあたっての公募が500千株ある。以上を合計して、上場時点での想定発行済み株式数は、5,060千株とした。

 当社ではストックオプションとしての新株予約権が過去に発行されていたが、既に全数が権利行使済み、或いは権利放棄による消却が済んでおり、上場後に株式価値を希薄化する要素は消滅している。

 なお、05年2月に第三者割当増資が実施されているが、この価格は一株当り15,000円で、直後に1:20の分割が実施されているため、分割調整後の価格は、750円となる。

 公募による手取り金は、主に今後の設備投資に充当し、残額については借入金の返済に充当する予定となっている。
 最初のページの配当金は、分割調整後であるが、分割考慮前では、03.1期が150円で、以降、200円、400円となっている。このうち、04.1期には50円、05.1期には250円の記念配当が含まれている。

情報開示の状況
今後も一定の開示水準の期待が可能
 当社HPには、既に投資家向け情報開示のページが設置されている。内容は、マネジメントメッセージと財務ハイライトが閲覧できる状態だが、現在の状況から考えると、今後の情報開示も一定の水準が期待できる。


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