3767ネクステックIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ネクステック(3767 マザーズ)IPO

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セクター:情報・通信業
05.3期の業績見通しは堅いが、06.3期以降の見通しは不透明
05.3月期の会社発表の業績予想については、売上高の想定がやや大きく感じられるが、期末の売上計上が大きくなる業界特性を考慮すると、達成可能な水準とみえる。利益率についても若干高い目標に思えるが、これも達成不可能ではないとみる。従って、05.3期については、潜在株式考慮後でEPS7,000円への到達は可能と考える。

 一方で、06.3月期以降の業績の伸びについては、大口顧客が毎期入れ替わっている状態のため、不安要素があり、06.3期に05.3期並みの売上高の計上が可能かどうかさえ、確信は持てない。現在の段階では、PER30倍程度で織り込むのが安全と考えられ、この場合の適正株価は、約20万円となる。

事業概要
製造業向け専門のITソリューション提供サービス
 当社は製造業を営む顧客を専門に、グランドデザインからデータマネジメント・ITシステム構築(開発・導入・運用)まで一貫したサービスを提供する製造業特化型ソリューションサービスを提供している。昨今の製造業界が抱える「コスト競争力強化」「収益性の向上」「製品市場投入の迅速化」などの課題解決手法として、プロダクト・ライフサイクル・マネジメント(PLM)に重点を置いたプロフェッショナルサービス事業を展開している。

 各決算期における主な顧客は以下の通りであり(表1)、少数の取引先に対する売上が全体に占めるウエイトが高い。また、単発での受注が多いと推測され、前期に売上計上の大きかった顧客について、翌期も継続して売上が計上されている状態ではない。今後こうした大口の顧客の獲得に失敗した場合には、業績が大きく振れるリスクがある。

収支の状況
ここまで順調に推移しており、05.3期については特に不安要素は見当たらない
 足元までの状況では、順調に売上高が伸びている他、決算対策的な費用処理も見当たらなく、特段の問題点は見られない。

 05.3月期の会社側の業績予想が発表されている。公表されている経常利益を元に、過去の売上高経常利益率の水準を比較すると(表2)、05.3期予想値は若干高い印象もある。しかし、売上高の増加ほどには追加的費用がかからないとすれば、この利益率水準の達成は可能であろう。

 また、第4四半期に、年間売上高の約1/3を計上する予想となっているが、これも、IT関連企業の業態特性として、期末に偏重して売上高が計上されることを考慮すれば妥当な水準であると言える。

株式の状況
ストックオプションによる希薄化効果が大きい
 当社は、04年10月に1:4の株式分割を実施し、05年1月時点での発行済み株式数は、13,200株となっている。ストックオプションの未行使残高は、1,416株分あり、行使価格は2,500円と20,000円の2種類、行使期間は02.9月開始から、04.9月開始までの4種類あり、全てのオプションが既に行使期間内となっている。このため、ストックオプションの全数を潜在株式とみなし、今回上場にあたっての公募分1,000株と合わせて、株式数は総計15,616とした。ストックオプションの全行使による希薄化効果は、約9%と高率になっている。

情報開示の状況
情報開示姿勢は評価できる
 当社のHPには既に投資家向け情報開示ページが設置されている。内容的には、上場関連書類が閲覧出来る他、財務ハイライトが既に整備されている。会社規模が小さく、要員面での余裕が大きいとは考えにくいことをあわせると、開示姿勢については、一定の評価は可能である。


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