3763プロシップIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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プロシップ(3763 JASDAQ)IPO

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セクター:情報・通信業
過年度には保険金等の特別利益計上があり、今後の当期利益での伸びは疑問
 04.9中間期の決算は比較的好調であった上、システム関連販売の下期偏重傾向を考慮すると、05.3月期の売上高は対前期20%増の25億円程度まで増加する可能性もある。これによって、営業利益・経常利益段階では6億円程度まで増加する可能性がある。しかし、研究開発費を上期に計上している点と、過去に発生している特別損益がひとまず一段落して今期は発生しない想定を考えれば、当期利益ベースでは前期の4億円を下回る可能性が大きい。

 現在は減損会計システムの販売が好調だか、今後は販売一巡することが考えられるため、高い成長性を現段階で織り込むことは困難であり、EPS100円・PER20倍が適正な水準と考えられる。この前提のもとでは、想定価格は2,000円となる。

事業概要
固定資産等、会計・管理システムの販売
 当社は企業の利用部門と情報システム部門に多様な業務ノウハウを傾注したパッケージシステム、各種システムの構築・運用管理サービスの提供を主な事業とする他、他のソフトウエア会社と同様の受託開発業務及びユーザーシステムの運用管理・オペレーション管理業務を行っている。

 会計分野、特に固定資産管理システムに注力し、業務アプリケーションパッケージソフト「Pro Plus」シリーズを中心に、延べ1,200社の大手企業・上場企業をはじめとしたユーザーに販売している。

 主な事業分野毎の売上高構成比と伸び率は以下の表の通り。(表1) 04.9中間期には、ユーザーでの減損会計システム等のパッケージ導入が遅れたことによって一時的に売上ウエイトが低下しているが、パッケージソフト販売が全体の約7割を占める。

収支の状況
試験研究費の計上で利益幅は変動、特別損益の出入りが大
 04.3月期には、売上高が前期に比較して20%以上増加したものの、開発作業で追加要員を投入したことによって追加コストを計上したため、03.3月期に計上した試験研究費が約37百万円減少したものの、営業利益では対前期比12%にとどまっている。

 04.9中間期には、再び43百万円の試験研究費を計上したが、売上高やその他の費用項目では順調に推移している。また、システム販売の特性として下期に売上が偏重しがちなことを考慮すると、05.3月期も対前期比20%程度の増収となる可能性もあるとみる。

 一方、特別損益では、03.3期にプログラム等準備金戻入益と保険解約返戻金で289百万円の特別利益を計上、04.3期にも保険解約返戻金と受取保険金で272百万円の特別利益を計上している。当社は従来節税を目的とした保険加入を積極的に行ってきたが、近年保障目的に変更をする中で段階的に保険契約を見直している。支払い保険料は03.3期109百万円から04.3期38百万円に減少している。それでも、営業費用が年間約15億円の企業の保険料としては多額であり、今後も保険契約の見直しに伴う解約返戻金や受取保険金による特別利益が発生することが見込まれる。

 現在は減損会計関連のパッケージソフト販売が好調だが、将来は強制適用となる制度であり、強制適用後に商品納入が一巡した以後の販売には不安が残る。

株式の状況
ストックオプションの行使可能性あるが、希薄化効果は5%程度
 当社は04年8月に1:10の株式分割を実施した後、発行済株式数は3,200千株となっている。また、未行使のストックオプションとして、行使価格350円、行使期間05年10月1日〜09年9月30日のものが169千株ある。ストックオプションの行使価格が低く、行使期間も間近であるので、全数を希薄化要素と考え、これに今回上場にあたっての公募分400千株を含めて、上場時の発行済株式数は、3,769千株と想定した。

情報開示の状況
比較的開示体制は整備されており、投資家にフレンドリーな姿勢
 当社のHPには投資家向けのサイトが既に設置されており、主要業績の推移も確認出来るようになっている。投資家向けページが上場時点で整備されていない企業も多い中では、当社の投資向け情報開示の姿勢には、一定の評価ができる。


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