3371ソフトクリエイトIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ソフトクリエイト(3371 ヘラクレス)IPO

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セクター:卸売業
売上高はほぼ一定で推移、収益性をここから向上させられるかどうかが鍵
 低収益事業からの撤退と高収益事業へのシフトを進めている段階であり、足元の状況ではそれほど大きな成長力を持っていると判断できる状態ではない。ITビジネス全体は成長しているとしても、WEBサイト構築といった分野では、既に市場が飽和しているとも考えられる。

 公募が1,500単位と少ないこと等、需給関係では価格が上方で形成される方向に向かう要素は大きいが、企業価値の点で見れば、事業構成の見直しが完了した段階の収支等を見るまではリスクが大きいと考えられる。

事業概要
電子商取引を目的としたWEBサイト構築等のITサービス
 当社はシステムインテグレーション事業を主軸として、ITインフラ提供事業及びインターネット通信販売事業の3つの事業を展開している。

 システムインテグレーション事業は、当社が独自開発したパッケージソフトウエアであるECサイト構築エンジン等を扱う「プロダクト系SIサービス」、基幹系や情報系のシステム開発を行う「受託開発系SIサービス」、他社の業務系パッケージソフト等を顧客に提供する「市販パッケージソフト提供サービス」、ネットワーク環境の構築・保守を行う「ネットワーク構築保守サービス」の4つのサービスを行っている。

 その他、法人向けのパソコン・サーバー・IT周辺機器の販売を行うITインフラ提供事業と、主に個人向けに当社が運用するインターネット通販サイト「特価COM」を通じてIT機器を販売するインターネット通信販売事業を行っている。

収支の状況
売上高は横ばい、収益力は向上
 セグメント別の売上高の推移は表1の通りで、ITインフラ構築・インターネット通信販売分野はほぼ売上高が横ばいで推移している。システムインタグレーション分野での市販パッケージソフト販売を中心に売上高は増加しているものの、売上高合計では、01.3期から04.3期にかけて連続で減収となっている。05.3期は中間期の業績進捗状況と会社予想値からは、04.3期を上回ると考えられるが、長期的に成長トレンドにあるとは言えない状況である。

 一方、セグメント別の売上高営業利益率は表2のようになっている。システムインテグレーション分野の売上高は減少傾向にある一方で、利益率は向上している。つまり、利益率の低い部門から撤退することで売上高は減少しているが、全体の利益率は向上していることになる。売上ベースでの大きな成長は見込めないものの、収益性では向上を継続している。また、インターネット通販は、利益率の薄い事業であり、かつ、売上高も伸びていない状態であり、企業全体の収益性には良くも悪くも寄与していない。

株式の状況
ストックオプションの希薄化効果は約12%
 当社は04年12月に1:3の株式分割を実施し、04年12月時点の発行済み株式数は、1,212千株となっている。これに加えて、今回の上場にあたっての公募が150千株となっている。更に、ストックオプションの未行使分が、表3のようになっている。ここから、上場時点で希薄化効果を持つと考えられるボリュームとして、06年8月以降に行使可能となる分を除き、162,600株は即行使可能性ありと考える。以上を合計すると、上場時点の想定発行済み株式数は、1,524,600株となる。ストックオプションの行使に伴う希薄化効果は約12%となり、一定の影響を及ぼすと考えられる。

【表3 ストックオプションの未行使残高の状況】
行使価格 株数  行使期間
867   75,000   00.4-07.3
967   87,600   05.12-13.12
967    7,500   06.8-13.12
967    4,800   06.11-13.12

情報開示の状況
開示体制はまだない
 当社HPには、投資家向け情報開示のページは設置されていない。ニュースリリースとして、05.3期見通しが閲覧出来る程度となっている。


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