2927アムスライフサイエンスIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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アムスライフサイエンス(2927 JASDAQ)IPO

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セクター:食料品
売上増加に対して費用が抑制されており、今後も十分利益拡大が可能
05.8期第一四半期の業績を単純に4倍して通期の業績を予想すると、売上高では約8億円増の51億円となり、ここから、売上げ増分の営業費用率が04.8期の増分と同じ水準の約60%とすると、05.8期の営業利益は、約9億円と想定できる。

 税引き後当期利益は5億円まで上昇することが予想される。このベースでのEPSは約1,500円となる。同業種の3325ケンコーコムが、05.3期予想ベースPERが約30倍なので、当社にもこのPERを当てはめると、想定株価は45,000円となる。

事業概要
健康食品のOEM製造・販売と通信販売がメイン
 当社グループは、当社及び連結子会社3社(潟Gーエフシー、鞄本予防医学研究所、鰍ッんこうTV)で構成されている。各会社ごとの事業内容は、以下の表の通り。(表1) グループ全体としての事業内容は、健康食品の商品開発・受託製造・通信販売を行う「健康食品事業」及び、化粧品・家具・リビング用品・雑貨類の卸売り・通信販売、不動産賃貸及び健康番組の制作などを行う「その他事業」から構成されている。

【表1 グループ内各社の事業内容】
アムスライフサイエンス 健康食品及び化粧品のOEMによる製造・販売
エーエフシー 健康食品・化粧品・家具雑貨類の通信販売、卸売り及び不動産賃貸
日本予防医学研究所 健康食品の研究開発の受託及び卸売り
けんこうTV 健康番組の企画・制作等

 事業別の売上高構成等をみると、健康食品のOEMと通信販売のウエイトが高く、またこの両事業の売上高伸び率も20〜40%強と高いレベルにある。(表2) 05.8期第一四半期の売上高の状況をみても、当面はこの両事業分野を中心に、売上高で少なくとも10%から20%程度の伸びは見込めると想定する。

収支の状況
売上高増分を上回る利益増分で成長拡大、有利子負債残高の多さも特に問題なし
 03.8期から04.8期にかけて、売上高は約9億円増加したが、一方営業費用は5億円程度の伸びに抑制されたことから、営業利益では約4億円の増益となっている。売上げ規模は拡大するが、費用は規模拡大の恩恵で売上高の増加率ほどには増加しなくて済む構造が出来ていると見られ、今後の売上高の拡大と共に、売上高の伸び率を上回る利益率の伸びが期待出来る。

 02.8期に当期純損失を計上しているが、過年度役員退職慰労引当金繰入額約113百万円を含む特別損失約160百万円によるものであり、一時的な費用支出である。後年度に考慮する必要は無い。

 当社は、製造設備・工場の設備投資資金のほとんどを借入金で調達しており、04.8月期末時点の有利子負債残高は、約20億円、総資産に占める有利子負債の比率は、37.3%となっている。有利子負債の水準が比較的高いが、金利水準が現在低いこともあって、年間の支払い利息は約4千万円であり、年間売上高に対するウエイトでは、1%強の水準である。今後金利が上昇することを織り込んだとしても、当面は業績に影響を及ぼす規模とはならないと考える。

株式の状況
ストックオプションによる希薄化あり
当社発行済み株式数は、当初274,800株に、04年11月にワラント社債のワラント部分の行使があったことで37,864株増加し、05年1月時点で312,664株となっている。これに加えて、ストックオプションが2種類で計24,080株(行使価格5,000円・期間05年3月〜10年2月、価格5,500円・期間06年7月〜11年6月)、今回上場に際しての公募分が70,000株ある。ストックオプションが行使される前提では、総計で406,744株となり、これを想定発行済み株式数としている。

情報開示の状況
全くやる気が見られない
 当社HPには投資家向け情報サイトが設置されていない。上場関連の情報はニュースリリースとしても掲載されていない。更に新着情報は、03年11月に更新されて以来、1年以上更新されていない状態である。投資家向けは勿論、プレス向けにも情報開示する気がほとんどないと考えられる。


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