2440ぐるなびIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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ぐるなび(2440 ヘラクレス)IPO

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セクター:サービス業
成長性は足元全く問題なし
 足元では、圧倒的な売上高伸び率と利益伸び率を達成している。12月までの業績をベースに考えると、05.3期には売上高約55億円が見込める。売上高営業利益率を15%とすると、営業利益=経常利益で8〜9億円、法人税率を50%程度として当期利益は4〜4.5億円水準が予想される。EPSは8,500〜9,000円となり、既上場の同業他社が存在しないため、ヤフー並みのEPS=100倍とすると、適正水準は90万円となる。

事業概要
インターネットでの飲食店情報検索
 当社グループは当社及び関係会社1社により構成されており、インターネット上で飲食店情報検索サイト「ぐるなび」を運営し、レストラン・ファーストフード等の飲食店情報を、パソコンをはじめ携帯電話・カーナビゲーション等の各種メディアによりサイトの利用者に無料で提供している。事業収入は、飲食店向けにインターネットを活用したPR及び販売促進等のサービスを販売することによって得られる。

 「ぐるなび」に掲載している飲食店には有料(加盟店)と無料(提携情報掲載店)があり、それぞれ05年2月末現在での店舗数は、有料:30,355店、無料:13,110店となっている。また、加盟店舗には、販促パックサービスを利用している正会員(4,107店)と正会員以外のビギナー会員(26,248店)がある。

収支の状況
足元不安なく、問題はどこまで高い成長率を達成するかのみ
 表1に示す事業分野別売上高の通り、非常に順調に業績は推移している。特に表2で示している会員数の増加では、04.3期に通年で増加した会員数とほぼ同等の増加を05.3期には既に中間期で達成している。第三四半期までの経営実績を見ても、05.3期には、04.3期を大きく超える業績を期待できる。特に、売上高営業利益率では、04.3期実績13.3%に対して、04.12期では15.2%に達している。売上高の伸びに対して、それほど比例費が増えておらず、売上の増加分の利益貢献率は高くなっている。

 なお、表3に示すように、過年度の当期純利益は、評価性引当金によって法人税率が大幅に軽減されている。04.12期実績でのみなし法人税率=(当期利益/経常利益-1)は48%程度と、法定実効税率の42%にかなり収斂してきており、05.3期は04.3期と比較して本来あるべき税率に近い水準まで戻ってくると考えられる。

株式の状況
ストックオプション・オーバーアロットメントの希薄化効果は小
 当社は04年9月に1:8の株式分割を実施し、この時点での発行済み株式数は、46,160株となっている。これに今回上場にあたっての公募分4,800株、主幹事である野村証券を割当先とする第三者割当増資が実行される可能性があり、この分が1,100株ある。更に、ストックオプションの未行使残高が1,024株(行使価格は10万円〜11.25万円、行使期間は03年10月、05年7月に各スタート)がある。以上を考慮すると、上場時点での想定発行済み株式数は、53,084株となる。ストックオプション+オーバーアロットメントによる希薄化効果は4%程度であり、特に考慮すべき高い水準ではない。

情報開示の状況
全く情報開示なし
 当社のHPには、投資家向け情報開示のページが05年3月末時点で設置されていない。財務データ等が閲覧出来ないのはまだしも、ニュースリリースすら見ることが出来ない。全く情報の外部発信がなされていない状態であり、改善が望まれるし、この点では長期に株式保有することにはリスクがあると言わざるをえない。


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