2435シダーIPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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シダー(2435 JASDAQ)IPO

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セクター:サービス業
有利子負債依存度の高さが懸念材料だが、高成長は期待できる
 デイサービスを中心とした介護サービス事業が中心となっており、設備装置産業的な色合いが強い。設備投資を継続して介護拠点を増設することで、今後の収益の伸びは期待できる。

 同業他社として、2400メッセージのPER約65倍(05.3期予想ベース)が指標となるが、メッセージと比較すると、当社は有利子負債依存度が高く、やや財務体質に懸念が残る。財務リスクをマイナスプレミアムとして、当社の想定PERを50倍とすると、05.3期予想EPS約30円から、当面の適正株価水準は1,500円となる。

事業概要
デイサービスを中心とした介護サービス事業
 当社は、デイサービスを中心とした介護サービス事業を九州・山口地区及び関東地区を中心に展開しており、介護保険法の適用を受けるサービスを提供している。主な事業分野は、デイサービス事業、訪問看護事業、ヘルパー事業、ケアプラン事業、グループホーム事業となっており、事業分野毎の売上高は下表の通り。(表1) デイサービス事業が当社の主力事業であり、売上高の約7割を占めている。また、売上高の伸び率でも、同事業分野が最も高い結果となっている。

収支の状況
比較的単純な設備装置産業モデル
 デイサービス事業拠点の拡大に応じて売上高が年次を追って増加している。05.3期の四半期毎の決算では、売上高営業利益率は四半期毎に約10%をキープする水準で推移しており、期末の会社予想売上高が達成されれば、利益水準も会社予想に到達すると推測される。

 04.3月期の当期利益のレベルが経常利益と比較して小さくなっているが、これは前期損益修正損として約42百万円を特別損失計上したことによるものである。この特別損失の内容は、過年度未払い給与が約39百万円と大半を占めている。通常の決算書では例を見ない特別損失項目であり、当社の労務管理になんらかのリスクがある可能性がある。有価証券報告書ではこれに関する詳細な記述は確認できなかった。

 当社は介護拠点設備を基本的に自社保有する事業モデルをとっているため、足元の総資産約33億円のうち、介護拠点資産が約20億円を占める状態である。今回の増資による資金等を充当することで、更に約5億円の介護拠点関連の設備投資を計画している。単純に考えれば、これだけの追加設備投資によって、足元の年間売上高は更に約25%(5÷20)程度増加することが期待できる。

 このように設備装置産業であるため、次には、有利子負債残高と支払利息水準に特に気をつける必要があると思われる。04年3月末の有利子負債残高は約19億円で、支払利息は通期で約40百万円となっている。当面は顕在化しないリスクであろうが、中長期的には考慮が必要であろう。

株式の状況
ストックオプション等の希薄化懸念はない
 04年10月に1:10の株式分割を実施し、発行済み株式数は5,238千株となっている。これに上場にあたっての公募分500千株を加え、上場時点での発行済み株式数は、5,738千株となる。ストックオプション等はない。

情報開示の状況
特に問題の無い開示水準
 当社HPには投資家向け情報開示のページが既に開設されている。内容的には、財務諸表と業績予想等、上場前の段階としては、とりあえず一揃いが用意されている。


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