2434丸誠IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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丸誠(2434 JASDAQ)IPO

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セクター:サービス業
ほとんど業績は横這い。特殊要因による下振れリスクが懸念される。
 叶シ友の店舗を中心に、建物管理等の事業を展開している。業績は安定しているが、06.3月期には減損会計による減益が予想される。当面の一株当り利益は03.3月期〜04.3月期水準の55〜60円水準と考えればよいが、減損適用による下値としてEPS=50円までを想定しておく必要がある。

 一方、業界の成長性の低さを考慮すると、PERは10〜15倍程度で見ざるをえないため、減損や西友の店舗網縮小リスクなどを織り込み、安全サイドを見れば、適正株価は600円水準となる。当面はEPS60円をベースに900円が妥当な水準と考える。

事業概要
建物の総合管理・工事
 当社グループは、滑ロ誠の他、子会社3社・関連会社1社で構成され、各種建物の総合管理及び工事を主な事業としている。セグメントごとの事業内容については、以下の通り。(表1)

【表1 セグメント別の事業内容】
設備エンジニアリング事業 各種建物の設備保守点検業務、建物設備工事、建築工事、内装仕上げ工事
環境エンジニアリング事業 建物清掃業務
マネジメント&サービス事業 常駐警備業務、複合警備業務、駐車場管理業務、管理人業務、海外スーパーバイザー業務、システム開発・運用業務、商品販売・輸出

 セグメント毎に利益率と売上高の伸び率をみると、設備エンジニアリングについては、売上高は個別物件の動向等もあって売上高は漸減傾向だが、利益率は向上している。(表2) 環境エンジニアリングについては、売上げ規模が他事業と比較して小さいのだが、利益率・売上高ともに飛躍的に向上しつつある。マネジメント・サービス業では、売上高が伸びる一方で、利益率は固定的に推移している。売上高のウエイトが異なることを考慮すると、全体では売上高はほぼ横這いで推移しつつ、利益率には若干の改善が見られる状況にある。

 なお、当社は叶シ友の店舗等に関するビル総合管理業務の一部を受託している。西友に対する売上高の依存度は、過去の17%から足元では10%まで低下しているものの、西友の店舗展開によって当社の収益は変動を受けることが予想される。

収支の状況
過去の特別損益と今後の減損に注意が必要だが、業績は安定的
 個別で開示されている年次を含めて過去5期にわたって、ほぼ変わらない安定的な業績となっている。言い換えれば、今後の成長余地もあまりないと考えられる。一方、当期利益ベースでは、過年度からさまざまな特殊な会計がされているので、利益額が変動している点が注意事項となる。

 03.3月期には受取保険金による特別利益113百万円と、有価証券評価損26百万円・貸倒れ引当金繰入額35百万円等計61百万円を特別損失に計上している。04.3月期には常用は電気レンタル先の経営破たんによる固定資産売却損として75百万円の特別損失、04.9中間期には、ゴルフ会員権の貸倒れ引当金の繰入・固定資産売却損・関係会社整理損等で73百万円の特別損失を計上している。更に、今後は06.3月期から適用を予定している減損会計に関連して、投資不動産の減損見込みが95百万円と開示されている。

 過年度の特別損益を戻して考えると、経常利益6億円・実力ベースの当期利益は3億円水準と想定される。ここから、05.3月期はこの水準としても、06.3月期には減損損失が計上されることから、2.5億円まで一旦減益となることが予想される。

株式の状況
ストックオプション等の希薄化要素は無い
04年11月1日に1:10の株式分割を実施し、発行済み株式数は05年1月時点で5,040千株となっている。上場にあたっての公募株式500千株を加味して、想定株式数は5,540千株となる。ストックオプション等の希薄化要素は無い。

情報開示の状況
まだまだこれから
 当社HPには、05年1月24日時点で情報開示サイトはない。


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