****IPO=新規公開株式の上場目論見書に基づいた、銘柄・企業分析、初値予想・適正株価水準の想定
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日本テクシード(2431 JASDAQ)IPO

HTML版では表・データを掲載していません。データの確認にはPDF版をご覧ください。>> 2431日本テクシード
セクター:サービス業
年度利益のボラティリティーが高く、収支の今後の推移は要注意
 03年3月期以降黒字決算となっているが、それ以前の2決算期では赤字転落している(決算期の変更は02年3月期の赤字に直接影響ないと判断。00年8月期決算以前は黒字)。人件費等の固定費がネックとなっていることと、主要販売先である自動車関連の業況に大きく影響を受けていると考えられる。

 05年3月期には好決算が予想されているが、06年3月期以降も好決算を継続出来るかどうかの判断は困難であり、足元以上の利益の伸びは織り込みにくい。

 過去の決算実績を考慮すると、定常的にはEPS100円程度と見ざるをえず、適正株価は2,500円前後と予想される。

事業概要
自動車関連を中心とした技術開発支援系アウトソーシングを展開
 当社は、R&Dアウトソーシング(研究開発支援)事業を、東海・関東・関西地区で展開している。主要顧客の業界・製品類等は、自動車関連では、自動車のボデー・シャシー・トランスミッション等、自動車部品関連では、カーナビゲーション・カーオーディオ・エアコン・各種内装品等の開発、ソフトウエア関連では、通信システム等であり、その他航空機・ロケット・人口衛星等の開発にまで及ぶ。

 セグメント別の売上高では、自動車関連が約40%を占める。(表1) また、最大手の顧客はデンソーテクノ鰍ナあり、その売上高に占めるシェアは約20%で推移している。

収支の状況
年度毎の変動幅が大きい
 当社の特徴として、年度収支のばらつきが大きいことが挙げられる。00年8月期までは当期利益ベースで黒字決算を続けていたが、01年8月期・02年3月期と連続で赤字決算となった。その後、03年3月期以降は黒字回復しているが、赤字決算の要因は特殊なものではなく、売上高が減少する一方で、売上原価及び一般管理費等が年次を追って増加していることによる構造的なものである。人材派遣業関連は、固定的支出となる人件費の占める割合が高いため、需要減少が敏感に業績に影響する構造となっている。今後とも、自動車産業の生産動向や当社の雇用状況次第では、利益幅が縮小するおそれがある。

 また、03年3月期には債務保証損失として39百万円を特別損失に計上しており、04年3月期の当期利益の対前期増にはこの反動が含まれている。

05年3月期見通し〜利益に占める下期ウエイトが大きい
 会社側の05年3月期見通しでは、04年3月期実績と比較して、売上高で約11億円増加することに対して、営業費用では約8億円の増加に留まると予想していることから、営業利益以下のベースでは大幅な増益が見込まれている。費用増加の伸びついて、売上高の伸びと比較するとやや低く見積もっているのではないかという懸念があるが、当社は従来決算でも極端な上下(かみしも)バランスとなっており、下期利益偏重型の構造になっている。上期実績をベースにして、前期までの下期偏重型が継続されるとすれば、会社側の年度見通しは十分達成出来ると予想される。

株式の状況
潟Aークの連結子会社
 潟Aーク(7873 JASDAQ)が、当社株式シェア45%を保有する筆頭株主である。

 当社は、04年12月に1:4の株式分割を実施しており、今回の公募分を加味して、発行済み株式数は、250万株となる。ストックオプション等、株式希薄化要素はない。

情報開示の状況
積極的な開示姿勢が見られる
 当社HPにはIRサイトが立ち上げられている。会社説明会の資料掲載は05年1月12日時点で、まだ準備中であり、開示されている資料は上場関連書類等だけであるが、一応箱が作られており、積極開示に対する当社の姿勢は感じられる。


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